撮影日和     

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2021年12月31日(金)
忘年山行・竜ヶ岳

刻々と変化する富士山頂の雲


竜ヶ岳にて

12月19日(日)、いつもの山仲間3人で、天子山塊の竜ヶ岳へ忘年登山。
登山口の本栖湖キャンプ場駐車場に7時半に到着。-7℃まで冷え込みましたが、穏やかな天気となり、本栖湖の湖面には気嵐が立ち上っていました。尾根を上ってゆくと、やがて目の前に富士山がドーンと現れました。頂上まで明るい尾根道が続きます。足元には立派な霜柱がでいていました。

広々とした竜ヶ岳頂上でシートを広げて昼食。その頃から富士山に雲が湧き始めましたが、刻々と変化する雲の表情は見応えがありました。デザートのおしるこが冷えた体に最高でした。

山頂を後に新道を下ります。急斜面ですが登山道は歩きやすく整備されており、ジグザグをきりながら一気に本栖湖まで下ってしまいました。

12時半には駐車場に戻り、富士西湖温泉で体を温めてから帰りました。

2021年12月29日(水)
天狗岳(3)

中山峠見晴台からの天狗岳

12月11日(土)、3時半起床。マイナス10度、満天の星空です。夜中に一度トイレに起きただけで、ぐっすり眠ることができました。入山3日目にして体が山に馴染んだ感じです。

朝食を食べ、テントを撤収してからカメラを持って見晴台へ。昨日つけたトレースのお陰であっという間に着き、三脚を立てました。樹林にあまり雪が付いていないのが残念ですが、天狗岳が素晴らしい。太陽が昇り、日が当たるようになるとポカポカと暖かくなってきました。

黒百合平へ戻り、ザックを背負って下山開始。週末の今日はトレースが舗装道路なみに仕上がっており、無雪期よりも歩きやすいほどです。すれ違う登山者が多い。途中1回休んだだけで渋ノ湯に下山しました。道路が災害のため、1㎞下までしかバスが来ないとのことで、車道を15分ほど歩くと、仮バス停でバスが待っていました。

10時37分発のバスの乗客は私一人だけでした。茅野で高尾行きの各駅停車に接続しており、早い時間に帰宅できました。

2021年12月28日(火)
天狗岳(2)

天狗岳頂上


天狗岳から先の稜線はトレースなし

12月10日(金)、4時起床。思っていたよりも雲が多い天気です。テントを畳んでいると東の空が一瞬赤く染まりました。

アイゼン+ピッケルで、ヘルメットを被って出発。トレースはありますがあまり踏まれておらず、歩きにくい。昨日の疲れが残っており、ペースが上がりません。樹林帯を抜けると展望が広がりました。北アルプス全山をはじめとする中部山岳だけでなく、遠くには山座同定できない沢山の雪山が見えました。何度も立ち止まって息を整えながら歩き、2時間かかって天狗岳に着きました。

縦走予定の根石岳方面を見ると、トレースがありません。応急修理したワカンがどこまで持つかという不安と、この疲れた体で稜線をずっとラッセルするのも厳しいと判断し、今回は縦走を断念しました。時間が出来たので、カメラだけ持って西天狗岳をピストンしました。

黒百合平へ戻る途中、中山峠かから見晴台へのトレースが無かったので、明日朝の撮影のために30分ほどかけてトレースを付けに往復しました。

黒百合平に戻ると再びテントを張り、たっぷりの飲み物と行動食を食べてから水作り。夕方はスリバチ池へ撮影に行きました。雲がやや多かったものの、日没時には夕日が雪面を染めてくれました。テントに戻り、夕食を腹一杯食べました。今日もマイナス10度まで冷えています。

2021年12月27日(月)
天狗岳(1)

行く手に道はありません


テント場には私のテントだけ

久しぶりに縦走登山がしたくなり、天狗岳から小淵沢まで抜ける計画を立てました。

12月9日(木)、高尾始発の各駅停車で茅野へ向かいます。昨日の悪天で山には雪が降り、車窓からは南アルプスと八ヶ岳の眺めが見事でした。茅野からタクシーで渋ノ湯へ向かいましたが、なんと途中でオーバーヒートしてしまい、御射ヶ池で代車を待つことになり、30分ほどのロス。

渋ノ湯でコンビニのサンドイッチを食べてから出発。トレースが全くなく、最初から足首のラッセルでスタート。八方台分岐で雪が深くなり、ワカンを着けました。ところが、すぐに右足のワカンのナイロンテープが切れてしまいました。ザックのストラップで応急修理し、再び歩き出しましたが、またすぐに左足のワカンもテープが切断。こちらもストラップで応急修理。一人ラッセルでペースが上がらず、日があるうちに黒百合平まで届くか不安を感じながら、黙々と足を前に出します。日なたは気温が上がり、頭上の枝から雪や水が落ちてきます。

唐沢鉱泉分岐まで来ると、鉱泉のトレースがしっかりついていました。ここでワカンを外してひと休み。トレースのありがたさが身に染みます。ここからはコースタイム通り1時間で黒百合平に着きました。

テントを張っていると急に冷え込んできました。時間があれば天狗ノ奥庭に上がって撮影したかったのですが、あっという間に日没となりました。テントに入っておしるこを作り、ひと息ついてから水作り。外の温度計はマイナス10度を指していました。夕食の後、靴紐でワカンを補強修理しました。テントと星空を撮影するため外に出ると、マイナス15度まで下がっていました。20時30分にシュラフに入りました。

2021年12月25日(土)
立山・室堂(4)

有明山 北アルプス稜線は雪雲の中

11月23日(火)、撮影会最終日は本格的な風雪となりました。朝食を食べて、しっかり着込んでみくりが池温泉を後にしました。膝まで積もった新雪を踏んで室堂ターミナルに着くと、ちょうどトロリーバスが出る時間で、慌てて飛び乗りました。黒部ダムまで下っても雪が降っており、うっすらと雪化粧していました。扇沢で仲間と別れて帰途につきました。

安曇野は晴れていましたが山は雪雲に包まれ、有明山が凄い迫力で聳えていました。

2021年12月24日(金)
立山・室堂(3)

一瞬のドラマ

11月22日(月)、どんよりと曇っています。朝食後に様子を見にサンダルで外に出てみました。東の雲がほんのりと赤い感じがしたかと思うと、みるみる凄い朝焼けとなりました。部屋にカメラを取りに戻る時間もなく、スマホで撮りまくりましたが、あぁ、悔しい!

予想外のドラマが終わると、もはや撮るものはありません。この天気だとライチョウが見られるかもしれないと思い、暇つぶしに、室堂山荘まで散歩に出ましたが、みくりが池温泉のすぐ前で1羽見かけただけでした。

昼前から雨が降り始め、午後は本降りになりました。談話室でスライドを見たり、メンバーの自己紹介をして過ごしました。雨はやがて雪へと変わり、積もり始めました。

2021年12月23日(木)
立山・室堂(2)

朝の撮影


龍王岳付近からの眺め

11月21日(日)、朝食前に撮影に出ました。立山の向こうから太陽が昇ると、凍りかけたみくりが池の氷紋がまるで金属のように美しく輝きました。

一旦宿に戻って朝食を食べた後、Oさんと二人で浄土山へ登ることにしました。室堂平の雪原を横切り、浄土山の北西斜面につけられたトレースを登ります。肩から急な岩場を150メートルほど登ると広々とした頂上に到着。南側の展望が開け、薬師岳から槍ヶ岳まで北アルプスの山々が連なっていました。足下のカールの先にそそり立つ雄山の眺めも新鮮でした。龍王岳近くの富山大学立山研究所の建物の陰で風を避けて休憩し、下りは一ノ越経由のコースでみくりが池温泉に戻りました。

天気は下り坂なので、撮影はたぶん今日でおしまいです。温泉でゆっくり温まった後は、部屋でお酒を飲みながらメンバーと親交を深めました。

2021年12月22日(水)
立山・室堂(1)

凍りかけのみくりが池


閻魔台からの夕日

会の撮影会で、立山室堂へ。

前夜に扇沢の無料駐車場で車中泊し、11月20日(土)朝、黒部ダム行き電気バスの乗り場へ。ここで名古屋から参加のメンバーと合流しました。黒部ダムでトンネルから外に出ると、素晴らしい天気です。ダムの堰堤で早速カメラを出し、ぐるりと取り囲む山々を撮影。黒部川下流の谷の向こうに天狗ノ頭が大きい。好天続きで立山東面の雪が少ないのが残念です。

地下ケーブル、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継ぎ、室堂の雪原に下り立ちました。久しぶりの広大な雪景色に、自然と顔がほころびます。ターミナル前の石の上に腰掛けて腹ごしらえをしてから、室堂山荘からみどりが池を散策し、今回の宿泊地で集合場所のみくりが池温泉へ向かいました。

宿の前のベンチで仲間が寛いでいました。チェックインして部屋に荷物を置き、閻魔台で夕景の撮影。明日の晴天を約束するような夕日に、雪山が美しく染まりました。

2021年12月13日(月)
日留賀岳

紅葉の中を登る


すっかり雪景色に

東北道を那須塩原へ車を走らせます。冬型の気圧配置で晴れていますが、山の方には雲が多い。那須塩原ICを下り、塩原温泉を抜けて白戸集落の奥にある登山口の小山さん宅へ向かいます。声を掛けて車を置かせてもらい、歩きはじめました。

気温が低く、日が射したり雨がパラついたりと微妙な天気です。樹林の中をしばらく登ると、古い林道に出ました。水平に比津羅山を巻くと林道は終わり、再び登山道となりました。紅葉帯に入りましたが色づきはいまいちです。登るにつれて雨から雪になり、みるみる雪景色へと変わってしまいました。風も強くなり寒い。ほとんど休憩をとらずに登り続けました。

山頂は開けていましたがガスで何も見えません。祠の前でスマホで記念撮影をしてから、少し戻った所で風を避けて小休止。ゆっくりお湯を沸かす余裕はなく、軽く行動食を腹に入れてから山頂を後にしました。

下り始めて間もなくガスが切れました。霧氷をまとった木々が美しい。時折、雲間から日も射すようになりました。何度も立ち止まって初冬の風景を撮影しました。下るにつれて季節は秋に戻り、登山口周辺の木々はまだ緑色でした。

塩原温泉で冷え切った体を温泉で温め、帰途につきました。

2021年12月11日(土)
高妻山

戸隠キャンプ場からの戸隠山


五地蔵山への稜線で


一瞬、高妻山が姿を現しました


高妻山から新雪の北アルプスがずらり

この秋一番の寒気が入るとの予報に、紅葉と新雪の写真を撮リたくて、まだ登ったことがない高妻山へ行くことにしました。

10月17日(日)、13時半に家を出発。関越道に入り、鶴ヶ島まで来たところで一気に晴れあがりました。上信越道に入って軽井沢まで来ると、日本海側の山々は雲に包まれて見えません。空いている道を快調に走り、18時過ぎには長野IC手前の松代PAに到着しました。車中泊の準備をして、ビールを飲みながら夕食を食べ、20時にシュラフに入りました。

翌18日(月)は3時起床。ラーメンを食べて、4時半に走り出しました。長野ICを出て長野市街を通り抜け、登山口の戸隠キャンプ場に6時頃到着しました。

準備をして歩き出します。キャンプ場に入ると、うっすらと雪化粧した戸隠山と五地蔵山が朝日を浴びていました。戸隠牧場を通り抜け、沢沿いの登山道を登ってゆきます。木に積もった雪が溶けてパラパラと雨のように降り注ぎます。道は次第に急になり、鎖場が次々に現れ、最後の3メートルほどの垂壁はちょっと嫌らしい感じでした。一不動に登り着くと、辺りは綺麗に雪化粧していました。避難小屋で小休止してから、霧に包まれた稜線を五地蔵山へ向かいます。紅葉は期待外れでしたが、所々で真っ赤な葉に新雪が積もっていました。

登り着いた「五地蔵山」の標識があるピークは最高点ではなく、その先にも「五地蔵山」のピークが。しかしここも最高点ではありません。さらに先に1998mの最高点がありましたが、標識は五地蔵山ではなく「六弥勒」。なんとも紛らわしい。

高妻山へ向かいます。アップダウンのぬかるんだ道が続きます。時々霧が晴れ、谷間の紅葉を見下ろすことができます。高妻山への最後の登りは、標高差300メートル。時々、手も使いながらの急な道を一気に登るとなだらかな肩に着きました。大岩で歩きにくい道をしばらく進み、やっと頂上に到着しました。

一面の雲海の上に北アルプスが浮んでいました。焼山と火打山も見えていましたが、雲が激しく動いており、すぐに全て隠れてしまいました。今日はできれば乙妻山まで行こうと思っていましたが、時間的に無理でした。岩陰で風邪を避けて昼食を食べていると、後続の登山者が数人やってきました。皆でガスが晴れるのを待ちましたが、結局晴れることはなく、諦めて山頂を後にしました。

標高を下げるとガスの下に出ましたが、周りの山々は全て隠れて見えないままです。ガスをまとった冬枯れのダケカンバや谷間の紅葉を撮影しながら歩きます。五地蔵山で一息入れて、弥勒新道を下ります。ぬかるみと木の根が滑りやすい道ですが、一不動から下るよりはマシな気がします。標高が下がると黄葉のブナ林に入りましたが、あまり色づきは良くありませんでした。足元が良くないためスピードが上がらず、駐車場に下山した時には日没が迫っていました。

戸隠神告げ温泉で汗を流し、上田やで夕食を食べ。節約のためにしばらく下道を走りました。碓氷軽井沢ICで高速に入って上里SAで車中泊し、翌日早朝に帰宅しました。

2021年11月9日(火)
紅葉の槍沢(3)

豪華絢爛な槍沢の紅葉


天狗池からの槍ヶ岳

10月5日(火)、4時半起床。今日も素晴らしい天気です。朝食を食べていると、対岸の斜面の紅葉に朝日が当たり始めました。テントから首を出して撮影。テントを撤収し、出発。

平坦な道を20分ほどで大曲。ここで初めて見渡せる槍沢の上部は、紅葉が輝いていました。紅葉地帯に踏み入れば、何度も何度も立ち止まってシャッターを押さずにはいられません。

天狗原分岐を左に入り、紅葉したナナカマドの真っ赤な帯を横切って登ってゆくと、天狗原に出ました。ここまで上がって来ても紅葉はまだ見頃で、期待通りの庭園のような素晴らしい光景が広がっていました。天狗池に映る槍ヶ岳の定番写真も撮影できました。

今回、ちょっとしたアクシデントがあり、残念ですがここで引き返すことに。来た道をババ平まで戻って1泊し、6日に上高地へ下山しました。稜線まで上がれませんでしたが、見事な紅葉を満喫できたので、良しとしましょう。

2021年11月8日(月)
紅葉の槍沢(2)

朝の木漏れ日が美しい


紅葉の前穂高岳東面

10月4日(月)、5時起床。吐く息が白いくらい冷え込んでいます。朝食を食べていると明るくなってきました。清々しい朝です。テントに夜露が降りていなかったのが嬉しい。のんびり撤収して、出発です。

横尾への道は、平日だというのに登山者が途切れることがありません。さすが紅葉シーズンの北アルプス。時折左の樹林が切れて、明神岳や前穂高岳が見えますが、稜線付近が綺麗に色づいているのが分かります。横尾で昼食休憩。日向は暑いので、途中で木陰のベンチに移動。大勢の登山者で賑わっていましたが、ほとんどが涸沢へ向かうようでです。

槍沢への道に入ると、これまでの混雑が嘘のように静かになりました。道幅も狭くなり、やっと山懐に入ってきた感じです。槍見河原で初めて槍ヶ岳に対面。一ノ俣谷とニノ俣谷を渡ると、道はいよいよ上り坂となり、間もなく槍沢ロッジに到着しました。ここでテントの受付を済ませ、ビールを買い、ババ平まで最後のひと頑張り。

ババ平から上は紅葉が見事です。綺麗なトイレと水場が整った快適なテント場です。意外に混み合っていましたが、何とか場所を確保しました。夕食を食べ、19時半にシュラフに入りました。

2021年11月7日(日)
紅葉の槍沢(1)

静寂の田代池


稜線が色づく霞沢岳

緊急事態宣言が解除されましたが、今年は南アルプスは入山しずらい状況が続いているため、以前から一度行ってみたかった槍沢から天狗原を経て南岳、そして槍ヶ岳を巡るコースを計画しました。今回は家内と二人です。

10月3日(日)の朝自宅を出発し、昼頃上高地入り。すぐに小梨平へ向かいます。河童橋周辺は大変な賑わいでした。キャンプ場で受付してテントを張ってから、田代池まで散策に出かけました。河童橋を渡り、梓川右岸の歩道を歩きます。対岸のはるか上の方、六百山と霞沢岳の稜線がいい具合に色づいていました。静かな田代池を味わい、来た道を河童橋まで引き返します。まだ時間があったので、岳沢湿原を往復しました。

16時過ぎにテントに戻り、入山初日は豪勢にすき焼きの夕食。テントの前のベンチでゆったりとビールを飲みながら、静かな夕暮れの時間を楽しみました。食後は熊対策で全ての食料を食料庫に片付け、20時にシュラフに入りました。

2021年8月13日(金)
北岳(4)

夜明け


北岳トラバース道のシナノキンバイと間ノ岳

7月21日(水)、3時起床。よく晴れています。コーヒーを飲んでから撮影に出ます。北岳方向へ15分ほど上った岩の上に三脚を立て、朝日に染まる間ノ岳を撮影しました。

朝食を食べ、テントを撤収。北岳トラバース道へと向かいます。トラバース道に入るとシナノキンバイの群落が出迎えてくれましたが、ちょうどこのタイミングで頭上に雲が湧き、光が無くなってしまいました。ここは単独行の気楽さで、時間が許す限り待つことにしました。30分ほどで雲は消えて日差しが戻りました。間ノ岳や富士山をバックに、盛夏のお花畑を撮影できました。キタダケソウの咲き残りを探しましたが、さすがに見つかりませんでした。予定していた撮影を全て終え、満足して八本歯のコルへ向かいます。ハシゴ場を慎重に下り、大樺沢に降りる手前の岩稜上で昼食休憩。大樺沢はまだ雪渓が残っていましたが、左岸の登山道を問題なく歩くことができました。二俣から広河原までは、14時発のバスの時間を気にしなが歩き、15分前に到着。ゆっくり顔を洗うこともできず、そのまま乗車しました。

灼熱の芦安駐車場で車にザックを放り込み、温泉に寄ってさっぱりして帰途につきました。

2021年8月12日(木)
北岳(3)

間ノ岳へ続く3000mの稜線


北岳山荘にて

7月20日も3時起床。寒風が吹いていましたが良い天気です。星の撮影に出ましたが、カメラをセットして1枚目を撮影した時には早くも東の空が白み始めており、写真はNG。今の時期は日が長すぎて、星を撮影すると体を休める時間が確保できません。一旦テントに戻ってココアを飲んで一息入れ、改めて朝の撮影。天気が良すぎて難しい条件でした。撮影後にゆっくり朝食を食べてからテントを撤収しました。

北岳へ向かって登り始めて間もなく、眼下の肩の小屋にヘリが上がってきました。ヘリを真横から眺められる位置に居たので、面白い写真を撮ることはできました。ゆっくり花を撮影しながら北岳頂上へ。大展望を楽しみながらひと休み。

北岳山荘への下りも、状態の良い花を探して撮影しながらゆっくり歩きます。吊尾根分岐を過ぎ、間ノ岳を正面に眺める岩の上で昼食休憩。全く時間を気にせずにのんびり山を味わう贅沢な山行です。

北岳山荘にテントを張ってから、中白峰山へ撮影に向かいます。中白峰を越え、間ノ岳とのコルまで足を延ばしました。所々にお花畑があり、新鮮な構図の間ノ岳を撮影できました。

テントに戻り、たっぷり水分を摂って体を休めました。夕食時にビールを飲みましたが今日は頭痛も起こらず調子は良好。夕方は、やはり西の空が雲だらけで北岳は陰ったまま。雲間から射す光芒しか撮影できませんでした。日没後、テント場は濃いガスに包まれてしまいました。

2021年8月11日(水)
北岳(2)

白根御池の朝


肩の小屋付近からの仙丈ヶ岳

7月19日(月)は3時起床。ゆっくり朝食を食べ、テントを撤収する頃、山に朝日が当たり始めました。北岳が池に映る様子を撮影してから出発。

草すべりの急坂をぐんぐん登ってゆきます。花を期待していましたが、もう咲き終わってしまった雰囲気です。右俣コースの合流点付近でようやくシナノキンバイの群落がありましたが、やはりいつもより花は少なく感じられます。小太郎尾根分岐で休憩していると、軽い立ちくらみを感じ、いきなりペースダウン。高山病でしょうか。ゆっくり写真を撮りながら歩き、肩の小屋に着いた時には結構ヨレヨレになっていました。

テントを張り、早速ビールを飲んだところ、やはり頭痛が始まってしまいました。久々の3000メートルだからか、単に歳のせいなのか? 頭痛薬を飲を飲み、しばらくで薬が効いてスッキリしたので夕食を食べ、その後夕景の撮影に出ました。西の空は積乱雲が太陽を隠してしまい、良い光がありません。仕方なく、変化する雲を日没後まで追いかけ続けました。

2021年8月10日(火)
北岳(1)

静かな白根御池

2年ぶりの北岳です。昨年はコロナ渦による完全閉山で登ることが出来ませんでした。

7月18日(日)、6時過ぎに家を出て、甲州街道を甲府へ向かいます。日曜日の国道は空いており、10時半に芦安に到着。目論見通り、バス停に一番近いの駐車場に入ることができました。

11時の広河原行きバスはガラガラでした。広河原山荘の前で弁当を食べてから歩き出します。久しぶりに重たいザックなので意識してゆっくり歩きますが、たちまち汗が噴き出してきます。急登だけあって順調に標高を稼ぎ、2ピッチで白根御池に着いてしまいました。

日曜日の夕方なのでテントは数張りしかなく静かなもの。鳥のさえずりが山に響いていました。ビールを飲んでから夕食を食べ、早めにシュラフに入りました。

2021年7月17日(土)
花咲く東北の山へ(2)

登山道脇にシラネオアイが沢山


山頂にて


不動平のイワカガミ群落

6月26日(土)、4時起床。朝食を食べ、ササッと片付けて岩手山へ移動。小岩井農場を抜けて馬返し登山口へ向かう道が気持ちよい。土曜日だけあって登山口の駐車場は賑わっていました。

次々に出発する登山者に混じって、こちらも出発。気持ち良さそうなキャンプ場を抜けた所が登山口。樹林の中を登ってゆきます。2.5合目で旧道コースに入ると傾斜がきつくなり、時々手も使いながら登るようになりました。やがて樹林を抜けると、すでに雲の上に出ていましたが、上空にも雲が広がっていました。岩礫と大岩の火山らしい雰囲気になってきました。あまりの急登に、ここから先はストックを使います。再び樹林帯に入ると、登山道の脇に沢山のシラネオアイが咲いていました。7合目で急登は終わり、緑あふれる不動平を進むと立派な八合目避難小屋に着きました。小屋の前に湧き出す御成清水がありがたい。たっぷり水分を補給してから頂上を目指します。不動平まで沢山の花が咲いていました。頂上直下は火山特有の足元が崩れやすいザレの急斜面を外輪山まで登り、左回りで最高点の薬師岳に着きました。雲が多く遠望が無いのが残念でしたが、火山独特の荒々しい光景が広がっていました。

腹ごしらえをして、記念写真を撮ってから、外輪山を一周します。黄色いタカネスミレが沢山咲いており、岩手山と秋田駒固有種のイワテハタザオも点々と見ることができました。不動平まで下ると、避難小屋周辺にミヤマキンバイやイワカガミなどが群落を作っており、しばらく撮影タイムとなりました。8合目避難小屋で休憩してかから新道コースを下ります。旧道ほど険しくはありませんが、急なことに変わりはなく、足元に気をつけながら慎重に足を運びます。下ばかりに集中してしまうため、木の枝に頭を何度もぶつけました。2.5合目から下は普通の歩きやすい道となり、標高差1400メートルを往復した達成感を覚えながら最後のひと頑張り。登山口の鬼又清水で顔を洗ってから駐車場へ下りました。

コロナ渦のため網張温泉が日帰り入浴をやっておらず、焼走りの湯まで20キロほど車を走らせました。風呂を出ると、外は激しい雨が降っていました。盛岡の街は晴れていましたが、ラジオは八幡平市に土砂災害警戒情報が出ていることを告げていました。山の上で雨に遭わなくて良かった。

遠い遠い道を帰途につき、途中で車中泊し、翌日の午後帰宅しました。

2021年7月16日(金)
花咲く東北の山へ(1)

国見温泉コースを登る。稜線は雲の中


ムーミン谷のチングルマの群落


次第に青空が見えるようになってきました


男岳からの男女岳と阿弥陀池、奥に岩手山

週間天気予報を見ていたら、金・土の2日間、東北北部が晴れる予報になっていたので、急遽秋田駒ヶ岳と岩手山へ出掛けることにしました。ちょうど今が花のシーズンです。

6月24日(木)の朝出発。不安定な天気で、東北道では土砂降りとなったり日が射したりと天気がめまぐるしく変わり、何度も虹を見ました。日が暮れる頃、盛岡直前の矢巾PAに到着。夕食を食べて車中泊しました。

25日(金)は4時に起床。手早くパンで朝食を済ませて出発。盛岡ICで高速を降り、国見温泉へ。6時頃、駐車場に到着。既に10台ほどの車が止まっていました。

車道を少し上った所の宿の脇に登山口がありました。樹林の中を登ってゆきます。曇り空ですが、雲の動きは速く、時折青空が広がり期待が高まります。が、すぐにまた曇ってしまいました。登山道の両側に様々な花が咲いており、撮影のために何度も立ち止まります。横長根まで登ると視界が開けましたが、山頂の方は雲に包まれています。県境尾根を緩やかに上り、男岳分岐で尾根と分かれて砂礫の斜面をトラバースしてムーミン谷へ入ってゆきます。点々をコマクサが咲き始めていました。灌木の間を抜けると、いきなりチングルマの大群落が広がっていました。誰も居ないのに、思わず声が出てしまいました。日が射すタイミングを待ちながらじっくり撮影しましたが、背景に青空が無いのが残念。駒池の先にも見事な群落があり、心ゆくまで撮影を楽みました。計画では、下りは大焼砂経由の予定でしたが、この時点でもう一度ムーミン谷を通って下山することに変更しました。稜線への最後の急登はシラネアオイをはじめ様々な花の中でした。登り着いたコルから振り返ると、箱庭のような風景が広がっていました。

男岳頂上で昼食。この頃には大分天気がよくなってきまし。一旦阿弥陀池へ下り、最高点の男女岳へ向かいます。道の両側はずっと花が続き、なかなか前へ進めません。男女岳からは、昨年秋に登った乳頭山と、その奥に明日登る予定の岩手山を望むことができました。

阿弥陀池避難小屋を通り、馬の背経由で男岳のコルへ向かいます。馬の背は道が細く険しいためか登山者は少ない。ここもミヤマダイコンソウをはじめ沢山の花が咲き乱れていました。  再びムーミン谷へ下ります。チングルマの群落に三脚を立て、背景に青空が来るまで小一時間粘り、なんとか納得のいくカットを撮影できました。気がつけば15時を回っており、満足して撮影を切り上げ、国見温泉へと下りました。

道の駅雫石あねっこで温泉に入り、雫石のスーパーで買い物をしてから道の駅へ戻り、沢山のおかずで独り宴会して車中泊。

2021年7月4日(日)
平標山~仙ノ倉山

咲いたばかりのハクサンイチゲ


煌めく芽吹きの中を下る

5月30日(日)、会社の仲間との山行です。今回も車で迎えに来てもらいました。関越道は空いており、月夜野からの国道17号線もガラガラ。快調にとばして7時に登山口に到着しましたが、駐車場には既におびただしい数の車が止まっていました。さすが人気の山です。

曇り空の下、松手山目指して急な階段を上ってゆきます。標高を上げるとガスの中に入りましたが、時折ガスの中に日が射してきて幻想的な雰囲気です。松手山で樹林帯を抜け視界が開けましたが、稜線は雲の中。何回来ても同じ天気です。シャクナゲの花を見ながら標高を上げ、またガスの中に入りました。今回は花が少ないと思いながら歩いていると、平標山の手間に一ヶ所だけ咲いたばかりのハクサンイチゲの群落がありました。

平標山頂はガスに包まれ展望はありませんでした。腹ごしらえをしてから仙ノ倉山を往復します。楽しみにしていた鞍部のお花畑は、まだ全く花が咲いていませんでした。今年は雪解けが異常に早かったですが、おそらくその後でまた積雪があったのでしょう。仙ノ倉山ではやはり何も見えず、一時雨も降り、収穫がないまま平標山へ戻りました。

平標山ノ家へ下る途中からガスが切れ、天気が回復してきました。平標山ノ家からブナ林の中を下ります。輝く新緑とツツジ、ムシカリの花が美しく、今日のハイライトとなりました。

2021年7月3日(土)
ツツジ咲く桧洞丸

新緑にツツジが映える


トウゴクミツバツツジの向こうに富士山が

5月26日(水)、例年より花が早く気持ちが焦りましたが、なかなか都合がつかず、やっと行けることになりました。登山口の駐車場が混雑するとの情報があったので、3時半に家を出発。5時40分に登山口に着きましたが、既に数台分のスペースしか残っていませんでした。

車の中で朝食を食べてから出発。曇り空の下、歩きに専念してツツジ新道をぐんぐん登ります。標高1400メートルのベンチ付近からツツジの花が目につくようになり、撮影開始。しっとりとした新緑、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジのコラボレーションが素晴らしい。

桧洞丸山頂は霧に包まれていました。ベンチで早めの昼食を食べ、犬越路を目指します。少し下ると雲の下に出ました。花のピークは過ぎていましたが、所々に鮮やかなトウゴクミツバツツジとフレッシュなシロヤシオが残っています。トウゴクミツバツツジを撮ろうとして気がつけば、背景に富士山が顔を出していました。ゆっくり撮影しながら縦走を楽しみ、犬越路のベンチでひと休み。用木沢へと下りました。

2021年5月18日(火)
高原山

八海山神社付近からの釈迦ヶ岳


アカヤシオ


あちらこちらでムシカリが咲いていました

5月14日(金)、会社の山仲間と高原山へ行ってきました。4時に家を出てGさん、Kさんをピックアップ、首都高から東北道を走り、矢板ICから登山口の大間々台へ。

大間々台の駐車場に着いた時は清々しい晴天でしたが、歩き出したとたんに雲ってしまいました。見晴らしコースを上ってゆくと、木々はまだ芽吹き前。今回はシロヤシオが目的でしたが、さすがに早すぎたようです。八海山神社では目指す釈迦ヶ岳が見え、振り返れば関東平野が広がっていました。曇り空なのが残念。標高1590メートルの矢板市最高点を過ぎて下ったところが剣ヶ峰。肩のような所にこんな立派な山名があることが不思議です。稜線は風が強いものの気温は高く、寒くはありません。釈迦ヶ岳に向かって少し進むと、アカヤシオがまとまって咲いていました。芽吹き前の稜線に明るいピンクが映えます。釈迦ヶ岳へは標高差250メートルの上り。最後の急登を抜けると、眺めの良い頂上に到着しました。

タイミング良く青空が広がりました。奥日光の山々がいつもと違う角度で見えています。まだ真っ白な会津駒ヶ岳方面も見えましたが、稜線部は雲に隠れていました。シートを広げて弁当を食べ、デザートはお汁粉。

山頂を後に剣ヶ峰まで戻り、まだ冬枯れの稜線を大入道へ向かいます。いたる所にムシカリの白い花が咲いており、何度も立ち止まってしまいました。大入道から芽吹きの中へと下ってゆきます。イタヤカエデの新緑が目に鮮やかです。水が無い沢を渡った所で、芽吹きの中にトウゴクミツバツツジが咲いていました。ちょうど日が射してきたので、何枚をシャッターを切りました。少し登り返せば八方ヶ原。平坦な森を進むと小間々台に到着。ここから大間々台までイタヤカエデの新緑の中を緩やかに登り、駐車場に戻りました。コースタイムが意外にきつめで、よく歩いた一日でした。

山を下り、道の駅やいたでお土産を買ってから城ノ湯温泉センターで入浴し、帰途につきました。

2021年5月17日(月)
燧ヶ岳 山スキー

東田代から燧ヶ岳へ


俎嵓からの柴安嵓、遠くに至仏山と尾瀬ヶ原


会津駒を眺めながらの滑降

雪解けが進み、山スキーシーズンも終盤です。

今回も桧枝岐の道の駅で待ち合わせ。4月21日(水)9時前に家を出て、いつもの下道をひたすら走ります。17時に桧枝岐に到着。桧枝岐には既に雪はありませんでした。Tさんもすぐにやってきました。

翌22日(木)朝、起きるとKさんも到着していました。朝食を食べてから七入の駐車場へ移動。ゲートからの先の車道に雪はなく、スキーをザックに付けてスニーカーで出発。

最初のヘアピンカーブで北斜面に雪が現れたので、スニーカーをデポしてスキーを着けます。車道をショートカットしながら登るとブナ平の一角に出ました。青空の下、立派なブナの林を進み、沼山峠への車道を横切る所で休憩。ここから東田代まで沢を登ります。東田代直下の急斜面は雪が不安定で、板を背負いました。東田代で燧ヶ岳を見ながら休憩。まだまだ遠い。再び沢に沿って登っててゆくとやがて沢を出て、森林限界となりました。風が強く、ジャケットを着込みます。樹林を抜けると次第に傾斜がきつくなり、雪面も硬くクラストしてきたのでスキーを背負いました。キックステップで登ってゆきますが、ザックに付けたスキーが強風に煽られます。なんとか山頂直下の稜線まで来ました。最後は再びスキーを着けて山頂へ。

山頂では360度の大展望が広がりました。尾瀬の山々はもちろん、越後三山周辺、守門・浅草岳、会津、日光の山々。予想に反して山頂は風が弱く、50分も滞在してしまいました。

下りは滑りやすい雪を求めてまず東面に滑り込んでから北へトラバース気味に下るルートをとりました。写真を撮り合いながら豪快な滑降を楽しみます。あっという間に東田代に滑り込み、滑った斜面を眺めながら大休止。あとはスニーカーのデポ地点まで、効率的なコースを探りながら滑りました。車道をのんびり歩き、17時に駐車場に戻帰着。たっぷり一日かけて楽しむことができました。

駐車場で解散し、帰途につきました。下道を快調にとばし、日付が変わる頃に帰宅しました。

2021年5月16日(日)
湯殿山・月山 山スキー(2)

頂上を目指すスキーヤ達


月山頂上


一旦滑って登り返す


さあ下山

4月16日(金)は朝から晴れ上がり、月山を滑ることにします。6時過ぎに道の駅を出て、再び姥沢へ。

リフトまでの雪道をスキーを持って歩きリフトに乗ると、両側の雪の少なさに驚きました。一部地面が出ている所もありました。リフト終点でシールを着け、トラバース気味に月山を目指します。広大な雪面に、登山者が蟻のように点々と散っているます。標高1720m地点で休憩し、ここから先の急斜面はスキーを背負いました。山頂の手前では雪が消えてガラガラの登山道が出ていました。一面の岩氷が美しい。広い山頂部まで上ると何と反対側はガスが湧いていました。肘折温泉コースの大斜面はガスに見え隠れしており、はるか下の方に肘折温泉を目指すパーティーが居るのが見えました。

月山神社の影で風を避けて休憩し、さあ出発しようというタイミングで、山スキーの知り合いのHさんSさんペアとばったり。しばし立ち話が盛り上がり、今日はこの後一緒に行動することに。

まずは広大な東斜面を滑ることにしました。ガスが切れるタイミングで一人ずつ滑り込みます。快適な斜度を気持ちよくとばし、一瞬で標高差250メートル滑ってしまいました。シールを着けて山頂まで登り返しました。一旦スキーを背負ってガラガラの登山道を下り、雪の上でスキーをつけます。写真を撮り合いながら四ツ谷川源頭に滑り込み、風が無いところでひと休み。あとはリフトの尾根を延々とトラバースして姥沢に滑り込みました。楽しい一日となりました。

駐車場でHさんSさんと別れ、今日も水沢温泉館で風呂に入りました。今日のうちに少し移動することにして、最上川に沿って南下。このルートは桜が満開で、まさにお花見街道でした。長井市で買い物をして、道の駅川のみなと長井で車中泊。

17日(土)、喜多方まで車を走らせ、朝ラーメンを食べてからTさんと別れました。雨の中を会津田島、塩原、矢板、国道4号線ルートを走り、夕方帰宅しました。

2021年5月15日(土)
湯殿山・月山 山スキー(1)

空に向かって


エビノシッポと朝日連峰


湯殿山を滑る

今シーズンは雪解けが早く、候補に挙がっていた越後駒は稜線に大きなクラックが入ってしまいました。Tさんと相談した結果、越後駒は諦め、月山まで遠征することとなりました。

さすがに今回は距離があるので高速道路を利用します。深夜割引を適用するために寒河江SAで合流し、そこで車中泊することになりました。4月14日(水)、曇り時々雨雨の中を出発し、道中降ったり止んだりの一日でした。夕方、寒河江SAに到着。日没の頃になって晴れ間が出てきました。暗くなる頃にTさんも到着。

翌15日(木)、6時にSAを出発し、姥沢へ向かいます。志津のゲートを通り雪の世界へ入ってゆきますが、道路脇の雪の壁は例年よりもかなり低い感じです。天気は回復傾向ですが風が強く、月山は雲の中。志津の駐車場でしばらく様子を見ましたが月山の雲が取れる気配はなく、今日は湯殿山を滑ることに変更しました。

まず、石跳川まで標高差150メートルほど滑り降りました。素晴らしい雰囲気のブナ林を通り抜けて湯殿山への尾根に取り付きます。途中の急な所で一度板を担ぎましたが、あとはシールで順調に高度を稼ぎます。山頂一帯の木々がエビノシッポで化粧し美しく、朝日連峰の眺めが素晴らしい。

山頂では大勢のスキーヤーが休んでいました。エビノシッポや雪面のクラックを前景にしながら朝日連峰や雲から顔を出し始めた月山を撮影してから休憩し、滑降の準備をします。

山頂から東の谷を滑ることにしました。直下の急斜面は斜滑降で滑り込みます。雪質はザラメとはいえず若干引っかかりがありますが、滑るのに大きな支障は無ありません。広い谷を豪快に滑り、あっという間に石跳川まで下ってしまいました。あとは石跳川を標高940メートル地点までのんびり滑りました。何カ所かで雪が割れて流れが出ており、雪の少なさを感じさせます。再びシールを着けて、ブナ林の中を姥沢まで上り返しました。

山を下り、道の駅にしかわの水沢温泉館で風呂に入り、寒河江のスーパーで買い物をして、道の駅寒河江で車中泊。すぐ横を流れる寒河江川の桜並木が満開でした。

2021年5月14日(金)
生藤山~陣馬山 お花見山行

生藤山にて


芽吹きの中をゆく


芽吹きとアカヤシオ?

4月10日(土)、会社の山仲間とのお花見山行です。

八王子駅のホームで全員集合。藤野駅からタクシーで登山口の石楯尾神社へ。暖かい日が続いていましたが、今日は久しぶりにひんやりと冷え込んでいます。

歩き出してすぐ無人販売でわらびが置いてあり、早速購入しました。沢沿いの植林帯を登り、佐野川峠からは尾根道をゆきます。期待していた桜並木は木に勢いがなく、はるか上の枝だけに花が咲いていました。

こぢんまりとした生藤山頂上のベンチで早めの昼食。富士山とミツバツツジが美しい。
和田峠への縦走路はアップダウンが多く、部分的には岩場の下りもありますが、点々と咲くミツバツツジと陽光に輝く芽吹きに春を感じ、ウキウキ気分で足取りも軽い。醍醐丸の手前で、家内の大学時代の先輩3人に遭遇。

和田峠はサイクリストで賑わっていました。陣馬山へは木の階段を登ってゆきます。鯉のぼりが泳ぐ山頂は登山者で賑わっていましたが、予想したほどではなく密の心配はありません。ベンチでお汁粉を作って食べました。桜がきれい。

栃谷尾根を下ります。途中でイカリソウが沢山咲いていました。山里の栃谷から振り返ると、芽吹の中に点々と桜が咲き、「山笑う」とはまさにこの様子を言うのだと実感しました。家内が最後の下りで膝を痛めたようなので、Gさんからサポーターを借り、藤野駅までのんびりと歩きました。途中の無人販売で、たけのことコゴミを買って帰りました。

2021年5月11日(火)
筑波山

アズマイチゲとカタクリ


キクザキイチゲ


薬王院からの男体山

以前から筑波山に登りたいと思っていましたが、家内の大学時代の先輩のYさんに筑波山を案内していただけることになりました。

4月1日(木)8時につくしこ調整池の駐車場でYさんと待ち合わせ。車1台を駐車場にデポし、家の車で登山口へ向かいます。地図には載っていない深峰歩道の西側の谷の登山道を登るとのこと。登山口には車数台分のスペースがありました。

樹林の中を30分ほど上ると、早速カタクリがお出迎え。雲が多い天気でまだ花が開いていませんでしたが、木漏れ日が射してきたので間もなく開くと思い、コーヒーを飲みながら待つことにしました。カタクリの前にカメラをセットしてタイムラプス撮影を試みます。1時間ほどで花は開きましたが、日差しが足りなかったのか、花びらが反り返るところまでは開いてくれなませんでした。

ここからはカタクリに加えてニリンソウ、アズマイチゲ、キクザキイチゲ、スミレなどが次々に現れ、写真を撮りながら稜線までのんびり登ってゆきます。稜線の木々はまだやっと芽吹いたばかり。男体山を巻きながら上ってゆくと御幸ヶ原に到着。ケーブルの駅や売店が建ち並ぶ観光地です。春休みなので、平日にも関わらず家族連れが多く目につきます。女体山側に少し上ったところで大休止、昼食にしました。話好きのYさんの話が面白い。

昼食後、保護されているカタクリ群生地を見てから女体山へ。山頂の大岩の上に立つと関東平野の大展望が広がりますが、今日は霞が強く近くしか見えなかったのが残念。せっかくなので男体山にも向かいます。御幸ヶ原から15分ほどの急登で山頂に到着。雲が多くなりましたが、山腹を覆う山桜を見下ろすことができました。

帰りは深峰歩道(旧ユースホステルコース)を下ります。登山道というより荷揚げ用の車道のような道ですが、両側にカタクリの群落が続きます。何度も立ち止まり、レンズを替えながら撮影を楽しみました。最後は一面の芽吹きを楽しみながら車道を歩き、車に戻りました。

まだ時間が早かったので、薬王院と筑波山神社に寄りました。我々以外の観光客はほとんど居らず、満開の桜を楽しみました。筑波山神社の駐車場でYさんと別れ、帰途につきました。

2021年5月9日(日)
巻機山・米子沢 山スキー

巻機山から谷川岳方面の眺め


米子沢源頭での休憩


米子沢へ滑り込む

今回は道の駅南魚沼でTさんと待ち合わせ。3月23日(火)に朝食を食べてから家を出て、下道をひたすら走りました。三国峠付近の雪解けはさらに進んでおり、苗場スキー場の対面の斜面にはもう雪がありませんでした。16時頃道の駅に到着。八海山、中ノ岳、金城山の眺めが素晴らしい。独り宴会で酔いが回り始めた頃、Tさんも到着しました。

翌24日(水)は4時半起床。気温はマイナスまで冷え込みました。朝食を食べてから清水へ移動。登山口の駐車スペースは、平日だというのに車が一杯でした。

シールを着けて左に天狗岩を眺めながら雪の車道をゆきます。夏の登山道入口から樹林の中を緩やかに上ってゆくと井戸の壁、今日一番の急登です。しばらくスキーでジグザグ登行しましたが、傾斜がきつくなる後半はスキーを背負いました。井戸の壁を抜けると展望が開けました。大源太山の黒々としたピラミッドが印象的です。その後ろに一ノ倉岳と茂倉岳。眼下の米子沢はデブリだらけで、今回は止めておいた方がいいかナーという気持ちに。再びスキーを着けて美しいブナ林を抜けると森林限界。背後に国境の山々がずらりと並んでいます。ニセ巻機への大斜面を上ってゆきますが、やや風が強く雪面が緩まず、ニセ巻機直下の急斜面でスキーを背負いました。キックステップもつま先しか入らず、緊張しながら一気にニセ巻機まで登りました。ニセ巻機で眼前に雄大な頂上部が広がりました。ここから巻機山山頂までは一投足。

山頂で大展望を眺めながら今日の滑降コースを相談し、結局、雪が緩まない尾根よりも米子沢の方が滑りやすいだろうと判断しました。滑降モードに切り替えて広大な米子沢原頭部へ滑り込むと風がなくなりポカポカと暖かい。ここで大休止。ここからは写真を撮り合いながら米子沢を下ってゆきます。適度な傾斜の斜面が延々と続き、予想以上に滑りやすい。やがてデブリ連続地帯となりましたが、いずれも左岸を巻いて問題なく通過し、あっという間に登山口まで下ってしまいました。素晴らしいコースでした。最後は車まで自動運転。

ザックとスキーを片付け、満足感を胸に帰途につきました。

2021年5月8日(土)
丹沢・不動尻へミツマタを見に

斜面を埋めるミツマタ


アップで


木漏れ日に光る

山スキーシーズンはまだまだ続きますが、春は本番。丹沢へ神奈川県一のミツマタ群落を見に行くことにしました。

3月18日(木)、5時半頃に家を出て広沢寺温泉へ。平日とあって登山口の駐車場は空いていました。

不動尻までは舗装された車道を歩きます。急な上りから真っ暗な山ノ神トンネルを抜け、緩やかに下って沢を渡ると不動尻に到着しました。登山道に入るとすぐにミツマタの見事な群落が目に入りましたた。ちょうど満開で、林の中が金色に染まっています。大山の登り口あたりでしばらく撮影していましたが、左(南)側にも大群落があるのに気づきそちらへ移動。ミツマタを撮影しながら斜面を上ってゆきますが、行けども行けどもミツマタが尽きることがありません。結局標高差150メートルの斜面がミツマタで埋まっていました。一通り撮影して気がつけば昼近くになっていました。十分満足したのでこのまま帰ってもよかったのですが、せっかくなのでトレーニングのために大山を往復することにしました。

昼食を食べてから、唐沢峠を経由して大山まで、ハイペースで一気に登ってしまいました。やや霞が強く遠くまでは見えませんでしたが、関東平野を眺めながらベンチで休憩し、来た道を一気に不動尻へと下りました。

不動尻では午前中とは光線条件が変化したので再びミツマタを撮影し、大満足して広沢寺の駐車場に下山しました。

2021年5月7日(金)
守門岳(袴岳) 山スキー

ブナ林を登る


雪の大斜面を登る


袴岳から大岳方面を望む


本高地沢へ滑り込む

今回は小出の道の駅ゆのたにでTさんと待ち合わせ。3月10日(水)の朝家を出て、下道をひたすら走ります。三国峠の群馬県側は雪が解けて地肌が沢山出ており、今シーズンの雪解けの速さには驚くしかありません。

16時前に道の駅に到着。すぐ目の前の大きなスーパーで食料の買い出しをして、独り宴会を始めました。暗くなる頃、Tさんも到着。

翌11日(木)は4時半起床。朝食を食べて、大原スキー場跡まで移動。ここでKさんと合流し今日のメンバーが揃いました。

誰も居ないゲレンデを登ってゆきます。こんなに快適なスキー場が閉鎖とはなんとも残念なことです。ゲレンデトップから美しいブナ林を抜け、急な尾根を上ってゆきます。右側の雪庇に注意しながらジグザグ登行してゆきますが、一箇所クラックが入っている場所があり、クラック横の急斜面をスキーを背負ってキックステップで登りました。標高1150メートルで突然傾斜がなくなり、眼前に広大な雪の砂漠が広がります。標高からは信じられない豪雪の山の眺めを味わいながら頂上を目指しました。

頂上では越後と会津の山々の眺めが素晴らしい。大岳方面の雪庇は大分落ちたようですが、急斜面が凄い迫力。足元から東へ続く雪稜も美しい。

本高地沢へ滑り込み、ノートラックの広大な斜面にシュプールを刻みます。写真を撮り合いながら快適な滑りを楽しみました。どこまでも滑ってゆきたいところですが、標高1250メートル地点から登り返すことにしました。シールで登ってゆきますが、途中で雪面が硬く横滑りするため、シールを外してトラバース。けれども標高が足りず、途中からかなりの距離を階段登行することになってしまいました。

登ってきた尾根に戻り、1150メートル地点から今度は下祝沢へ滑り込みましたが、雪が腐っており足元から表面が雪崩れる状態。慎重に雪を落とし、流れが止まったら少し滑りを繰り返し、沢底の傾斜が緩くなった場所で一息入れました。ここからは緩斜面をほとんど自動運転で下っていきましたが、スキー場跡に滑り込む頃には冷え込みでモナカ雪になり始め、何度も転倒してしまいました。

日没少し前に車に戻り、大満足の一日が終わりました。今日はここで解散。TさんとKさんは今日中に帰るとのことでしたが、私は家まで時間がかかるため、道の駅でもう1泊して翌日のんびり帰途につきました。

2021年5月6日(木)
尾瀬・アヤメ平 山スキー

田代原をゆく


アヤメ平直下の雪庇と燧ヶ岳


燧ヶ岳(右)と遠方に会津、只見の山々


稜線直下、一瞬の滑降

山スキー3本目は阿寺山へ行く予定でしたが、前日の雨でカチカチ山になっているだろうとのTさんの予想で行き先変更。今回はのんびりアヤメ平まで登り、景色を楽しみむことにしました。

3月3日(水)、車に荷物を詰め込み、9時半に家を出て、今回も下道をひた走ります。朝から北風が強く、渋川付近では畑から舞い上がる土埃がすさまじく、空まで茶色く染まるほど。砂嵐地帯を抜けると沼田は近い。市街地を抜け、沼田ICの先のスーパーで買い物をしていると、Tさんから電話があり、片品の道の駅で合流することになりました。途中で事故処理のに遭遇し15分ほど足止めを食いましたが、暗くなる前に道の駅に着きました。各々の車で飲み食いしてから、21時にシュラフに入りました。

翌3月4日(木)は4時半起床。朝食を食べ、エンジンを暖めて窓を拭き、6時に戸倉スキー場へ向かいます。駐車場でスキーの準備。

雪の林道を歩きます。富士見下からジグザグ道をショートカットしながら登ってゆきます。青空の下、風は無く、誰も居ない雪の森をのんびりと歩くのは最高の気分です。ぽっかりと開けた田代原の雪原で休憩。樹林の影が雪面に作る模様が美しい。標高1600メートル付近で林道から左に離れ、1786メートル標高点北のコルを目指します。何度かジグザグを切りながら登り着いたコルはほとんど平坦で、ここからアヤメ平目指して樹林の尾根を緩やかに登ってゆきます。次第に傾斜が急になり、稜線直下では迫力のある雪庇の先に燧ヶ岳が顔をのぞかせていました。最後の急斜面だけスキーを外しツボ足で登りきると、目の前にアヤメ平の雪原が広がっていました。

雪原を自由に歩き回ります。雪深い山の眺めが素晴らしい。平ヶ岳、燧ヶ岳が大きい。眼下には真っ白な、おそらく誰も居ない尾瀬ヶ原。その先には会津の山々。

下降点に戻り、腹ごしらえをして、シールを外していよいよ滑降、といっても滑りを楽しめるのは直下だけ。すぐに林道に出てしまいました。林道には、上って来るときには無かったキャタピラの後がついていました。富士見峠の小屋の準備でしょうか。ガタガタの林道を所々ショートカットしながら滑り、あっという間にスキー場まで下ってしまいました。

春の陽気の駐車場で装備を片付けてここで解散。帰りも高速を使いませんでしたが、20時過ぎには帰宅できました。

2021年5月5日(水)
乙妻山 山スキー

尾根の上りから見た高妻山


雪庇と藪


乙妻山まであと少し、でも時間切れ


目の前に北アルプス全山


妙高山に向かって滑る
この山スキーシーズンは毎週のように出かけたため、記録の掲載が滞っていました。これから少しずつ掲載してゆきます。

3年前に敗退した乙妻山へ行くことになりました。
2月24日(水)、家で朝食を食べてから8時半頃に出発。高速代節約のために下道を走ります。国道17号線の道の駅「おおた」まで来たところでもう昼になってしまいました。354号線経由で高崎を通り、18号線を横川まで来たところで、カーナビはなぜか旧道からの碓氷峠越えの案内。せっかくなので眼鏡橋を見学。軽井沢で雄大な浅間山を眺め、浅間サンラインを上田へ。意外に市街地が連続しておりスピードが上がらず、どんどん時間が過ぎてしまいます。長野市街で帰宅ラッシュにつかまり、待ち合わせ場所の道の駅「しなの」に18時に到着。結局9時間半かかってしまいました。

独り宴会の準備をして、もうすぐ鍋が出来上がるころにTさんも到着。それぞれの車で飲み食いして、21時頃シュラフに入りました。

2月25日(木)、4時半起床。予報通りの晴天です。朝食を食べ、6時に道の駅を後にして大橋へ向かいます。標高を上げるにつれ気温が下がり、大橋ではマイナス12℃になりました。

意外に新雪は積もっておらず、ガリガリの雪の林道からスタート。佐渡山のコルへの急な登りはクトーを着けてジグザグに登り、コルの標高まで登ったところで左にトラバースしてコルに出ました。シールを外して氷沢川に滑り込みます。すぐに傾斜がなくなり、大カツラの前で休憩。再びシールを着けて緩やかに下り、標高1430メートルで左から合流する沢を渡り尾根に取り付きました。

ブナ林の急な尾根のジグザグ登高が続きます。1906m標高点付近は尾根上が藪っぽく、左に藪を避けたいところですが、左側は大きな雪庇となっており、少々やっかいです。時間が過ぎるのが早く、引き返そうかと相談しましたが、とりあえず藪を抜ける所まで行ってから考えることにしました。なんとか藪を抜け、目の前の急な雪壁を抜けると、稜線が思ったよりも近くに見え、頑張って登ってしまおうということになりました。登るにつれて傾斜が緩くなり、標高2200メートル付近から右にトラバースしてゆくと、ドロップポイントの鞍部に着きました。

乙妻山はもう目の前ですが時間が押しており、残念ですが今回は諦めることにして、ここで大展望を楽しみます。ずらりと北アルプス全山が見渡せ、振り返れば頸城の山々と遠くに越後三山、燧ヶ岳まで一望の下。すぐ隣には、小さな雪庇を前景にした高妻山が美しい。

シールを外し、広大な谷に滑り込みます。日が傾き谷が日陰になってしまったのが残念ですが、タップリのパウダースノーを満喫しました。写真を撮り合いながら、登りの苦労は何だったのかと思うほどあっという間に氷沢川まで下ってしまいました。

再びシールを着け、地図に載っていない左岸の林道跡を上流へ向かいます。林道が終わった所で川に降り、日没時間を気にしながら佐渡山のコルを目指します。コルに着いたのはちょうど日没の頃。あとはシールを外して滑るだけですが、冷え込みで雪面がクラストしており、長い行動時間で疲れた足にかなりきました。横滑りとボーゲンを多用しヨレヨレになった頃林道に出ました。林道も長く感じられましたが、何とかヘッドランプを使わず真っ暗になる前に下山しました。

まずは日帰り温泉まで車を走らせ、今日一日の汗を流しました。すっかり遅くなってしまったので、買い物をしてから道の駅「しなの」に引き返し、もう1泊することに。夕食は20時を過ぎてしまいましたが、ビールが格別でした。

翌朝は6時頃起床。チラチラと雪が舞い、車にもうっすらと積もっていました。朝食を食べ、Tさんとはここで解散。往きに時間がかかったので、帰りは松本経由にしましたが、長野から松本までの聖高原越えに予想以上に時間がかかり、塩尻で昼になってしまいました。あとは国道20号線をひた走り、結局10時間かかって帰宅しました。
2021年3月25日(木)
会津駒ヶ岳 山スキー

積雪タップリの尾根を登る


会津駒山頂の素晴らしい眺め


稜線から滑降スタート


雪は重ためながらパウダーを満喫しました

山スキー仲間のTさんから会津駒山スキーのお誘いがあり、ようやく今シーズン初滑りとなりました。

2月11日(木)、高速代を節約するために、午前9時過ぎに自宅を出発し、ひたすら下道を走ります。毎度のことながら都内を抜けるのに時間がかかりましたが、郊外に出ると順調に国道4号線北上します。次第に風が強くなり、塩原温泉ではすさまじい強風が吹き荒れていました。今シーズンは雪が多く、道路脇の積雪が順調に深くなってゆき、気分が盛り上がります。

桧枝岐の道の駅に17時頃到着。青空が見え始めていますがチラチラと雪が舞い、車が揺れるほどの強風。車中泊の準備をして、独り宴会を始める頃にTさんもやってきました。

12日(金)、4時半に起床。風は止み、マイナス15度まで冷え込みました。朝食を食べ、6時半に登山口の駐車場へ移動。出発の準備をしていると、偶然、隣の車からHさんが降りてきました。今日は一緒に行動することに。

滝沢橋からいつものルートを登ります。昨シーズンはほとんど雪が無かった林道に今回はたっぷり積もっており、それだけで何だか嬉しくなってきまする。尾根に上がり、ブナ林を登ってゆきます。登るにつれて、樹林の間から燧ヶ岳が見えてきました。樹林帯を抜けると真っ白な頂上部の眺めが広がりました。昨日の強風のお陰で足元にはシュカブラも。駒の小屋前からは越後の山々の眺めが見事でした。

頂上に着くと、中門岳側の斜面に期待通りシュカブラが広がっていました。今日はどこを滑ろうかと3人で相談。のんびりし過ぎて時間的に大戸沢岳まで行くのは厳しいと判断し、2098メートル標高点から南南東に善六郎沢へ滑り込むことにしました。シールを着けたままドロップポイントまで稜線を移動します。見事なシュカブラが広がっており、撮影のため何度も立ち止まりました。

シールを外して滑降開始。誰も滑っていないキャンバスにシュプールを刻みます。雪質も最高のパウダーです。写真を撮り合いながら、あっという間に善六郎沢まで下ってしまいました。さらに標高1430メートルの二俣まで滑り、大満足。

ここから急な尾根を登り返します。3人でラッセルを交代しながら200メートルほど標高を上げると平坦な大地となり、その先をトラバースしてゆくと上りのトレースに合流しました。あとはクラストし始めて滑りにくくなったブナ林を登山口まで滑りました。初滑りで足がパンパンになりましたが、充実した一日でした。

緊急事態宣言で温泉には入れないので、このまま解散。帰りも下道を走り、なんとか日付が変わる前に帰宅しました。

2021年2月5日(金)
雪晴れの桧洞丸

桧洞丸からの雪化粧した山稜


キマリ過ぎですね


桧洞丸山頂の雰囲気

1月24日(日)に久しぶりのまとまった雨が降りました。丹沢は雪になると予想し、桧洞丸に行くことにしました。夕食を食べてから家を出て、雨が降る中を西丹沢ビジターセンターまで入りました。誰も居ない駐車場22時半に到着し、車中泊しました。

翌25日(月)の3時半に起床。夜中まで降り続いていた雨は上がり、星が出ています。朝食を食べて出発。気がつかないうちに車が1台来ていました。車道を歩き始めてすぐ、右の斜面に光る目に気がつき、ヘッドランプで照らすと2頭の鹿でした。登山道に入り、少し登るチラホラと雪が出てきました。ゴーラ沢出合いで流れを渡り、5分ほど休んでから尾根に取り付きます。次第に明るくなってきました。少しずつ積雪が増えてきました。展望台のベンチを過ぎると、急に雪が深くなりましたが、先行者の足跡のおかげで順調なペースで標高を上げてゆきます。稜線はまだガスに包まれています。石棚山稜分岐を過ぎると、霧の中に真っ白に化粧した樹林が幻想的ですが、今回は晴れゆく稜線を撮影したかったので、頂上に着くまでこのまま晴れずにもってくれと念じながら先を急ぎました。山頂の少し手前で先行の男性に追いつきました。なんと3時に歩き始めたとのこと。ラッセルありがとうございました。先頭を交代し、一番乗りで山頂に到着。そのまま山頂を通り過ぎて犬越路側へ少し下った開けた所に三脚を立てました。

ふわっと上空が明るくなり期待が高まりますが、なかなか晴れなません。凍えながら待つこと1時間、ようやく稜線の樹林に光が当たり始め、大室山が頭を見せ始めました。順光なのがちょっと残念ですが、夢中でシャッターを押しました。見えたり、また隠れたりを繰り返しながら、やがて綺麗に晴れ上がりました。びっしりと雪と霧氷で化粧した稜線が素晴らしい。しばらく雪が無かった富士山も、今日は見事に白くなりました。南アルプス、八ヶ岳、奥秩父がぐるりと見渡せ、八ヶ岳のすぐ左には穂高と思われる山まで望むことができます。存分に撮影し、頂上に戻り、今度は青ヶ岳山荘まで下りてみました。今日は無人のようです。蛭ヶ岳が白い樹林を前景に聳えていました。頂上一帯の樹林を心ゆくまで撮影し、ベンチでゆっくり昼食。ようやく登山者が上がってくる時間になりました。

山頂を後にして、石棚山稜分岐までは白い樹林と富士山が素晴らしく、ゆっくり時間をかけて撮影しながら下ります。あとは満足感を胸に来た道を下り、ゴーラ沢出合の流れでスパッツとチェーンスパイクを洗い、最後の緩やかな道をのんびりと歩きました。

2021年2月4日(木)
上河内岳敗退記(4)

下山日の朝、天候回復の兆し


西沢渡付近で上河内岳の稜線を振り返る

1月10日(日)も4時起床。今日は天気が回復するはずですが、まだチラチラと雪が降っています。気温は相変わらずマイナス18度。ゆっくり朝食を食べ、テントを撤収。

薊畑まで上り返したところで急に頭上のガスが切れ始めたので、ザックを下ろしてしばらく様子を見ます。西側から青空が広がり始めたので大いに期待が高まりましたが、上河内岳の雲が取れる気配は無く、撮影を諦めて下ることにしました。苔平辺りまで下った頃、急速に青空が広がりましたが、樹林帯なので山を見ることができません。けれども、雪を纏った樹林の間を氷の粒がキラキラと舞う様子が美しい。危険地帯を慎重に通過し、西沢度に着いたところでひと安心。悪天が続きましたが、やはり山麓はほとんど積雪がありません。流れの凍結がかなり進んでいたのに驚きましたが、歩いて渡れるほどではなく、帰りも籠渡しの重労働となりました。便ヶ島への軌道跡から、青空の下に真っ白な稜線を初めて望むことができました。便ヶ島からは崩壊地の通過に注意しながらのんびりと林道を歩きました。

車で下栗まで上ると真っ白な聖岳と、目の前に加加森山が望まれました。今回初めて見るピークに、車を停めて写真を撮りました。神楽の湯に寄り、諏訪湖SAで夕食。緊急事態宣言の影響か高速はガラガラに空いており、22時過ぎに帰宅しました。

2021年2月3日(水)
上河内岳敗退記(3)

厳しいラッセル


一瞬の光

1月9日(土)、4時に目覚ましで起きましたが、雪が降っているので二度寝して6時にシュラフから出ました。気温はマイナス18度まで冷え込んでします。南アルプスでここまで冷え込むのは珍しいことです。明日の晴天予想は変わらないので、予定通りテントを移動することにして朝食を食べました。

テントを撤収し、ワカンを着けて出発。昨日つけたトレースほ所々で消えていましたが、ルートが分かっているので順調に進みます。聖平からはいよいよ重荷でのラッセルです。視界がないので、地図とコンパスでルートを確認し、樹林の間のできるだけ堅い雪面を探しながら登ります。2383メートル標高点から一旦少し下りますが、急に雪が深くなりました。鞍部で休憩を入れ、ここから空身でラッセルしながら先の様子を見ることにします。少し登ると、灌木の上に積もった雪の上を進まざるを得なくなり、加えて雪が付着した樹林が所々で多い被さるようになってきました。単純なラッセルであればもうしばらく頑張れると思うものの、先が見えない状況に心が折れてしまい、Iさんと相談し、ここで引き返すことにしました。

2383メートル標高点への上り返しで少し苦労しましたが、やはり帰りは早い。テント場を改めて真っ平らに聖地し直しテントを張りますが、途中でテントが突風に煽られ、フレームが折れてしまいました。針金とガムテープで補修し何とか設営することができました。テントに入り片付けをしていると、Iさんが「あれー、こんなになちゃった」と薬指を見せてくれましたが、先端が真っ白になっていました。完全に凍傷です。明日は天候が回復してここで撮影できる可能性がありますが、Iさんの指の方が大事なので明日の下山を即決し、指の応急処置をしました。(下山後、軽傷との診断でひと安心。)

明日下山と決まれば食料が余るので、豚汁と煮込みハンバーグの豪華な夕食にしました。腹一杯食べ、夜は特にやることもないので早めにシュラフに入りました。

2021年2月2日(火)
上河内岳敗退記(2)

美しい森をゆく


幕営地付近の樹林

1月8日(金)は4時起床。雪が降っていますが、積雪は少ない。心配した風は弱く、予定通り登ることにします。朝食を食べてテントを撤収しているうちに明るくなってきました。

尾根の前半に危険地帯の通過があるので、今回は初めからアイゼンを着けて出発。順調に標高を上げ、危険地帯は記憶していたほど怖さを感じることなく通過しました。といっても、万一スリップすれば止まらない傾斜です。苔平付近は雪が付着した森がなかなかいい雰囲気です。積雪が深くなってきましたが、かすかに古いトレースの凹みが残っており、ルートを外すことなく進むことができました。Iさんはゆっくりですが確実に付いてきているので、先行して登ってゆきます。薊畑直下から雪が深くなり、最後の急斜面のトラバースは緊張しながらトレースを付けました。樹林を抜けると薊畑です。稜線は風はあるものの強風というほどではありません。風下側に少し下ると風はほとんど無くなり、前回と同じ場所にテントを張ることにしました。

20分ほど遅れてIさんが到着。雪を踏み固めてテントを張り、一旦中に入って休憩した後、明日のためにトレースを付けに行きます。ワカンを付けて聖平へ向かいますが、なかなかルートが分からず、スマホの地図とGPSを頼ってみましたが夏道と現在地との位置関係が今ひとつ信用できません。右左へと多少彷徨ったが、結局、自分の勘を頼りに大雑把にルートを決めて進んだのが正解でした。テントへの戻りは上ることになりますが、やはりトレースがあるので早い。

水を作り、軽く酒を飲んでから夕食を食べ、今日も早めにシュラフに入りました。

2021年2月1日(月)
上河内岳敗退記(1)

雪降る林道で
遅くなりましたが、正月明けの山行の報告です。

1月7日から、写真仲間のIさんと二人で、南アルプスの上河内岳を目指しました。6日出発の予定でしたが、第一級の寒気が南下していたため、7日に遅らせました。

7日(木)の朝、Iさんに迎えに来てもらいました。平日の中央高速は空いており順調ですが、非常に強い寒気の影響で山は雲に包まれていました。全く雪の上を走ることなく、昼前に芝沢ゲートに到着。駐車場に車は我々だけ。雪がチラチラと舞っています。

昼食を食べてから出発。歩き出してすぐの林道崩壊地点は、綺麗に修理が終わっていました。30分ほど歩いたところで雪が本降りになったため、ジャケットを着ました。仏島で軽く休憩。易老渡の手前で、新しく側壁が崩落してる場所がありましたが、落石防止ネットの内側に入って土石の上を乗り越え、無事通過。便ヶ島では屋根の下で休憩し、西沢渡へ最後のピッチ。軌道跡の崩落状況は昨年と同じでした。西沢渡では、なんとか籠渡し(手動のロープウェイ)を使わずに渡れないか河原を観察しましたが、流れを飛び石伝いに渡れる所は無く、仕方なく大汗をかきながら対岸に渡りました。

昨年と同じ場所にテントを張りました。水を取りに河原へ降り、流れからカップで水をすくうとシャーベット状でなかなか水筒に入りません。凍っていない場所の水をすくっても、やなりシャーベット。どうやら過冷却状態になっている水がカップの中で瞬時に凍っているようです。手がかじかんでしまい重労働でした。豪勢な寄せ鍋の夕食を食べ、早めにシュラフに入りました。
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