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2014年11月30日(日) |
鍋割山トレーニング まだ紅葉ありました |
小丸付近のブナ林
小丸尾根下部にて |
この秋は丹沢に通っていますが、今日もトレーニングのつもりで鍋割山を登りました。
朝一番のバスで登山口の大倉へ。丹沢の稜線は雲に隠れて見えません。四十八瀬川沿いの林道を辿って二俣まで来ると、まだ意外に紅葉が残っていました。時折雲間からの光が山腹を照らし、風景に立体感を与えてくれます。林道を終点まで歩き、登山道に入ります。ここから鍋割山まで2時間のコースタイムですが、今日は体が軽く感じられたので色気を出してチャレンジしてみたところ、1時間ちょうどで登りきることができました。
山頂は霧の中。大勢の登山者が鍋割山荘名物の鍋焼うどんを食べていましたが、こちらは手軽にカップうどんとおにぎりで済ませ、小丸に向かいます。ブナ林の尾根は濃密な霧に包まれ、梢から水滴がパラパラと落ちてきす。小丸の先で右に折れて小丸尾根を下ります。特に撮影するものもなく歩きやすい道を快調に飛ばし尾根の下部までくると、見事な紅葉の森がありました。紅葉は先週で見納めと思っていたので、とても得した気分になりました。じっくり撮影し、満ち足りた気持ちで林道を大倉へと向かいました。 |
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2014年11月26日(水) |
紅葉のユーシン渓谷 |
競演
幻の滝?(玄倉ダムにて) |
11月23日(日)、最後の紅葉を求めて丹沢のユーシン渓谷を訪ねました。
玄倉林道のゲートまで車で入り、のんびりと林道を歩きます。秋晴れのハイキング日和で、子連れのハイカーも多く見かけます。紅葉はまさに見頃でした。谷の対岸の斜面が朝の斜光線を受けていい感じですが、手前の樹木が邪魔してなかなかうまく撮れる場所がありません。玄倉ダムまで来るとエメラルドグリーンの湖面に紅葉が映え、対岸から湖面に滝が落ちていました。はて、こんな所に滝があったかナと思いながらも、湖岸に下りて紅葉と滝の撮影を楽しみました。ユーシンでは、閉鎖中のロッジの前の広場で大勢のハイカーが弁当を広げていました。子供達は元気いっぱいに走り回っています。丹沢の奥庭の素晴らしい所なのに、ユーシンロッジが休業となったままなのが本当に残念です。
林道の往復だけでは物足りないので、大石山まで足を延ばしました。立派な橋を渡って尾根に取り付くとこれでもかというほどの急登が続き、面白いように標高を稼ぎます。途中に山名の由来となった巨大な石がありました。山頂の眺めは見事で、丹沢の主要ピークと富士山を眺めることができました。
ユーシンまで戻り、ベンチで昼食を食べてから林道を引き返しました。往きとは光線が変化しており、飽きることがありません。玄倉ダムまで来ると、なんと滝が消えていました。どうやら人工的な放水だったようです。夕日を受けて鮮やかさを増した紅葉を愛でながらのんびりと林道ゲートを目指しました。
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2014年11月17日(月) |
新入会員歓迎撮影会@上高地 |
流れ
水滴のアート
河童橋にて |
11月8日(土)から1泊2日で全日本山岳写真協会の新入会員歓迎会を実施しました。目的地は昨年と同じ上高地です。
8日(土)の朝新宿に集合し、高速バスとタクシーを乗り継いで上高地へ向かいました。島々から沢渡にかけて道の両側の紅葉が見事でしたが、大正池はもう冬枯れの景色。ここで、現地参加のSさんと合流し、総勢12人が揃いました。内、新入会員は5人です。
まずは大正池の畔で撮影と昼食。新雪が来た穂高連峰が青空の下にそびえていますが真っ昼間で光線条件は今ひとつ。何枚か撮影してから田代池へ移動します。冬枯れの景色で光線も悪く撮るものがなかなか見つかりません。池塘などの水たまりを覗いてみたりしながら被写体を探しました。田代池でも写欲をかきたてるものは無く、おしゃべりをしながら歩いているとつい撮影会であることを忘れてしまいます。田代橋、穂高橋を渡り梓川の右岸をのんびり歩いて今宵の宿西糸屋前まで来ると、もう15時を過ぎていました。どんよりとした曇り空に河童橋まで行っても仕方が無いと判断し、そのままチェックイン。
風呂でゆっくり温まってから夕食までの間は新入会員を囲んでの懇親会。夕食後も消灯前まで撮影技術や会の話で盛り上がりました。
翌9日(日)は6時に起床。どんよりと曇っており、穂高連峰は雲の中です。外に出ても全く寒さを感じません。朝食を食べていると雨が降り出しました。
宿の玄関前と河童橋で記念撮影をしてから、傘を差して梓川右岸歩道を上流へ向かいます。昨年と同じ撮影条件に今一つ写欲が湧きませんが、新人会員の皆さんの手前写さないわけにはいきません。昨年とは違うアングル、違う被写体を必死に探しました。
昼に嘉門次小屋で全員が集合し、囲炉裏端で岩魚の塩焼きをいただきました。絶妙の焼き具合で絶品でした。ここの従業員のNさんも今年の新入会員です。仕事があるので撮影会には参加できませんでしたが、今回会うことができました。昼食の後はカメラをザックに仕舞い、おしゃべりをしながら左岸道をバスターミナルに向かいました。 |
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2014年11月5日(水) |
畦ヶ丸再訪 |
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11月3日(月)、先週に続けて畦ヶ丸へ行ってきました。2週続けて同じ山へ行くことはあまりありませんが、今の時期は季節の移ろいをストレートに実感できて、なかなか味わい深いものですね。前回は畦ヶ丸から白石峠まで縦走しましたが、今回は前回と同じ西沢を登り、大滝沢を下りました。
下棚、本棚ともに前回は周りの木々がほんのりと色づき始めたばかりでしたが、今回はぐっと色づき、秋らしい写真を撮ることができました。一方で、前回黄葉が一番美しかった山頂直下のブナ林は、この1週間ですっかり葉を落としていました。当たり前の変化なのですが、それを改めて目の当たりして、変化に富んだ日本の自然のすばらしさを再認識しました。
写真は本棚です。
上が10月25日、下が11月3日です。紅葉のピークまでもうちょっとという感じです。11月6日頃がベストでしょうか。
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2014年10月26日(日) |
丹沢・畦ヶ丸 |
西沢にて
畦ヶ丸頂上付近のブナ林 |
今年は紅葉の進みが早いのでそろそろ低山も見頃かと思い、好天の25日(土)に丹沢の畦ヶ丸へ行ってきました。西沢のコースから畦ヶ丸へ登り、モロクボ沢ノ頭から白石峠を経由する周回コースです。
西丹沢自然教室まで車で入り、7時過ぎに歩き始めました。紅葉の渓谷を期待していましたが、まだあまり色づいていません。それでも朝日を受けて1本だけ真っ赤に色づいている木がありました。途中で下棚と本棚にも立ち寄ります。どちらも立派な滝で、じっくり撮影しましたが、やはり木々の色づきが足りません。沢を離れ、急な尾根を一気に登ってゆきます。今日は気温が高く汗が噴き出しました。畦ヶ丸直下のブナの黄葉が青空をバックに輝いていました。ここの黄葉が一番綺麗でした。
頂上のベンチに座って昼食を食べてからモロクボ沢ノ頭へ向かいます。大滝沢コースから分かれると人に会わなくなりました。白石峠までの稜線は特徴的なピークが無く、樹林の中の静かな道を黙々と歩きます。鹿の駆除をしているようで、時折パンパンと銃声が聞こえてきました。そういえば最近は鹿と出会うことが少なくなったように感じます。白石峠から急な坂を少し下ると突如豊かな水が湧き出し、沢の流れが出現しました。沢を渡り返しながらぐんぐん下るとやがて林道に出て、あとは山の余韻にひたりながら夕暮れ近い車道を西丹沢自然教室までのんびりと歩きました。
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2014年10月20日(月) |
錦秋の東北、沢に遊ぶ(2) |
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2014年10月19日(日) |
錦秋の東北、沢に遊ぶ(1) |
安の滝
滝壺の虹 |
体育の日の三連休は、全日本山岳写真協会のA嬢から東北の桃洞沢に誘われました。今回のメンバーはA嬢とA嬢の山仲間のTさん、私の3人です。
台風19号が接近しつつあり直前までやきもきしましたが、沢に入る日曜日の秋田の予報が晴れとなり、決行となりました。10月10日(金)、22時に新宿駅で待ち合わせ、東北道を北上します。那須で一旦高速を下り、那須高原の道の駅で車の脇にテントを張って寝ました。
11日(土)、テントが夜露でびしょ濡れになりましたが、素晴らしい天気です。再び東北道に入り、運転を交代しながらひた走ります。盛岡で高速を下りて冷麺の昼食。国道46号線で田沢湖へ。湖畔の道からはキラキラと輝く湖面がきれいでした。国道105号線を北上し、今日は安の滝へ向かいます。ほとんど人家が無い田舎の風景を味わい、最後は4キロほどダートを走り、安の滝の駐車場に着きました。
渓谷沿いの歩道を上流へ向かいます。登るにつれて紅葉が鮮やかさを増してきます。安の滝が目の前に現れました。午後の光を受けて紅葉は最高の耀きを見せ、滝には虹がかかっていました。滝が陰る時間まで撮影を楽しみ、暗くなる寸前に車に戻りました。
打当温泉マタギの湯でさっぱりした後は食堂探し。阿仁前田の観光案内所の食堂にたどり着き、比内地鶏の親子丼を食べました。期待していませんでしたが大変美味しく、大満足。今宵の宿は、道の駅かみこあにの軒下にテントを張りました。
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2014年9月24日(水) |
サイクリング 箱根・長尾峠と足柄峠 |
長尾峠にて
御殿場付近 |
好天となった秋分の日、自転車で箱根を走ってきました。
小田原まで輪行し、8時に走り出します。交通量の少ない箱根古道に入り、標高差490メートルを上ります。ススキの穂が出始めており、杉林の中は涼しく、すっかり秋の気配です。外輪山まで登り切ると、一旦少し下って宮城野で国道138号に合流しました。乙女峠手前で国道からそれて長尾峠への道に入ります。ほとんど車の来ない道を緩やかに上ってゆくと標高911メートルの峠に着きました。正面に神山、眼下に仙石原と右奥には芦ノ湖。箱根火山の地形が手に取るように分かります。
トンネルを抜けると富士山の頂上だけが見えていましたが、すぐに雲に隠れてしまいました。爽快なダウンヒルで一気に御殿場へ。県道を足柄駅まで走り、駅前のベンチで休憩。
足柄峠へは細い道ですがほとんど車が通らず、涼しい木陰の中の上りが気持ちよい。走っている人も居ましたが、自転車と変わらないペースは驚きです。標高差400メートルを50分ほどで上りきりました。足柄城址を見たりしてしばらく休憩。
峠からの下りは、初めは恐ろしいほどの急坂のヘアピンカーブが続き、ブレーキがすり切れてしまうのではないかと思うほど。スピードを抑えて慎重に下りました。傾斜がゆるくなってからは爽快にとばしました。途中の田んぼでは金色の稲穂と彼岸花がきれいでした。
大井町の健康福祉センターの「健楽の湯」に立ち寄ってさっぱりしてから新松田駅に向かいました。
今日の累積標高差は約1300メートルで、よいトレーニングになりました。
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2014年9月22日(月) |
早川尾根(2) |
朝の仙丈岳
緑のアサヨ峰 |
翌14日(日)は3時30分に起床。夜露がバリバリに凍っていました。早速星空を撮影しますが月明かりとガスで今一つ。朝食を食べているうちに明るくなり、ガスも晴れてきました。山々に適度に雲が絡み、なかなかの撮影条件ですが、レンズが・・・。一通り撮影してから山頂を後にしました。
一旦樹林帯まで下り、再び登り返して標高約2580mのピークへ。振り返ればびっしりと樹林に覆われたアサヨ峰がガスに見え隠れし、雲が陰を落とし、緑のコントラストが素晴らしい。三脚を立てて限られたレンズで何とか撮影しました。この先、樹林の中をだらだらと標高を下げ、早川尾根の頭を過ぎると間もなく早川小屋に着きました。ベンチで昼食を食べ、稜線でもう1泊するために水をたっぷり補給。再び重くなったザックを背負って小屋を後にしました。広河原峠まで来たところで、なんと縦走路が通行止めになっていました。昨年、赤薙沢ノ頭付近が崩落し縦走できないとのこと。そうは言っても踏跡の巻き道くらいあるだろうと思いましたが、レンズが使えない状況で無理して進む気にもなれず、ここから広河原へ下山することにしました。家に今日帰ると電話を入れ、水を捨ててから下り始めました。広河原峠からの下りは以前下った白鳳峠からの道とは違って歩きやすく、1時間半ほどで林道が見えるところまで下ってしまいました。沢の流れで体を拭き、全て着替えてスッキリしてから林道をのんびりと広河原まで歩きました。
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2014年9月21日(日) |
早川尾根縦走(1) |
アサヨ峰からの甲斐駒ヶ岳
ブロッケン出現
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9月13日(土)からの三連休は、南アルプスの早川尾根を計画しました。北沢峠から赤抜沢ノ頭まで縦走し、青木鉱泉へ下るコースです。
前夜は甲府のビジネスホテルに泊まり、7時のバスで広河原へ向かいます。夏の不順な天候の反動で登山者が押し寄せたようで、バスは超満員でした。広河原でバスを乗り換え、9時半に北沢峠に到着しました。
まず長衛小屋へ。北沢のテント場は朝から超満員。適当な所でビバークする予定なので、水5リットルを入れ、ずっしりと重くなったザックを背負って出発。北沢に沿って樹林帯を登り、1時間ほどで仙水峠下のガラ場に出ました。山は雲に包まれ見えませんが、ガラ場の向こうの青空が清々しい。仙水峠から急な樹林帯をしばらく登ると森林限界を抜けました。振り返れば甲斐駒ヶ岳の一部が雲の間から見えかけており、一旦ザックを下ろして三脚を立てました。足元のウラシマツツジがもう色づき始めています。しばらく待ちましたがそれ以上山が現れることはなく、三脚を片付けて再び登りに専念します。最後の急な岩場を越えると栗沢山に到着しました。
今日は時間がたっぷりあるのでしばらく山頂に留まっていたところ、甲斐駒を包んでいた雲が動き始めました。さあ撮影開始というところで大問題発生。標準ズームの絞りが故障し使えません。やむなく24mm単レンズと70-200ズームだけで撮影しましたが、シャッターチャンスだっただけにストレスが溜まりました。気がつけば甲斐駒を包んでいた雲はすっかり消え、山が完全に姿を見せていました。
泊まり場を探しながらアサヨ峰へ向かいましたが適当なスペースがなく、結局アサヨ峰山頂まで登ってしまいました。山頂の岩のすぐ脇の小平地を泊まり場に決めました。夕刻、押し寄せるガスに包まれたり晴れたりを繰り返し、ブロッケンも現れるなかなかの好条件でしたが、やはり標準ズームが使えないのがつらいところです。日が暮れて星空になってもガスが流れていたため、やりたかった微速度撮影は諦めて早めにシュラフに入りました。
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2014年9月15日(月) |
2014全日本山岳写真展 皆様ありがとうございました |
混雑する写真展会場
環境大臣賞受賞作品「光の中へ」 |
全日本山岳写真展は今年も1万人を越える入場者があり、大盛況の裡に終了しました。
今回、私の作品「光の中へ」が環境大臣賞を受賞し、多くの方々からお褒めの言葉をいただいたことも大変嬉しく、心に残る写真展となりました。
1年がかりの準備を経た写真展ですが、終わってみればあっという間の1週間でした。
さあ、来年の写真展へ向けて活動開始です!
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2014年9月1日(月) |
2014全日本山岳写真展 準備完了 |
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いよいよ明日から9月7日まで全日本山岳写真展が開催されます。
今日は午前9時に50名の会員が東京芸術劇場に集合し、壁面の組み立て〜作品パネル搬入〜壁への取付〜キャプション取付〜スポット照明取付調整という流れで会場作りを進め、午後4時に全ての作業が完了しました。
その後、前夜祭と称して盛大に乾杯したことはいうまでもありません。
皆様のお越しをお待ちしています! |
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2014年8月17日(日) |
北海道(8) |
観光客で賑わう旧北海道庁
北大植物園にて |
8月7日(木)、今日も曇り空です。午前中は旧北海道庁と北大植物園を見学しました。旧北海道庁は赤レンガ造りの外観もさることながら、樺太の歴史の展示がとても興味深く、じっくり時間をかけて見学しました。北大植物園は森の緑と花が大変美しく、写真を撮りながらゆっくり森林浴を楽しみました。車で二条市場へ移動し、海鮮丼を食べてからお土産を購入。さらに駅の地下街で、フェリーでの夕食と朝食を買ってから苫小牧へと向かいました。ウトナイ湖の道の駅に寄って野菜を買い、苫小牧東港のフェリーターミナルに予定通りの18時に到着しました。
乗船してすぐに風呂に入ってスッキリ。風呂を出ると、ちょうど出港するところでした。部屋に戻って夕食。帰りはデラックスルームになったので、とても広くて快適です。ワインを飲みながら持ち込んだ食料で優雅に打ち上げをやりました。
8月8日(金) 6時半に自然に目が覚めました。7時45分に秋田に寄港。パンの朝食を食べ、午前中はテレビを見たり日記を書いたりしてのんびり過ごしました。風呂に入ってから、昼食はレストランでカツカレーを食べ(スキー場のようなメニューしかありませんでした)、食後は部屋でお茶をしてから昼寝。天国のようなひとときでした。定刻15時30分に新潟着。思ったほど暑くありません。
横浜まで関越道をひた走り、13日間の北海道の旅が終わりました。
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2014年8月15日(金) |
北海道(6) |
山が見えないので近くの物を撮るしかありません
(姫沼付近で)
静かなオタドマリ沼
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8月3日(日)、10時50分発の鴛泊行きフェリーに乗り込みました。今日も曇り空で霞も強く、なかなか利尻島が見えません。到着の30分前くらいでやっと島影が見えてきました。
今回利尻でお世話になるHさんが鴛泊港まで迎えに来てくれました。Hさんは全日本山岳写真協会の仲間で、撮影のために8年前から利尻に住んでいます。今日しか天気が期待できないので、早速時計回りで島を案内してもらいました。山は全く見えませんが、姫沼、オタドマリ沼、南浜湿原を歩きながら聞くHさんの草花の解説が面白い。仙法志御崎公園でアザラシを見てから久連のHさん宅へ。コーヒーで一息いれてから、沓形の利尻ホテルの温泉に行きました。温泉は地元の社交場といった感じで、皆が顔なじみなのに驚きました。ぬるい湯船につかりながら話は尽きず、1時間も長湯をしてしまいました。
Hさんの心づくしの夕食をいただき、大画面のテレビで利尻のお宝映像を楽しみました。
8月4日(月)、予報通り朝から雨。朝食の後、Hさんの写真仲間のFさん宅へ4K動画を見に行きました。家に入ると、強力な熱風ストーブで今朝の拾い昆布を乾燥しているところでした。オーディオルームの巨大テレビにビックリ。コーヒーを飲みながら撮りっぱなし無編集の動画を見て、あーだこーだとしばしお喋りをした後は、利尻町立博物館で利尻の歴史をじっくりお勉強。博物館を出ると一時的に雨は上がっていました。昼食を食べに沓形へ。移動途中で一瞬だけ利尻山が頂上まで見えました。故岡田昇さんの常宿だったという所で鍋焼うどんを食べ、汗だくに。岡田昇さんの写真集を見せてもらいました。午後は近くの森林公園を散歩。特段見るべきものもなく、1周したところで再び雨が降り始めたので、そのまま温泉へ直行しました。温泉を出ると土砂降りの雨。買い物をしてHさん宅へ戻りました。
天気予報をチェックすると明日も雨の予報なので、予定を早め明日の朝、島を離れることにしました。
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2014年8月14日(木) |
北海道(5) |
ファーム富田
名寄のひまわり畑 |
8月1日(金)は富良野・美瑛周辺の観光です。
朝早いうちに、まずファーム富田へ。観光客が押し寄せる前の静かなうちに、よく手入れされた一面の花畑を鑑賞しました。ラベンダーソフトクリームを食べてから、麓郷の森へ。「北の国から」を懐かしく思い出しながら石の家を見ました。ドラマの中の世界とはいえ、ちょっと住んでみたいような家です。富良野に出て昼食を食べ、午後はフラワーランド上富良野、四季彩の丘と巡りましたが、ただの俗っぽい観光地で、ファーム富田とは全く格が違いました。空模様も怪しくなり、時折雨がぱらつきます。次の新栄の丘展望台は美しい丘の眺めが広がっていますが、背景となる山が靄で全く見えないのが残念でした。あとは美瑛の丘をドライブし、美瑛の町でパンとワインを買って白金温泉に寄り、キャンプ場へ帰りました。
8月2日(土)、今日は稚内への移動日です。美味しいパンで朝食を済ませ、テントを撤収し、8時に美瑛自然の村キャンプ場を後にしました。
旭川に出て、道の駅に立ち寄りながら北へ向かいます。名寄でひまわり畑に寄り道しました。売店も何もない広大な畑で、一面のひまわりが圧巻でした。道の駅びふかで昼食。ここまで来ると交通量が減り、快適なドライブです。稚内までの残りの距離がどんどん少なくなってゆきます。15時半に稚内に到着。稚内駅と道の駅が一体化した施設となっており、とても綺麗になっていたのに驚きました。観光案内所で情報収集をしたところ、明日は利尻へ渡るというのに明後日から天気が崩れるとの予報にがっかり。西の台風12号の動きが気になります。
ホテルにチェックインの後、ビールを買いに出かけると、町では祭りをやっていました。ホテルの夕食は北海道らしいメニューで、地酒も飲み大満足でした。
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2014年8月13日(水) |
北海道(4) |
黒岳へ向かう
エゾコザクラの群落(北海沢) |
7月31日(木)、午前0時過ぎにトイレに出ると、一昨日以上の星空でした。たまらず三脚を立てて暫く撮影しました。シュラフに戻ってからも目が冴えてしまい、そのまま3時のアラームで起床。外を見るといつの間にかどんよりと曇っていました。昨日のうちに白雲岳を往復したのは正解だったようです。
朝食を食べて出発。今日も風が強いため、雨具を着て歩きます。白雲岳分岐から北海岳までは、広大な吹きさらしの道です。北海岳頂上で10分ほど休憩してから黒岳へ向かいます。北海沢の谷間へ下ると風は収まり、残雪とお花畑の別天地となりました。黒岳石室で小休止の後、今回の最後のピークである黒岳へひと登り。残念ながら大雪の山々は雲に包まれてしまい展望はありませんでした。記念撮影をしてから層雲峡へ向けて下山します。リフトが真下に見えるほどの急斜面ですが、よく整備され歩きやすい道です。登山道の両脇には花が咲き乱れていました。ここまで来ると多くの日帰り登山者とすれちがいます。七合目がリフトの終点ですが、リフトには乗らずに五合目まで歩きました。あまり歩かれていないようで道は荒れ気味で、最後に結構疲れてしまいました。五合目からはロープウェイで層雲峡へ下りました。
「黒岳の湯」でさっぱりした後近くの食堂で腹ごしらえをして、層雲峡・大雪山写真ミュージアムを見学しました。旧層雲峡小学校の校舎がそのまま市根井孝悦さんの写真館となっており、体育館に夏〜秋、講堂に冬〜春の作品が展示されています。最高の条件下で撮影された素晴らしい作品ばかりで、見応えのあるものでした。
登山の後は観光です。今日は美瑛へ移動します。夕食の買い出しをしてから美瑛自然の村キャンプ場へ。18時過ぎに到着、快適な草地にテントを張りました。つまみとビール、ウイスキーで夕食とし、ほろ酔い気分でシュラフに入りました。夜遅く雷雨となり、夜半に雨は上がりました。
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2014年8月12日(火) |
北海道(3) |
忠別岳避難小屋で出会った鹿
ミヤマキンバイ(白雲岳避難小屋付近) |
7月30日(水)、朝食後テントを片付けていると、雪渓の対岸に3頭の鹿が現れました。ちょうど朝の光が当たり、最高の条件で撮影することができました。
大分軽くなったザックを背負って縦走路へ登り返し、忠別岳を目指します。昨日よりは靄が薄く、振り返ればトムラウシ山がぐんぐんせり上がってきます。ハイマツの海の向こうには東大雪の山なみが浮かんでいました。忠別岳の頂上では風がやや強いながら、眺めは最高。今日はこの先なだらかな道が続きます。忠別沼まで下ってゆくと岸辺にはワタスゲが風に揺れていました。少し登り返して平ヶ岳へ向かいます。ほとんど大平原といった趣で、白雲岳をバックに登山者が豆粒のようです。白雲岳がぐんぐん近づいてきます。高根ヶ原に入るとあちらこちらにコマクサの大群落がありましたが、残念ながら花は盛りを過ぎていました。白雲岳避難小屋への最後の登りは雪渓からの流れの脇に花が咲き乱れる別天地でした。テントを張り水を汲んで煮沸した後、白雲岳を往復しました。分岐から頂上まで誰にも会わず、山は貸し切り状態。頂上からは沢山の雪渓を擁した旭岳が目の前でした。記念撮影をしてからテントへ引き返しました。
水場で体を拭いてさっぱりしてから夕食をたらふく食べ、19時30分にシュラフに入りました。
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2014年8月10日(日) |
北海道(2) |
五色ヶ原からのトムラウシ山
忠別岳へ向かって |
7月29日(火)、2時に起きて星空を撮影しました。沼の反対側でガサガサ音がするのでヘッドランプを向けると、沢山のキツネの目が光り、なぜかこちらへ向かって走って来る気配です。餌があると思ったのでしょうか。石を投げると藪の中へ姿を消しました。
再度シュラフに入ってひと眠りし、3時半に起床。うどんの朝食を食べてから、朝の撮影。真上には真っ青な空が広がっていますが、残念なことに山は霞に包まれていました。(ロシアの山火事の煙だと後で聞きました。)テントを畳んで記念写真を撮ってから出発。湿原の外れから少し下り、清冽な水場で飲み水を補給。ここから泥の急登の後、しばらく笹とハイマツの間を登ると、雪渓のある花園があり、エゾコザクラとチングルマが咲き誇っていました。この先、笹とお花畑が交互に現れ、その度に夢中で写真を撮りましたが、初めて訪れた時に感激したどこまでも続く百花繚乱のお花畑にはついに出会うことができませんでした。どうやら長年の間に植生が変わってしまったようです。エゾキンバイのお花畑の所でのんびりお湯を沸かして昼食。ここから40分ほどで五色岳に着きました。ここまでほとんど人に会いませんでしたが、縦走路では頻繁に登山者とすれ違います。背の高いハイマツの中の切り開きを下り、鞍部から右へ少し下ると忠別岳避難小屋の幕営地に着きました。
目の前の雪渓から豊富な水が流れ出しています。雪渓の脇にはエゾコザクラが咲いていました。ウイスキーで乾杯した後は気持ちよく昼寝タイム。カレーで早めに夕食を済ませ、いつでも寝られる体制に。太陽が稜線に隠れると急に気温が下がりました。18時30分にシュラフに入りました。
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2014年8月9日(土) |
北海道(1) |
沼ノ原より東大雪の山々
大沼の夕暮れ(トムラウシ山を望む) |
勤続30年のリフレッシュ休暇を取得し、夫婦で北海道を旅しました。
7月27日(日)、熱帯夜の横浜を4時に出発し、新潟で10時30分発の小樽行きフェリーに乗船。日常の慌ただしさから逃れ、何もする必要が無い贅沢なひとときを楽しみました。けれども今回は波が高く揺れが大きかったので、気分が今一つでした。
28日(月)、5時に小樽に上陸しました。雨上がりで少し寒いくらいです。コンビニで朝食を済ませて層雲峡を目指します。快適なドライブを楽しみ、層雲峡ロープウェイの駐車場に昼前に到着しました。
ここに車を置いてタクシーで沼ノ原登山口へ向かいます。運転手の話では昨日は大嵐だったようですが、今日は午後になって快晴となりました。熊鈴を鳴らしながら森の中を歩き始めます。クチャンベツ川の徒渉点を飛び石伝いに渡り、1カ所だけ急登がありましたが、意外にあっけなく沼ノ原の木道に登り着きました。池塘に太陽がキラキラと輝いています。トムラウシ山は逆光に霞んでいたましが、緑に覆われた石狩岳は原始の香りを漂わせていました。大沼まで、写真を撮りながらのんびりと木道を歩きます。
トムラウシ山を正面に眺める浜にテントを張りました。しばらくして単独の女性も到着。今日の泊まりは2組だけ。ウイスキーで乾杯してから夕食を食べ、静かな夕暮れを味わいました。
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2014年7月20日(日) |
雷! |
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今日は夕方から激しい雷雨に見舞われました。
あまりにもよく光るので、自宅のバルコニーに三脚を立てて撮影してみました。
左の写真は、比較(明)で6カットの写真を合成したものです。
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2014年7月8日(火) |
櫛形山 |
キンポウゲ咲き乱れるアヤメ平
失われた光景?(2002年6月の原生林) |
7月6日(日)、梅雨の晴れ間がうまい具合に週末に当たったので、日帰りで櫛形山へ行ってきました。
早朝4時前に家を出て、南アルプス市県民の森まで入りました。春ゼミの大合唱の中、よく整備された歩きやすい登山道を登り始めます。前日まで雨が降っていたようで湿度が高く汗が噴き出しますが、それが心地よく感じられるのは体調が良い証拠。快調なペースで祠頭まで2ピッチで登ってしまいました。まず山頂に寄ってから明るい林を裸山へ向かいます。甲府では晴れていたのですが、櫛形山は霧に包まれ、サルオガセに付いた水滴が光っていました。霧で展望のない裸山を通り過ぎ、アヤメ平へ向かいます。鹿の食害でアヤメが全滅し、今は全体が金網で囲まれています。扉を開けて中に入ると、アヤメの代わりに一面のキンポウゲのお花畑が迎えてくれました。いつものように原生林コースを通って祠頭へ戻ります。原生林で目を閉じれば鳥のさえずりと頬をなでるそよ風が心地よく、確かに櫛形山の森に居ることを実感しますが、目を開けるとかつての夢のような光景はどこへ行ってしまったのでしょうか。最近は来る度に原生林も荒れてきたように感じていましたが、今回、林床の植生がますます貧弱になっており、とうとう1枚もシャッターを押さずに通り過ぎてしまいました。なんとも寂しい限りです。ほこら小屋で休憩し、カメラをザックにしまい、トレーニングを兼ねて県民の森まで一気に下りました。
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2014年6月20日(金) |
新緑の乗鞍高原、上高地 |
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2014年6月5日(木) |
屋久島(5) |
ウィルソン株
線路は続くよどこまでも |
5月29日(木)、今回初めて夜明けから青空が広がっています。今日は屋久島のメインルートなので、混雑を避けるために他の人たちとは時間をずらして下ろうと思い、ゆっくりと出発しました。
森の中を下って行きます。ここまで来てもシャクナゲは沢山咲いています。すれ違った人としばし立ち話。佐賀県から何度も来ているが、森の中まで咲いているのを見るのは初めてとのこと。昨年は十年に一度の当たり年で、今年は三十年に一度の凄さだそうな。人によって表現がいろいろですが、今年がとんでもない当たり年であることは確かなようです。綺麗な高塚小屋を過ぎ、いよいよ縄文杉です。展望デッキから眺めることになりますが、距離があるため大きさの実感がわきませんでした。ここから先はガイド付きパーティーと抜きつ抜かれつになりました。ウィルソン株まで来ると、日帰りパーティーがどっと押し寄せてきました。株の中からのハート型の空の撮影は順番待ちになっていました。たいした道具もなくこの木を切り倒した当時に思いを馳せ、切られる前はどのような姿だっただろうかと想像を巡らしていると、悠久の時の流れを感じずにはいられません。
大株歩道入り口からはトロッコの軌道を歩きます。標高は既に千メートルを切っていますが、森の中なので意外に涼しく感じられます。幾筋もの美しい支流が左から注ぎ込んできます。小杉谷事業所跡で昼食。ここに1970年まで林業のための村があったそうです。14時のバスに余裕の筈でしたが、道草を食いすぎました。最後は根を詰めて歩き、荒川口に着いたのはバスが出る5分前でした。
屋久杉自然館でバスを乗り継いで安房に戻ります。再び番屋峯キャンプ場にテントを張ってからホテルの風呂に行き、さっぱりしました。永田岳に居る写真家のHさんとのメールのやりとりで、明日は同じ民宿に泊まることにななりました。スーパーで飛び魚の刺身とサラダを買い、豪勢な夕食で独り下山祝いをしました。
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2014年6月4日(水) |
屋久島(4) |
黒味岳にて
平石岩屋とシャクナゲ |
5月28日(水)、4時起床。夜中にトイレに出た時には満天の星空でしたが、朝になると薄雲が広がっていました。
そこら中から水が流れ出している山腹をトラバース気味に花之江河まで登ってゆきます。次第に湿原の雰囲気が出て来て期待が高まりましたが、花之江河自体は鹿の食害によるものか荒れ果てた雰囲気でがっかりでした。ここで尾之間歩道が合流し、一気に登山者が増えました。黒味別れから黒味岳を往復します。樹林帯を抜けるとシャクナゲが見事。黒味岳の頂上は巨大な花崗岩の上で、宮之浦岳へ続く主稜線の山々が一望できます。日も差してきて、素晴らしい一日になりそうな予感。黒味別れへ戻り、縦走路を行きます。投石平に出ると、思わず歓声を上げてしまいました。一面、シャクナゲの海です。そこに居合わせた登山者が言うには、今年は十年に一度の当たり年とのこと。ここから先はずっとシャクナゲだらけで、カメラが休む暇がありません。縦走路は筑紫岳、安房岳、翁岳を全て巻いて行きます。稜線だというのにそこら中で水が流れています。翁岳の下で、宮之浦岳を正面に眺めながら昼食。右手にシャクナゲに囲まれたゲンコツ岩を眺めながら宮之浦岳への登りにかかります。病み上がりのためか結構きつい。ピークかと思ったら、まだ栗生岳でした。
ようやく登り着いた宮之浦岳山頂では新鮮な感動を覚えました。振り返ればシャクナゲの海の中の縦走路、反対側には永田岳の特徴のある山容と、眼下の笹原にはやはりシャクナゲが点々と咲いているのが見えています。初めての山頂なので、標柱の前で記念撮影をしてから山頂を後にしました。
焼野三叉路まで一気に下ります。三叉路の手前の見事な群落を前景に永田岳を撮影。平石でシャクナゲの密度は最高に。平石を越えて背の高いシャクナゲの森の中へと下って行きます。被写体が減り、ようやく落ち着いて歩けるようになりました。
新高塚小屋は昨日泊まった石塚小屋とは違い登山者で賑わっています。小屋の前には立派なキャンプ用のデッキがあり、今日は迷わずテントを張りました。
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2014年6月3日(火) |
屋久島(3) |
フカフカの苔
大和杉の前で |
5月26日(月)、夜中から雨が降り始め、明け方からすさまじい風雨となりまし。さながらアルプスの吹きさらしの稜線にテントを張っているような状況です。さらに偏頭痛の症状が出てしまい、朝食もほとんど食べずにひたすら眠りました。昼過ぎ、写真家のHさんからメールが入り、この悪天の中、飛行機で島に着いたとのこと。どこかで会えたら楽しいことになりそうです。夕方には雨は上がり、空が明るくなってきました。天気図を書くと悪天は今日だけで、明日から晴れるようです。体調も徐々に元に戻ってきました。明日、入山することにします。夕食後にホテルへ風呂に入りに行き、気分をリフレッシュしました。
5月27日(火)、穏やかな朝を迎えました。テントを撤収し、バスで登山口のヤクスギランドへ向かいます。バスは海岸を離れてぐんぐん標高を上げ、40分ほどで標高1000メートルのヤクスギランドに着きました。
ゲートで協力金300円を支払って歩き出します。よく整備された遊歩道ですが、屋久杉の巨木をはじめ自然の密度が濃く、ここだけでもかなり楽しめそうです。今日はあまり道草をしている時間はなく、後ろ髪を引かれながら先を急ぎます。遊歩道を離れて花之江河歩道へ。アップダウンを繰り返しながらだらだらと上ります。時々見事な巨木と苔の光景が現れ、そのたびに三脚を立てて撮影します。突然ピイッという鋭い警戒音にびっくり。ヤクシカがじっとこちらを見ていました。尾根コースなのに至る所に水が流れているところが驚きです。
途中にある大和杉は天に向かってまっすぐ伸びた巨木で、木の下まで行ってみてその巨大さに度肝を抜かれました。こんなのを写真に撮るのはとても無理!と思いましたが、そうも言っていられないので、色々と構図を工夫してシャッターを押しました。
荒川支流の渡渉点は花崗岩の一枚岩の上の流れで、上流は森の中の苔むした流れとなっており、素晴らしい雰囲気でした。隣の尾根に乗り換えて再び標高を上げてゆきます。展望台まで来ると石塚小屋まであと少し。ロープを頼りに花崗岩の巨岩に登ると、黒味岳から翁岳への山々が間近に望まれました。少し下った湿地帯の流れで今夜の水を補給し、17時過ぎにブロック造りの石塚小屋に着きました。
誰も居ないので小屋に泊まることにします。小屋に入って荷を解いていると、3人パーティーが到着。今日泊まりは4人だけです。たっぷり水分を補給してから夕食を食べ、20時にシュラフに入りました。
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2014年6月2日(月) |
屋久島(2) |
白谷雲水峡・苔の森 |
5月25日(日)、いよいよ屋久島の森に入ります。バスを乗り継いで白谷雲水峡へ。途中で運転手が自宅前でバスを停めて忘れた弁当を取ってくるというのんびりしたハプニングがありました。
白谷雲水峡を歩いていると、次から次へと苔むした巨木が現れます。巨大な切り株も多く、昔から人の手が入っていたことが偲ばれます。当時、一体何日かかって切り倒したのでしょう。次から次へと現れる被写体に夢中で写真を撮っていると時間がどんどん過ぎてしまい、白谷小屋まで登ったところで帰りのバスの時刻が気になり始めました。「苔むす森」は樹木も岩も全てが苔に覆われた空間が見事。ここから先は歩きに集中し、一気に太鼓岩まで登りました。太鼓岩では胸のすくようなすばらしい景色が広がっていました。宮之浦岳をはじめとする主稜線の山々がずらりと並び、下に目を移せば多様な緑がびっしりと広がっていました。
下りはバスに遅れないよう急ぎます。気持ちは焦っているのですが、あまりの美しさにたまらず三脚を立ててしまいます。それでもバスの時刻の30分前にはバス停に着きました。白谷雲水峡は一日かけても全く撮りきれませんでした。今度は雨の日に来たいものです。 |
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2014年6月1日(日) |
屋久島(1) |
屋久島 安房に入港 |
ぜひ一度屋久島へ行ってみたいと長年想い続けていました。今回、思いきって5月に長期休暇を取得し、8日間かけて屋久島をじっくり味わうことにしました。
5月24日(土)、早朝羽田発の飛行機で鹿児島へ飛び、鹿児島から高速船で屋久島入りしました。途中寄港した種子島で、H2Aロケットの打ち上げを遠くに見ることができたのがラッキーでした。屋久島が近づいてくると、険しい山々が海から一気にそそり立つ様子に胸が高鳴ります。
13時に安房港に到着。船を下りると強烈な日差しが降り注いでいました。早速徒歩で番屋峯キャンプ場へ向かい、ベースを設営。すぐ前が海という気持ちの良いキャンプ場です。まずはガスカートリッジの購入と情報収集のため登山用品店へ。そのあと安房の町を一回りして概念を把握してから、近くのホテルへ風呂に入りに行きました。スーパーで夕食を買ってキャンプ場へ帰る頃には涼しくなり、ビールを飲みながら快適な夕暮れのひとときを楽しみました。
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2014年5月7日(水) |
ゴールデンウィークの悪沢岳 |
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2014年4月29日(火) |
奥多摩に新緑を求めて |
新緑と綾滝
馬頭刈尾根の山桜 |
近郊の低山に若葉の季節がやってきました。母親を誘って滝めぐりのハイキングを計画しました。「関東ふれあいの道・鍾乳洞と滝のみち」と名付けられた、払沢の滝から馬頭刈尾根を越えて大滝へと下るコースです。
4月27日(日)、武蔵五日市からバスで新緑の秋川に沿って払沢の滝入口まで入りました。
ゆっくり写真を撮りながら30分かけて払沢の滝に到着。ちょうど滝に陽が当たり始めた時刻で、虹がかかっています。鮮やかな新緑と水の組み合わせが絶妙に調和し、日本的な美しさを醸し出していました。一旦払沢の滝入口へ戻って千足まで車道を歩き、天狗ノ滝への林道に入ります。林道終点から急な道を20分ほどで天狗滝に到着。立派な滝ですが前景になるものが無く、風情は今一つ。ここから綾滝への道は、足元に様々な種類のスミレやヤマルリソウ、イチリンソウなど小さな花が沢山咲いていました。綾滝は水がシュワシュワと泡立つように流れ落ちていました。ここからは今日一番の急登で、標高差焼く300メートルを一気に上ります。稜線の手前では山桜の花びらがはらはらと舞っていました。クライマーの声が聞こえてくると間もなくつづら岩に到着。岩場の基部を左へ回り込んで尾根上に出ました。所々に岩場のある尾根を歩いて富士見台に着きましたが、名前に反してほとんど景色の無い頂上だったので長居はせず、大滝への下り口で15分ほど休憩しました。ここから谷に向かって急斜面を下ってゆくと、やがて水音が聞こえてきました。苔の中の流れが美しく、振り返れば新緑が透過光を受けて目に鮮やかです。途中何度も三脚を立てながら、大滝までのんびりと下りました。大滝は完全に日陰となっていましたが、なかなか立派な滝でした。5分ほどで車道に出て、大岳鍾乳洞入口のバス停までのんびりと下って行きました。
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2014年4月21日(月) |
雄大なスケール 唐松沢滑降 |
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2014年3月29日(土) |
吉野梅郷「梅の公園」 最後の梅祭り |
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先日、テレビで残念なニュースが流れました。
青梅市で5年ほど前から「ウメ輪紋ウイルス」が流行し未だに終息に至っておらず、吉野梅郷の「梅の公園」ではウイルス防除のために今年の梅祭り終了後に全ての梅樹を伐採するというのです。数年後には再び植栽するそうですが、再生にはある程度の年月がかかると思われるので、今回は見納めと思って行ってきました。
混雑を避けて8時には現地に到着しました。ちょうど花の最盛期に当たったようです。私と同様に撮影目的で訪れた人達があちらこちらで静かにシャッターを切っていました。春本番の陽気で、日向では汗ばむほどの暖かさです。次第に人が多くなり、あちこちから感嘆の声が聞こえてきます。構図を変えながら1日中でも撮っていられる感じですが、11時頃にはかなり混雑してきたので名残を惜しみつつ公園を後にしました。
(4月1日から伐採が始まるようです。)
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2014年3月16日(日) |
雨ヶ立山 山スキー |
重たい新雪をかき分けて登る
雨ヶ立山はまだ遠い
(引き返し地点で) |
3月7日(金)の晩からTさんと山スキーに出掛ける予定でしたが、冬型の気圧配置で土曜日は荒れ模様との予報だったため一旦中止となりました。土曜の朝に改めてTさんと相談し、日曜は少し天気が良くなりそうなので、日曜日帰りで雨ヶ立山を滑ることにしました。
8日(土)の午後自宅を出発し、雪降る水上の道の駅でTさんと合流。いつものように車中宴会となりました。早い時間にスタートできたのでたっぷり酒と話を楽しみ、22時頃それぞれの車でシュラフに入りました。
翌9日(日)の朝、期待以上の青空が広がっていました。宝川温泉の駐車場にちょうど除雪が終わるタイミングで到着。
輝く新雪を眺めながら林道を進みます。板幽沢手前で林道を離れ尾根をなだらかに登ってゆきます。密な樹林帯で滑降向きとはいえません。地形図からは広けた所を登ってゆくのを想像していたが、実際には複雑な地形で小さなアップダウンがあり、眺めもありません。次第にブナ林に変わり景色が開けてきましたが、今度は雪が重くなり、交代でラッセルします。尾根上に出ると、燧ヶ岳、至仏山、奥白根山が目に飛び込んできました。振り返れば谷川岳と朝日岳も稜線の上に顔を出していまする。重たい雪に喘ぎながら、なだらかな尾根をたどりますが、雨ヶ立山はなかなか近づきません。標高1585メートル地点で時間切れとなり引き返すことにしました。
重たい新雪を警戒して意識的にしっかり膝を曲げて最初のワンターンを何とか決めました。小回りはできないので、立木にぶつからないよう立ち止まりながら、登ってきたトレースに沿って慎重に滑ります。何ヶ所かの小さな登り返しにも苦労しましたが、40分ほどの滑降で林道に出ました。あとは、ほとんど傾斜のない林道を宝川温泉までのんびりスキーを漕ぎ下りました。
宝川温泉でさっぱりしてから、帰途につきます。関越道は大渋滞で、32時過ぎの帰宅になりました。
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2014年2月24日(月) |
2014全日本山岳写真展会員の部 作品選考会 |
選考の最終段階 |
2月22日(土)、今年の全日本山岳写真展会員の部の作品選考が行われました。
今年の特徴は、デジタルカメラで撮影された作品がさらに増えたことです。また、フィルムカメラで撮影されたものもラボで全てデジタル処理でプリントされるようになりました。撮影手段、画像処理、プリント方式が入り乱れた状態となった結果、プリント結果のばらつきがかなり大きく、本番作品の制作段階では色合わせにかなり苦労することになりそうです。
一つ言えることは、プリントを見る目を持っている作者は、方式に関係なく美しく仕上げてきていることです。デジタル時代となり「何でもあり」の状況の中でしっかりと作品を仕上げるには、プリントを見る目を養うとともに、自分の作品を大切にするために安易に妥協はせず、納得のゆくまで何度でもプリントし直す「こだわり」が大事だと感じました。
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2014年2月14日(金) |
会津駒ヶ岳、三岩岳周辺のブナ林を滑る |
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2014年2月1日(土) |
横谷峡で氷の芸術を楽しむ |
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2014年1月2日(木) |
ラッセルと大展望の栗沢山 |
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