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2016年12月25日(日) |
丹沢で大展望を満喫 |
塔ノ岳山頂から
スカイツリーが見えますか?(左上です) |
写真展の関係で久しく山らしい山に登っていなかったので、昨日、冬山を前にトレーニングのつもりで日帰りで丹沢へ行ってきました。塔ノ岳まで大倉尾根を登り、表尾根を縦走し、余裕があったら大山まで行き夜景を撮影してこようという欲張りプランでした。
朝一番の満員のバスで大倉に入り、薄着になってからスタート。今回も快調に、といきたいところですが、思うようなペースでは足が前に出ません。やはり体が相当鈍っているようです。結局、塔ノ岳まで3時間かかってしまいました。
温かいうどんを作って、食べながら大展望を満喫しました。大気が澄み渡っており、富士山の右に南アルプス全山、北東方向には東京スカイツリーとその向こうに筑波山、南は大島は勿論、神津島まで眺めることができました。
表尾根を三ノ塔へ向かいます。下り基調ですが、ちょっとした登り返しがやけにきつく感じられ、全くペースが上がりません。情けないことに三ノ塔に着いた時にはもう足はヨレヨレで、大山まで行くことはとても無理と判断しました。ここで最後の展望に別れを告げてヤビツ峠へと下りました。
蓑毛まで歩いて下るつもりでしたが、運良くヤビツ峠で秦野行きのバスが止まっており、乗り込んで5分ほどで発車しました。秋の日はつるべ落とし。秦野駅に着いた頃にはもう薄暗くなっていました。
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2016年12月16日(金) |
写真展が終わりました |
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写真展「森の山稜・丹沢の四季」が終わりました。
オリンパスギャラリーまで足を運んでくださいました皆様、ありがとうございました。
一通りご覧いただいた後も何度も戻っては見直してくださる方、立ち尽くして感嘆の声を上げている方、まさに写真家冥利に尽きる思いでした。
大勢のお客様から話しかけられ、沢山の感想を聞かせていただきました。
「よいものを見せていただきました」
「本当に山がお好きなのですね」
「心が洗われました」
「丹沢を本当によく撮っていますね」
「また丹沢に行きたくなりました」
「見事なプリントですね」
「キャプションが素敵ですね」
「友人に絶対に見に来るよう伝えます」
これほどまでに皆さんに感動を与えることができたことを、とても嬉しく思います。
会期中に写真雑誌「フォトコン」が取材に訪れ、インタビューを受けました。2017年2月号に小さな記事が掲載されるとのことですので、ご覧いただければと思います。
個人的には今回の写真展で完全燃焼してしまいました。しばらくは気ままに山を楽しみながら、少しずつ次のことを考えたいと思っています。
これから全日本山岳写真協会の来年の写真展準備が本格化しますので、そちらにエネルギーを注がなければなりません!
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2016年12月7日(水) |
いよいよ写真展「森の山稜・丹沢の四季」が始まります |
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個展の準備はほとんど全てを自分でやることになるため、いくら準備をしてもきりがない感じでこの2ヶ月ほどは多忙を極めましたが、とうとう搬入の日がやってきました。
今日は仕事を休んで、午後、オリンパスギャラリーへの写真搬入~飾り付けに立ち会ってきました。レイアウトを事前に完璧に決めたつもりでしたが、実際に作品を並べてみると予想以上に窮屈で、やはり現場判断で一部2段掛けにして作品の順番も見直しました。
2時間ほどで飾り付けは終了し、ちょっと大げさかもしれませんが「壮大な組み写真がついに完成した」という気分です。
オリンパスギャラリーは明日は休館。
明後日12月9日(金)から14日(水)までの6日間、大勢の方にご覧いただきたいと思います。
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2016年11月12日(土) |
「山と溪谷」の表紙になりました |
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「山と溪谷」12月号の表紙に、私の赤岳の写真が採用されました。また、本文にも、COVER STORYとして見開きで厳冬の赤岳の作品と文章が掲載されています。
さらに、次のページから、会の仲間である大野崇さんのグラフ「モンブラン山群Ⅱ モノクロームの世界」が6ページにわたって掲載されています。
自分の作品が掲載されるのは嬉しいものですが、仲間の作品も一緒に載っているということで、今回は私にとって特別な号となりました。
付録のカレンダー「星野道夫 極北の動物たち」も魅力的です。
ぜひ手にとってご覧ください。
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2016年11月6日(日) |
晩秋の尾瀬沼(2) |
燧ヶ岳に日が当たり始めました
うっすらと雪化粧した林 |
30日(日)は4時半起床。星が出ています。5時に玄関に集合し、朝食までの間は小屋裏の湖畔に三脚を立てました。燧ヶ岳にたなびく雲を長時間露光で撮影する間に明るくなってきましたが、気がつけば雲が広がってきました。やがて燧ヶ岳も隠れてしまい、そのまま朝食の時間になりました。一旦小屋に引き上げ、温かい朝食をいただいてから、再び荷物をまとめて撮影に出ます。今度は少し雲が少なくなり、燧ヶ岳の山腹に日が当たり始めました。燧ヶ岳はうっすらと雪化粧しており、初冠雪のようです。マクロレンズで足下の小物を撮影しているうちに燧ヶ岳の雲が動き始め、やがて山頂が現れました。皆のおしゃべりがぴたりと止まり、シャッターの音だけが響き渡ります。刻々と変化する雲と光を撮影することができ、とりあえずは満足。天気の方はこれ以上良くなる気配が無く、場所を移動しても撮影はできないと判断し、少し早めに切り上げることにしました。
長蔵小屋の前にあるビジターセンターを見学してから、燧ヶ岳をバックに集合写真を撮影しました。
9時半過ぎに沼山峠へ向けて出発。時間は十分あるので、苔に積もった雪のクローズアップや、枯れ草に積もった雪、樹林の佇まいなどをゆっくり撮影しながら歩きます。沼山峠の上り下りは木道にうっすらと雪が積もり、滑り止めの無いメンバーはそろりそろりと苦労しながら歩いていました。
沼山峠バス停に12時少し前に到着。今シーズンのバスの運行は明日で終わりということで、休憩所では冬支度が進んでいました。中に入り、昼食を食べながらバスを待ちました。
12時50分発のバスに乗り込みます。こちら側は青空が広がっており、車窓からは燧ヶ岳が見事です。檜枝岐あたりからは真っ盛りの紅葉の中、会津高原尾瀬口駅まで素晴しい眺めを満喫しました。
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2016年11月5日(土) |
晩秋の尾瀬沼(1) |
初雪の沼山峠付近
幻想的な大江湿原 |
全日本山岳写真協会の今年の新入会員歓迎撮影会は尾瀬です。総勢11名で、10月29日(土)から1泊2日で晩秋の尾瀬へと向かいました。
29日(土)、浅草駅に集合し、参加者がお互いに自己紹介した後、8時発のスペーシアに乗り込みました。関東平野は青空が広がり筑波山が美しい姿を見せていましたが、山が近づくにつれて雲が多くなってきました。鬼怒川温泉で野岩鉄道のマウントエクスプレスに乗り換え、会津高原尾瀬口で下りると、雨が降り始めていました。沼山峠行きのバスは貸し切り状態。車窓には雨に濡れた紅葉が広がり、メンバーから感嘆の声が上がりました。七入から一気にブナ平まで上がると冬枯れの光景となりました。見事なブナ林の中を抜け御池まで来ると、雨から雪に変わり、沼山峠では雪がうっすらと積もっていました。
休憩所の暖かい室内で準備を整え、13時50分に出発。初めは森の中を標高差60メートルほど登ります。木道が濡れて滑りやすく、滑り止めを持って来たのは正解でした。あとは大江湿原に向かって緩やかに下ってゆきます。湿原に出ると、紅葉は終わっていましたが一面の草紅葉が美しく、霧の向こうに佇む枯れ木も幻想的です。ほとんど人が居ない晩秋の尾瀬は静寂に包まれていました。
15時20分に長蔵小屋に到着。この天気なので夕方の撮影に出る気にもならず、受付をするとすぐに部屋に入り、炬燵を囲んで飲み会となりました。夕食の後は新人撮影会恒例の「ほろ酔い写真講座」をやり、20時過ぎにお開きとなりました。外ではまだ小雪が降っていました。
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2016年10月15日(土) |
久しぶりの山は北八ヶ岳へ(2) |
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2016年10月13日(木) |
久しぶりの山は北八ヶ岳へ(1) |
白駒池
もののけの森 |
毎週末の天気が悪く、体育の日の三連休もやはり生憎の天気となりました。最終日だけ甲信越が晴れる予報となったため、北八ッへ行くことにしました。
10月9日(日)、寒冷前線の通過で激しい雨が降る中を8時半に出発。渋滞を避けて大月まで一般道を走り、高速に入る頃には雨が上がり明るくなってきました。甲府では曇り空ながら白峰三山がくっきりと姿を見せつつありました。諏訪で高速を出て、夕食と明日の行動食の買い出しをしてから白駒池へ向かいます。標高が上がるにつれて時々霧の中を走るようになりました。麦草峠を越えて少し下ると白駒池の駐車場ですが、この天気にも関わらず満車で、15分ほど待って入ることができました。
カメラザックを背負って白駒池へ。今年の紅葉は今一つですが、ちょうど紅葉に日が当たり始め、まずまずの雰囲気です。大勢の観光客が同じ方向にカメラを構えていました。池を一周します。「もののけの森」と名付けられた一角は苔が見事で、三脚を立ててじっくり撮影しました。1時間半ほど遊んでから車に戻り、今夜の宿泊地、大河原峠へ向かいます。途中で美しい夕焼けを見ることができましたが、蓼科山を回り込むんだ所から濃密な霧となり、進むべき方向すら分からないような状態になってしまいました。時速20キロほどでそろそろと走ります。途中ちょっと霧が薄くなったところで、立派なカモシカと出会いました。19時前になんとか大河原峠の駐車場に到着。霧が晴れ、星が光っていました。
早速車の中で一人宴会とです。買ってっきた総菜をつまみにビールと真澄のカップ酒で気持ちよく酔い、21時にシュラフに入りました。
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2016年10月1日(土) |
しばらくぶりの更新です |
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今年の写真展も大盛況の裡に終了し、6日間で1万人超の来場者を数えました。
会期中は全国の会員の皆さんはもちろん、写真を通じて知り合った仲間や大学山岳部のOB、山仲間、職場の先輩・同僚、そして親戚と、沢山の人達との楽しい交流がありました。
今年は三木慶介会長が亡くなり会の体制が変わったことから、写真展が終わってからも忙しさが続きました。また12月の個展の準備もそろそろ本腰を入れなければならず、9月の週末はほとんどパソコンに向かって過ごした感じです。
山は紅葉シーズンを迎えましたが、ぐずついた天気が続きなかなか山行のチャンスがやって来ません。山へ行きたくてウズウズしています。
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2016年9月6日(火) |
2016全日本山岳写真展 始まりました |
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昨日は会員約40名が午前9時に東京芸術劇場に集合し、1日がかりで写真展会場の飾り付け作業を行いました。
最初に壁を設営し、パネルの高さの基準糸を張り、搬入された作品をレイアウト図に従って壁の下に並べてゆきます。その後、壁に鋲を打ってパネルを掛けていきますが、現場での展示効果を考え、絵柄を見ながら並びを変える調整も行いました。
今年は手際が良かったのか、例年よりも短時間で会場が完成しました。
終了後は前夜祭と称して飲みに行ったのはいうまでもありません。一日の労働でたっぷり汗をかいた後のビールは最高。作品談義で大いに盛り上がりました。
今年も大勢の方にご来場いただきたいと思います。
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2016年8月23日(火) |
聖岳~赤石岳~悪沢岳 縦走(4) |
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2016年8月22日(月) |
聖岳~赤石岳~悪沢岳 縦走(3) |
ガスが一気に晴れ姿を現した聖岳(百間平にて)
赤石岳から小赤石岳への稜線漫歩 |
8月14日(日)、3時半起床。雨が降っています。朝食の間にも時折雨音が大きくなり、しばらく様子を見ることにしました。明るくなる頃に雨は上がりました。濃密なガスに包まれていますが、天気予報は全国的な晴れ傾向を告げているので、出発することにしました。
昨日の疲れが取れないまま、百間平への急な道をのろのろと登ってゆきます。百間平で休憩していると、何となくガスが薄くなる気配を感じ、そのまま一気に聖岳が姿を現しました。あまりにも劇的な展開に二人とも興奮状態となり、慌ててカメラを構えました。ふと下方を見るとハイマツに埋もれて1羽の雷鳥が佇んでいました。風景と雷鳥を撮影しながらその場に40分ほど居座ってしまいました。これまでの沈んだ気分が一転し、軽やかな気分で赤石岳を目指します。間もなくガスってしまいましたが、赤石岳頂上で再び青空となりました。ようやく天気は本格的に良い方向へ変化してきたのでしょうか。
赤石岳から大聖寺平へは爽快な稜線漫歩となりました。連日の疲れが溜まっていましたが、大聖寺平まで来れば一安心。日差しを浴びてのんびり休んでから、水平道を荒川小屋へと向かいました。
今日は到着が早かったので、テントを張ってコーヒーとお茶で甘い物を食べ、少し元気になったところで今度はウイスキーを飲みます。ほろ酔い気分になったところで1時間ほどの昼寝し最高に気持ちよいひとときを過ごしました。午後はまたガスってしまいましたが昨日よりも空気が乾燥しているような気がします。16時の気象通報で天気図を取りましたが天気の傾向にあまり変化は無いようにも見えます。明日は長いコースなので朝から晴れてくれると良いのですが。荷物を少しでも軽くするために、夕食は余り気味の食料をたらふく食べました。
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2016年8月21日(日) |
聖岳~赤石岳~悪沢岳 縦走(2) |
聖岳山頂は雲の上
兎岳とのコルへの下りで出会ったブロッケン |
翌13日(土)は2時50分に起床。夜中に降っていた雨は上がりましたが、ガスっています。朝食を食べ、濡れたテントを畳み、ヘッドランプを点けて出発です。
明るくなると、空が何となく青っぽく感じられ、どうやら上空は晴れている気配が感じられます。重たいザックにペースが上がらず、他の登山者にどんどん追い抜かれます。今日の聖岳はかなりの人出のようです。頂上直下で雲の上に出て青空が広がりました。聖岳頂上に着くと、赤石岳が雲の上に頭を見せていました。休憩している間に北側の雲が減り、これから行く長い稜線と、はるか先に百間洞山の家が見えました。記念写真を撮ろうと頂上の標注の所に行くと、「家族で百名山完登」と書かれた横断幕を持った5人家族が居ました。話を聞くと、一番下のお子さん2歳の時から登り始め、全員が百名山を登頂したとのこと。すてきな家族でした。
聖岳を後にして、兎岳とのコルまで一気に400メートルを下ります。途中でブロッケンを見ることができました。コルではTJARの選手が休んでいました。話を聞いてみたいと思いましたが、迷惑がかかりそうで恐れ多くて話しかけることができず、心の中で声援を送りました。兎岳への登り返しは覚悟はしていましたがやはり苦しめられました。兎岳で昼食休憩。ここから小兎岳を越え中盛丸山へとアップダウンが続きます。ガスで暑さが無くなったのが助かります。中盛丸山の下りでTJARの最終走者が登ってきました。先頭とは3日間くらいの差がついていることになり、この選手はこの後途中リタイアになるのかもしれませんが、日本海からここまで来たこと自体、凄いことだと思います。「頑張ってくださ~い」と声をかけました。大沢岳とのコルから百間洞への下りは、もう、体力の限界を感じました。今回はストックを持ってきましたが、大正解でした。
テントを張り、百間洞源流の流れで体を拭いてさっぱりしてからビールで乾杯し、ようやく人心地がつきました。夕食の準備をしていると、今日もパラパラと雨が降り始めました。19時過ぎに就寝。
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2016年8月20日(土) |
聖岳~赤石岳~悪沢岳 縦走(1) |
聖沢吊橋
聖平への道で |
この夏に予定していた黒部川上ノ廊下が事情により中止となったので、南アルプス南部をじっくり歩いて来ようと思いました。会社の山仲間のGさんを誘い、聖岳~赤石岳~悪沢岳の縦走を計画しました。
8月12日(金)、朝4時にGさんが迎えに来てくれました。新東名を新静岡で下り、富士見峠を越えます。晴れの予報にも関わらず、山間部に入ると土砂降りの雨になってしまいました。面食らいましたが局地的な悪天だったようで、峠の手前で雨は上がりました。井川湖の辺りで、TJAR(トランス・ジャパン・アルプス・レース)の選手が走ってきました。先頭の選手のようです。8時過ぎに畑薙の駐車場に到着しましたが既に満車で、少し戻った路肩に車を置きました。9時20分頃の送迎バスに乗り、10時過ぎに聖岳登山口に到着。
軽く食べてから出発します。久しぶりの30キロのザックで、いきなりの急登に汗が噴き出します。250メートルほど登り、聖沢吊橋まではほぼ水平な道をゆきます。吊橋を渡ると本格的な登りが始ままりました。水をがぶ飲みしてしまい残りが心配にりましたが、2011メートル標高点の先の水場で給水し生き返りました。ここから先はだらだらとアップダウンが続き、体力を消耗します。岩頭滝見台を過ぎ、一旦下って聖沢を渡ると、あとは聖平までゆるやかな上りを残すのみ。途中、沢の流れの中を岩魚が悠然と泳いでいるのが見えました。
聖平小屋でテントの受付をしたら、なんとフルーツポンチのサービスがありました。これは最高に美味しく、嬉しいサービスでした。テントを張ったらビールで乾杯し、カレーの夕食。暗くなる頃から雨が降り始めました。疲れていたので19時にはシュラフに入りました。
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2016年8月11日(木) |
北岳撮影行(2) |
金色の山並み
北岳南面からの間ノ岳 |
7月31日(日)、3時に起床。見事に晴れ上がり、頭上には天の川。肩ノ小屋周辺で、日の出まで刻々と変化する色にシャッターを切り続けました。日の出のドラマを見届けてから、テントに戻って朝食。開け放したテントの入り口からは富士山が見え、贅沢な気分です。
テントを畳んで出発。大展望を眺めながら北岳へ。山頂は大賑わいでした。八本歯のコルへ向けて下ります。吊尾根分岐から一旦北岳山荘方面へ向かい、トラバース道のお花畑に寄り道しました。今年は稜線の花はほとんど終わった感がありましたが、トラバース道ではまだ沢山の花が咲き乱れていました。ザックを下ろして撮影していると、通り過ぎる登山者が皆笑顔で「きれいだねー」の連発です。これで今回の撮影はほぼ終了。八本歯のコルから岩稜を下ります。下りに不慣れで道を譲ってくれる余裕が無い登山者に少々閉口しました。大樺沢をぐんぐん下り、二俣で一休み。ここまで来ると気温がぐっと高くなり、暑くなってきました。ここから広河原までは水をがぶ飲みしながら最後の頑張りです。トレーニングの効果が下りではあまり感じられず、広河原ではもう足がガクガクでした。
広河原山荘の水場で体を拭いてからタクシー乗り場へ。30分程度の待ち時間で乗ることができましたが、甲府行きのバス乗り場では北沢峠への道の分岐近くまで行列が延びていたのにはビックリ。私はかなりの回数来ていますが、間違いなく過去最高の混雑でした。芦安の駐車場でタクシーを降り、温泉によってさっぱりしてから帰途につきました。
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2016年7月1日(金) |
岩魚を釣りに東北へ(2) |
幕営地上流のゴルジュ
今回のお土産 |
19日(日)は瀬音と鳥のさえずりで清々しい朝を迎えました。青空です。単独男性は早朝に和賀岳へ出発したようです。我々のテントの前にソーセージが置かれていました。昨日の岩魚のお礼のようです。今日は私も和賀岳に登る予定でしたが、昨日のポイントでもう一度釣りたかったので、登山は次回の楽しみにとっておくことにしました。ソーセージ入りラーメンの朝食を食べ、たっぷり日焼け止めを塗ってから出発。Tさんを案内して流れを遡ります。ゴルジュを昨日の手順で問題なく通過し、しばらく歩いて昨日のポイントに着きました。早速竿を出します。晴天の日中ということで、昨日の夕方ほどには反応がありません。それでも岩魚が居そうなポイントを辛抱強く攻めるうちに、二人とも岩魚がかかり始めました。11時を過ぎた頃にはそれぞれ数匹をキープでき、まだまだ釣りたいところでしたが今日中に横浜まで帰らなければならないので、竿を仕舞ってテントに引き返しました。
11匹の岩魚をお土産にもって帰るために処理し、テントを畳み、13時に帰路につきます。和賀川を徒渉してから靴を履き替え、高下岳分岐へ登り返します。気温が上がりハルゼミが鳴く中、1ピッチの登りでしたが大汗をかきました。高下岳分岐からあとは下るだけ。美しいブナ林で三脚を立てたりしながらのんびりと歩き、15時に登山口に下り着きました。
湯田のスーパーで氷を買い、教えてもらったほっとゆだ駅の温泉に寄ってさっぱりしてから秋田道に入りました。天気は下り坂で、東北道では雨が降り始めました。渋滞は無く順調に流れましたがやはり遠い!Tさん宅に寄って、帰宅したのは24時半を過ぎていました。走行距離は1200キロ。やはり2泊で行きたい距離ですね。
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2016年6月30日(木) |
岩魚を釣りに東北へ(1) |
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2016年6月27日(月) |
木曽路の旅(2) |
キビオ峠からの御嶽山
赤沢自然休養林 檜の森で |
6月12日(日)の朝は予報よりも天気が良く、部屋のカーテンを開けると御嶽山が見えていました。朝風呂に入ってスッキリしてから朝食を食べに食堂へ。山屋の時間感覚は一般とは若干ズレているようで、7時だというのに一番乗りでした。
今日はまず駒の湯温泉から車で林道をさらに10分ほど上ってキビオ峠へ。展望台からは一面の緑を前景に御嶽山の雄大な姿を眺めることができました。木曽谷へ引き返し、道の駅や木曽福島の和菓子屋に寄っておみやげを買ってから、今回のメインの目的地である赤沢自然休養林へ向かいました。ここでは林業が盛んだった頃の森林鉄道が保存され、木曽檜の森の中に遊歩道が整備されています。まずは森林鉄道のトロッコ列車に乗り、終点から森の中を散策します。針葉樹の森というと暗いイメージがありましたが、ここはとても明るい雰囲気です。きちんと手入れがされた森は間伐により十分な日の光が差し込み、次世代の樹木の成長に配慮されているということがよく分かりました。森の中では檜の香りも感じられ、虫が少ないように感じるのは決して気のせいではなさそうです。赤沢自然休養林の入口に「森林浴発祥の地」と書かれた石碑がありましたが、納得です。美しい林相に被写体も多く、じっくり撮影を楽しみました。
うまい具合に梅雨の晴れ間が週末に当たり、充実した2日間に満足して15時半に現地を出発しました。帰りの中央道は激しい渋滞に事故も発生し、大月で高速を出て夜遅く帰宅しました。
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2016年6月25日(土) |
木曽路の旅(1) |
奈良井宿の家並み
自然湖 |
6月11日(土)から一泊二日で久しぶりに両親とともに木曽を旅行してきました。
早朝4時に自宅を出て、両親をピックアップしてから中央高速へ。週末がちょうど梅雨の晴れ間にあたり、雲が多いながらもまずまずの天気です。諏訪湖SAでゆっくり朝食を食べ、伊那ICを出て権兵衛トンネルを抜けると、もう木曽谷です。まずは御嶽山を見に地蔵峠へ。緑に包まれたワインディングロードを上り、峠の少し手前の唐沢の滝に寄り道。車から5分ほど歩くと新緑に包まれた優美な滝がありました。車へ戻り、峠を越えた先が御嶽山の展望台がありました。御嶽山は雲に包まれて見えませんでしたが、眼下には開田高原のゆったりとした田舎の風景が広がっていました。国道を361号線を戻って今度は中山道の宿場町の奈良井宿へ移動。宿場町を端から端まで散策。観光おみやげ屋や食事処が連なっている中に、普通に生活している家も多いようです。古民家での生活はどのようなものなのでしょうか。おそらく町並みを保存するために不自由を我慢することもあるのでしょう。ちょうど昼になったのでそば屋に入り、久しぶりに美味しいざるそばをいただきました。再び国道19号線を南下し、大滝村の奥にある自然湖を訪ねました。1984年の長野県西部地震で川が堰き止められて出来た湖だそうです。水面に立ち枯れの木が並ぶ様子は昔の大正池を彷彿とさせる光景です。曇り空の午後ということで写真的には今一つでしたが、神秘的な静けさに包まれていました。この後新滝に寄ってマイナスイオンをたっぷり浴びてから、今日の宿、駒の湯温泉へと向かいました。
インターネットで探して予約した一軒宿でしたが、部屋も食事も風呂も素晴らしく、ゆったりと日頃の疲れを癒すことができました。
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2016年6月9日(木) |
三木慶介会長のお別れの会 |
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4月13日に93歳で亡くなられた全日本山岳写真協会の三木慶介会長のお別れの会が、5月31日(火)、錦糸町の東武ホテルレバント東京にて執り行われ、全日本山岳写真協会をはじめ交流のある写真団体、写真業界・出版関係者、三木さんがリーダーを勤めた山の会のメンバーなど約170名が集まりました。
会場には三木会長の遺影とともに、生前愛用されていた登山用具とカメラ、国際山岳写真ビエンナーレ受賞作品をはじめとする写真パネル、写真集他出版物など数々の思い出の品が並べられました。
私は全日本山岳写真協会を代表してご挨拶をさせていただき、34年前の三木会長との出会い、撮影山行でのエピソード、私から見た三木会長のお人柄などについて話をしました。
出席者の中には久しぶりにお会いする方も居り、同窓会のような和やかな雰囲気の中で三木会長の思い出と功績を偲び、多くの人から慕われた三木会長にふさわしい会となりました。
長年にわたりお世話になった三木会長のご逝去は寂しい限りですが、これからも我々が楽しみながら撮影に取り組む様子を空の上から見守ってくださることと思います。心からご冥福をお祈りいたします。
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2016年5月28日(土) |
ツツジ咲く丹沢主稜縦走(2) |
シロヤシオと蛭ヶ岳、不動ノ峰、丹沢山
トウゴクミツバツツジ咲く森を行く |
翌22日(日)は3時半に起床。夜中の強風で靄が吹き飛ばされたようで、関東平野に夜景が輝いています。三脚を立てて寒風に震えて待つうちに明るくなり、満月が富士山に沈み、東京スカイツリーの近くから朝日が昇りました。朝の撮影を終えてから小屋に入って朝食にしました。
今日の行程も長いので、6時には出発です。北側へ下った所のシロヤシオは期待通りの光線条件で、今回の山行の目的だった山とツツジの写真をばっちり撮ることができました。丹沢山へ至るまで、所々で立派なシロヤシオが点在しており、目を楽しませてくれます。丹沢山で主脈縦走路と別れ、主稜縦走路を蛭ヶ岳へと向かいます。開放感たっぷりの不動ノ峰を登り、棚沢ノ頭を過ぎると、またあちらこちらにシロヤシオが咲いていました。花を前景にして蛭ヶ岳や富士山を写しながら進めば、正面に蛭ヶ岳を眺める鬼ヶ岩に到着。岩場を下り、蛭ヶ岳へ大きく登り返しました。ここまでは展望の山でしたが、ここからは森の山旅へ雰囲気がガラリと変わります。蛭ヶ岳西面の急斜面を慎重に下り、臼ヶ岳への登り返しでは森の中に紅白のツツジが点在し、何度も立ち止まってはシャッターを押しました。臼ヶ岳から桧洞丸までの間はアップダウンが多く疲れてきた体には厳しい所ですが、黙々と足を前に出します。崩壊が進み来る度に桟道が掛け替えられている金山谷乗越を過ぎれば、いよいよ最後の登りです。桧洞丸頂上は大変な人出でした。そういえば今日は西丹沢の山開きでした。なんとか見つけた隙間に腰を下ろしましたがとても長居できる雰囲気ではなく、早々に山頂を後にしました。ツツジ新道を下ります。ここでも花は見事でしたが、シカ柵が張り巡らされ、木道が整理され、じっくり撮影する気になれず、一気に山を下りました。西丹沢自然教室には14時20分に到着。予定より1時間早い14時40分のバスに乗ることができました。
ツツジを満喫し、久しぶりにたっぷり歩き、とても充実した山行となりました。
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2016年5月26日(木) |
ツツジ咲く丹沢主稜縦走(1) |
新緑の表尾根(三ノ塔より)
桧洞丸に沈む幻想的な夕日 |
今年は丹沢のツツジの花付きが良いとの情報を入手し、1泊2日で丹沢主稜を縦走しました。直前に、会社の山仲間であるGさんも丹沢へ行くと聞き、それなら一緒に行こうという話になりました。
5月21日(土)の早朝に電車内でGさんと合流し、伊勢原からバスで大山ケーブルへ。ケーブルカーは始発が遅いので、下から歩きました。大山山頂から新緑の表尾根を撮りたかったのですが、今日は霞が強く全く写真になりません。先が長いので、すぐにヤビツ峠へ向かいます。一面新緑の山腹を眺めながらの清々しい尾根道です。峠はバスで上ってきたハイカーとサイクリストで大賑わいでした。続けて表尾根縦走路へ。三ノ塔頂上まで登ると、今日の目的地の塔ノ岳へと続く尾根が眼前に広がっていました。一旦大きく下り、アップダウンを繰り返しながら標高を上げてゆきます。気温が上がって汗がしたたり、次第に疲れてペースも落ちましたが、それでも塔ノ岳には14時30分に到着しました。山頂はものすごい人出です。
尊仏山荘で宿泊の受付をしてから往復20分の水場へ行って水を補給してきました。その後、尊仏山荘から丹沢山方向へ少し下った所まで行ってみると、シロヤシオが見事に咲いていました。光線条件が今一つでしたが、明日の朝が楽しみです。小屋へ戻り、Gさんは2階で昼寝、僕は1階のロビーで待望のビール。そのうちGさんも起き出してきました。山小屋は混んでいるのに、自炊は我々二人だけ。夕景が期待できなかったのでのんびり酒を飲みながら夕食を作りました。日没の瞬間だけ桧洞丸に真っ赤な太陽が沈む幻想的な光景となりました。
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2016年5月15日(日) |
新緑の松姫峠(サイクリング) |
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2016年5月12日(木) |
新緑の沢を撮りに丹沢へ |
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2016年5月11日(水) |
GWは中崎尾根へ(4) |
槍平に昇る天の川
(午前3時) |
夜中にカメラのバッテリー交換のために何度か起き、さすがに睡眠不足です。3日(火)は完全に明るくなってからシュラフを出ました。清々しい青空が広がっていますが、風が出てきました。ゆっくり朝食を食べ、強風の中でテントを撤収し、槍平を後にしました。早くも天気は下り坂で滝谷出合まで来る頃にはもう曇り空。とくに撮影するものも無いのでカメラはザックに仕舞ったまま。白出沢出合からの林道は、温泉とビールを目標にひたすら新穂高温泉を目指しました。
新穂高温泉ではロープウェイが強風で運休しており、人も車も少なく閑散としていました。バスターミナルのすぐ近くの中崎山荘で温泉に浸かり、風呂上がりには待望のビール。車の運転をA旦那にお任せしてしまい、気持ちよく酔わせていただきました。安房トンネルを抜けた辺りから事故渋滞に捕まり松本まで3時間以上もかかってしまい、夕食は21時過ぎになりましたが、幸い目的の洋食屋が営業しており、美味しい食事を楽しみました。遅くなったお陰で中央高速では渋滞が解消しており、24時半に帰宅することができました。
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2016年5月10日(火) |
GWは中崎尾根へ(3) |
奥丸山からの穂高連峰
槍平へ向けて下降を開始 |
2日(月)、目覚ましで起きてテントのファスナーを開けると、ぼんやりと月が見えていました。一応晴れていますが、撮影には今ひとつの天気です。コーヒーを飲んでから機材を持って頂上へ。三脚を立てて日の出の時刻を迎えましたが周りの山々に陽が当たることはありませんでした。西の方は青空のようなので、太陽が高くなればすっきり晴れると予想し、朝食を食べに一旦テントへ戻りました。朝食の後テントの中を片付けていると、漸くテントに陽が当たり始めました。頭上は青空です。カメラを持ってもう一度頂上へ。予想通り空気がすっきりと澄み、北アルプスの山々の眺めが360度広がっていました。眼前には滝谷の岩壁が凄い迫力で聳え立っています。クライマーのA夫妻は「あれがC沢で、その右が第四尾根で・・・」と指差しながら登攀ルートの同定に余念がありません。写真を撮り、大展望を満喫し、奥丸山を後にしました。テントを畳み、今日は槍平まで下ります。10時過ぎに出発し、昨日登って来た尾根を下ります。雪質が良ければザイル無しでも慎重に行けば何とかなりそうですが、太陽に照らされて腐った雪は足場が不安定な上に雪がアイゼンに附着するため、常に滑落の危険を感じ、かなりの部分をザイルで安全を確保しながら時間をかけて下りました。槍平には16時に下り着きました。なんと6時間近くもかかったことになります。
安全地帯に着いてほっとひと息。素早くテントを張り、残り少なくなった酒をちびちび飲みながら今日一日を振り返りました。明日は新穂高へ下山するだけです。予想外の悪天と自分達の力不足で槍ヶ岳まで行くことが出来ませんでしたが、不思議と充実感のある一日でした。暗くなると星空になりました。今回は良い写真が撮れなかったので、夜中にタイムラプス撮影をすることにしました。三脚にカメラとタイマーをセットしてからシュラフに入りました。
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2016年5月9日(月) |
GWは中崎尾根へ(2) |
中崎尾根へ側稜を登る
雲上のホテル(雲の下ですが) |
5月1日(日)、一晩中降り続いた霰が朝になっても止みません。昨日よりも気温が下がりましたが、みぞれに変わったようです。とりあえず朝食を食べましたが、どうにも行動を起こす気分になりません。時折明るくなって小降りになりますが、すぐにまたザーッと降ってきます。今日はとりあえず中崎尾根の上にテントを移せれば良いので、暫く様子を見ることにしました。9時過ぎにみぞれが止み、行動を開始します。テントを畳んで出発。新雪は思ったより少なく、10センチ弱といったところです。右俣谷を飛び石伝いに渡り、赤テープに導かれて中崎尾根の側稜に取り付きました。標高差300メートル程度の登りですが、非常に急で、不安定なナイフリッジもあり、重荷ではちょっと怖い感じです。上部で夏道は右の鞍部へトラバースしていますが、雪が不安定なので尾根を直登しました。2時間で中崎尾根上に出ました。天気に大きな変化は無く周りの山々は依然として雲の中です。我々の登高スピードを考えると、明日槍ヶ岳まで行くのはリスクがあると判断し、この段階で目標を奥丸山へと変更しました。中崎尾根を奥丸山方向へ少し上った小ピークで大造成工事を行い、立派な幕営地を作りました。テントを張ってひと休みしてから、奥丸山まで空身でトレースを付けに行きました。頂上まではほんの10分ほど。相変わらず周りの山は雲の中ですが、いかにも眺めが良さそうな頂上です。明日の朝に期待してテントに戻りました。
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2016年5月8日(日) |
GWは中崎尾根へ(1) |
白出沢出合からのジャンダルム
今朝の青空は一体どこへ? |
今年のゴールデンウィークは久々に北アルプスを計画しました。A夫妻と一緒に中崎尾根から槍を目指すプランです。
4月30日(土)の早朝に車で出発。渋滞が始まる前に高速に乗ることができ、登山口の新穂高温泉に10時に到着。素晴らしい青空ですが、雲の動きから上空に強い風が吹いていることが分かります。重いザックを背負って蒲田川右俣林道を槍平へと向かいます。穂高平までは新緑の中を清々しい気分で歩きましたが、次第に雲が広がり、白出沢出合に着く頃にはすっかり曇り空になってしまいました。林道歩きはここで終わり、森の中の登山道となりました。滝谷出合には全く雪が無く、冬の雪の少なさを改めて実感しました。ここで休憩している間に空からポツリポツリと落ちてきたので雨具を着ました。水が流れる滝谷を渡り、山腹をトラバース気味に標高を上げてゆきます。雪の上を歩くようになりました。槍平まですぐに着くと思ってからが意外に長く感じます。気温はあまり低くありませんが、みぞれのような霰になりました。歩くのが嫌になり始めた頃、槍平の雪原に出ました。16時です。滝谷から1時間20分もかかってしまいました。広大な雪原にテントは10張程度しか無く、静かなひとときを過ごせそうです。
早速我々もテントを張りました。東側の沢の流れが出ており、雪を溶かして水を作る必要がなくなりました。今日は入山祝いで豪勢に寄せ鍋の夕食。食後も霰が雨のようにフライシートを叩いています。テントを内側から叩くと積もった雪がザーッと音を立てて落ち、テントの周りにどんどん雪が積もり始めました。明日の天気を気にしつつシュラフに入りました。
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2016年4月18日(月) |
仙丈ヶ岳(2) |
仙丈ヶ岳山頂からのアサヨ峰と登山者
高遠では桜が満開 |
10日(日)、3時過ぎに起床。ぼんやりと星が出ています。
1時間で食事と準備を済ませてテントを出ました。固く締まった雪にアイゼンを効かせて小仙丈岳まで登ります。今の時期の仙丈ヶ岳は豊富な積雪で真っ白です。雲が多く、朝日は期待薄。三脚を立てて暫く待機しましたが太陽は現れません。後から二人組が登ってきて仙丈ヶ岳へと向かいました。撮影条件は日が高くなってからの方がまだましと判断し、自分も仙丈ヶ岳を往復することにしました。
年末年始とは違い、ルートはほぼ忠実に尾根上を進みます。ナイフリッジになっている部分も多く、やや風が強いので慎重に進みましだ。山頂手前で、登頂して戻ってきた二人組とすれ違いました。誰も居ない頂上で20分ほど構図を考えながら数カット撮影しましたが、光が悪くどうにもなりません。早々に諦めて山頂を後にしました。小仙丈岳で仙丈ヶ岳に別れを告げてテントへ下りました。
一旦テントに入り、温かいスープを作って腹ごしらえをしてからテントを畳みます。北沢峠までは連続する急斜面を慎重に下ります。かなり足に来ていましたが、ここからは特に危険な場所は無く淡々と下るのみです。氷が無くなった所でアイゼンを外すとぐっと歩きやすくなりました。八丁坂の下で小沢を渡る場所では、今日は曇っているため昨日よりも水量が少なく、簡単に渡ることができました。戸台川の河原歩きは毎度うんざりしますが、最後の徒渉点ではなんと伏流になっており、全く水に入ることはありませんでした。
ヨレヨレに疲れて車にたどり着き、コーヒーでひと息入れてから仙流荘の風呂に入りに行きました。さっぱりした後は、高遠の桜を愛でながら帰途につきました。
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2016年4月17日(日) |
仙丈ヶ岳(1) |
熊穴沢出合にて
北沢峠からの小仙丈岳 |
自治会役員の任期が終わり、やっと時間が出来ました。今年初めての泊まり山行は仙丈ヶ岳へ行くことにしました。4月8日(金)、20時半に自宅を出発。この週は連日寝不足だったので、高速では眠たくなってしまい、八ヶ岳PAで車中泊。
9日(土)は4時半起床。昨日買っておいた弁当を食べて出発。諏訪南で高速を下り、杖突峠を越えました。高遠では桜がちょうど満開でした。まだ6時過ぎだというのに駐車場に入る車の渋滞が始まっていました。戸台の河原の駐車場へ下りる道でふと左横の斜面を見ると、鹿が横たわっています。よく見ると足がワナにかかっていました。
ザックを担いで戸台川を上流へと向かいます。今回は車道が整備されていました。一番古い堰堤が綺麗に修理されていたので、その工事のために道を付けたのでしょう。3つの堰堤を越えたところから河原歩きとなります。4月に来るのは初めてですが、雪解けで増水しており、いきなり靴を脱いで徒渉させられました。その後は赤布によりルートは明瞭で、冬よりもかなり歩きやすい感じです。丹渓山荘から八丁坂への登りでは途中で小沢を渡る所がありますが、ここも増水しており、ピッケルを頼りに飛び石伝いに何とか靴を脱がすに渡りました。八丁坂を登りきり、林道を横切る辺りから残雪がチラホラと見られるようになり、やがてツルツルの氷の状態となりました。たまらずここでアイゼンを着けます。大平小屋の前で休憩した後、北沢峠は素通りして小仙丈尾根に取り付きます。トレースがありますが、上るにつれて雪が深くなり、時々踏み抜いて体力を消耗します。最後はヨレヨレに疲れましたが、何とか予定通り、森林限界直下にテントを張ることができました。
あまりにも疲れてしまい、天気も今ひとつなので、夕方の撮影は諦めました。水を作って早めに夕食。夜、遠くからドンドンと音が聞こえてきました。高遠で花火でもやっているのでしょうか。
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2016年4月5日(火) |
フルートデビュー !? |
マンションの集会場がコンサート会場です
ボーマンさんとの共演 |
突然ですが、音楽ネタです。
私が住んでいるマンションでは、住民の交流の場として年に2回、「日曜コンサート」と称して様々なアーティストによるコンサートを開催しています。3日(日)には、私の写真仲間でもあるチェロ奏者のベアンテ・ボーマンさんをお呼びし、奥様のルリコさんのピアノ伴奏で、満開の桜を眺めながらの素敵なコンサートが開催されました。
実は私は中学から高校にかけてブラスバンドでフルート吹いていました。30年ほどのブランクの後、ちょっとしたきっかけでフルートを衝動買いして以来、7年ほどでそこそこ吹けるようになりました。
今回ボーマンさんから「あなたもせひ一緒に」と言われ、2曲チャレンジさせてもらうことになりました。コンサートまでの2ヶ月間は、週末は自宅で、平日は会社帰りに貸しスタジオで本気で練習し、その成果か当日のリハーサルでは自分でも驚くほど絶好調でした。ところが、130人の聴衆を前にした本番での緊張感は別物でした。演奏中に口が渇き、音は上ずり、かすれ、全く満足のいくものではありませんでしたが、住民の皆さんの温かい拍手に、やって良かったと思いました。
ビデオで自分の演奏を視聴すると反省点ばかりで嫌になりますが、今回の貴重な経験を生かしてこれからもコツコツ練習したいと思います。
<演奏した曲目>
1 ヴォカリーズ (ラフマニノフ)
2 メロディー (ビヨルクマン*)
*ボーマンさんのご友人だそうです
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2016年3月2日(水) |
夜景撮影登山 |
中央の明るい所が厚木市街
(遠方は霞んでしまって見えません) |
2月27日(土)は夜景を撮影しに丹沢大山へ行ってきました。
昼過ぎに家を出て電車とバスで登山口へ。歩き始めはポカポカ陽気でした。目的は夜景撮影ですが、トレーニングを兼ねてケーブルカーを使わず男坂を登ります。気持ちよく汗を流し、何度か水分補給のために立ち止まるだけで登り続けます。時間が時間だけにすれ違う登山者はあまり居ません。快調なペースのまま一気に頂上まで登ってしまいました。
頂上の気温は3度ほどでしたが、強い西風が吹きつけ、体感温度はきわめて低く感じられました。富士山に沈む夕日を狙いましたが雲が多く、富士山は最後まで姿を見せてくれませんでした。風が当たらない東側のベンチで湯を沸かし、カップラーメンを食べながら暗くなるのを待ちます。やがて街の明かりが点り始めましたが、靄がかかってしまい夜景としては今ひとつです。ほぼ暗くなったところで撮影スタート。20分ほど撮影したところで帰りのバスの時刻が気になり始め、撮影を切り上げました。関東平野の光の海を撮影するにはもっと日が短い時期の、冬型の気圧配置で空気が澄み切った夕刻が良いようです。年末からせいぜい1月末くらいまでがベストでしょう。
ヘッドランプの明かりで下山します。転倒とコース取りに十分注意しながらややハイペース歩き、下社からは街灯で明るい女坂を下り、山頂から1時間15分でバス停までの標高差950メートルを下ってしまいました。
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2016年1月11日(月) |
境川サイクリング |
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この三連休は土曜の晩に自治会の会合があったため、山へは行けませんでした。体を動かしたかったので、今日は自転車で江ノ島まで往復してきました。
自宅を10時半に出発し、中原街道を茅ヶ崎方面へ走ります。今日は雲が多く日中も気温があまり上がりませんでしたが、結構アップダウンがあるため、厚着をしなくてもすぐに汗ばんできました。11キロほど走ると境川にぶつかります。ここからは境川に沿って南下します。ほとんどがサイクリングコースとなっており、田園風景の中を快適に走ります。境川遊水池公園で休憩し、コンビニ弁当で腹ごしらえ。境川の自然と遊水池に関する展示がある施設にも立ち寄って見学してから、また下流を目指します。国道1号線を過ぎた所でサイクリングコースは終わり、国道467号線を走ります。交通量が多く、藤沢駅周辺は渋滞しており、自転車もなかなか進むことができませんでした。今日は成人の日。藤沢市民会館は着飾った新成人があふれていました。藤沢の中心部を過ぎると再び交通は流れるようになり、江ノ電が通る交差点を右折すると、間もなく前方に海が見えてきました。13時20分、海岸に出た所を今日のゴールとします。雲間からの光で海が光っています。寒い中、ウェットスーツを着てウィンドサーフィンをしている人が何人もいました。
帰路は若干の向かい風ではありましたが強い風ではなく、快適な走りを楽しみました。自宅には15時半に到着。走行距離は63キロでした。久々の遠出だったのでのんびり走りましたが、それでも結構足にきました。
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2016年1月5日(火) |
年末山行(3) |
頂上が隠れているのが惜しい
ドーン! やっと出ました |
12月31日(木)、5時起床。風が強いですが晴天です。朝食のラーメンを食べ、東の空が明るくなってきてからカメラを持ってテントを出ました。雲が凄い勢いで流れています。日の出の少し前に白根山の山頂部が雲に隠れてしまいましたが、山腹と雲がピンク色に染まりました。五色山の東斜面の樹氷も朝日に輝いています。白根山の全体が姿を現さないので一旦諦めてテントへ戻り、下山のためにパッキングを始めました。途中で外の様子を見ると、今度は見事に晴れ上がり、白根山がバッチリ見えていました。パッキングを中断して再び撮影。苗場山など越後の山々も真っ白な姿を見せています。写真が撮れて満足し、テントを撤収しました。
わかんを着けて五色山を後にしました。一昨日のトレースが残っているの下りは楽です。所々の藪潜りに難渋しましたが、40分ほどで標高2230メートルの鞍部に着きました。この先は一気に積雪が減り、アイゼンに替えました。日だまりは暖かく、アイゼンが団子になるほどです。湯場見平で大休止をとり軽く腹ごしらえ。ここからの急な下りは一歩一歩慎重に足を運びます。30分ほどで平らな所に下り着き、緊張を解きました。アイゼンを外し、湯元温泉までのんびりと歩きました。
バス停を通り過ぎて「五識の湯」に直行。乳白色のにごり湯が素晴らしく、露天風呂からは五色山がよく見えました。ビールを買ってバスに乗り、すぐに気持ちよく酔いが回ってきました。東武日光から15時30分の臨時特急に乗ることができ、紅白歌合戦が始まる頃に帰宅できました。1年の締めくくりとして、充実した山行となりました。
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2016年1月2日(土) |
年末山行(1) |
2230メートル鞍部の樹氷
五色山頂上で幕営 |
あけましておめでとうございます。
皆様にとって素敵な1年となりますようお祈りいたします。
本年も時々当ホームページをお訪ねいただければ幸いです。
さて、昨年の締めくくり山行、奥白根山の報告です。
12月29日(火)、浅草6時20分発の快速列車に乗り込みました。車内は空いており、ボックス席をゆったり使って列車の旅を楽しみました。東武日光で湯元温泉行きのバスに乗り換えます。日光市街までは晴れていましたが、いろは坂の辺りから雪がちらつき始め、湯元温泉では完全に降雪となりました。積雪はまだ3センチ程度しかありません。
オーバージャケットとオーバーパンツを着込んで歩き始めます。中ッ曽根の登山道に入るとトレースがあり、ルートを外す心配はありません。尾根に取り付くといきなりの急登で、凍った地面が滑るためアイゼンを着けました。湯場見平で急登はおしまい。次第に積雪が増え、ようやく冬山らしくなってきましたが、所々で雪の下の笹に足を取られます。快調に標高を稼ぎ2230メートルの鞍部を越えた途端、一気に積雪が増えラッセルとなりました。金精山の分岐でアイゼンからわかんにチェンジ。ラッセルに喘ぎながら夏道と同じルートをたどり、2303メートルのコブをを右から巻き登って再び稜線に出ました。その後もラッセルが続きますが中途半端な積雪に藪がかぶっており、四つん這いで潜らなければならず、ペースがさらに落ちてしまいました。結局、鞍部から2時間近くかかって五色山に到着しました。
風雪で展望はなく、風を避けて灌木の間を整地してテントを張りました。気温はマイナス12度。テントに入り、しょうが湯を作ってほっと一息。雪を溶かして水を作り、楽しみにしていたよせ鍋の夕食。明日は晴天の予報で、朝の撮影が楽しみです。
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