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2021年12月31日(金) |
忘年山行・竜ヶ岳 |
刻々と変化する富士山頂の雲
竜ヶ岳にて |
12月19日(日)、いつもの山仲間3人で、天子山塊の竜ヶ岳へ忘年登山。
登山口の本栖湖キャンプ場駐車場に7時半に到着。-7℃まで冷え込みましたが、穏やかな天気となり、本栖湖の湖面には気嵐が立ち上っていました。尾根を上ってゆくと、やがて目の前に富士山がドーンと現れました。頂上まで明るい尾根道が続きます。足元には立派な霜柱がでいていました。
広々とした竜ヶ岳頂上でシートを広げて昼食。その頃から富士山に雲が湧き始めましたが、刻々と変化する雲の表情は見応えがありました。デザートのおしるこが冷えた体に最高でした。
山頂を後に新道を下ります。急斜面ですが登山道は歩きやすく整備されており、ジグザグをきりながら一気に本栖湖まで下ってしまいました。
12時半には駐車場に戻り、富士西湖温泉で体を温めてから帰りました。
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2021年12月29日(水) |
天狗岳(3) |
中山峠見晴台からの天狗岳 |
12月11日(土)、3時半起床。マイナス10度、満天の星空です。夜中に一度トイレに起きただけで、ぐっすり眠ることができました。入山3日目にして体が山に馴染んだ感じです。
朝食を食べ、テントを撤収してからカメラを持って見晴台へ。昨日つけたトレースのお陰であっという間に着き、三脚を立てました。樹林にあまり雪が付いていないのが残念ですが、天狗岳が素晴らしい。太陽が昇り、日が当たるようになるとポカポカと暖かくなってきました。
黒百合平へ戻り、ザックを背負って下山開始。週末の今日はトレースが舗装道路なみに仕上がっており、無雪期よりも歩きやすいほどです。すれ違う登山者が多い。途中1回休んだだけで渋ノ湯に下山しました。道路が災害のため、1㎞下までしかバスが来ないとのことで、車道を15分ほど歩くと、仮バス停でバスが待っていました。
10時37分発のバスの乗客は私一人だけでした。茅野で高尾行きの各駅停車に接続しており、早い時間に帰宅できました。
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2021年12月28日(火) |
天狗岳(2) |
天狗岳頂上
天狗岳から先の稜線はトレースなし |
12月10日(金)、4時起床。思っていたよりも雲が多い天気です。テントを畳んでいると東の空が一瞬赤く染まりました。
アイゼン+ピッケルで、ヘルメットを被って出発。トレースはありますがあまり踏まれておらず、歩きにくい。昨日の疲れが残っており、ペースが上がりません。樹林帯を抜けると展望が広がりました。北アルプス全山をはじめとする中部山岳だけでなく、遠くには山座同定できない沢山の雪山が見えました。何度も立ち止まって息を整えながら歩き、2時間かかって天狗岳に着きました。
縦走予定の根石岳方面を見ると、トレースがありません。応急修理したワカンがどこまで持つかという不安と、この疲れた体で稜線をずっとラッセルするのも厳しいと判断し、今回は縦走を断念しました。時間が出来たので、カメラだけ持って西天狗岳をピストンしました。
黒百合平へ戻る途中、中山峠かから見晴台へのトレースが無かったので、明日朝の撮影のために30分ほどかけてトレースを付けに往復しました。
黒百合平に戻ると再びテントを張り、たっぷりの飲み物と行動食を食べてから水作り。夕方はスリバチ池へ撮影に行きました。雲がやや多かったものの、日没時には夕日が雪面を染めてくれました。テントに戻り、夕食を腹一杯食べました。今日もマイナス10度まで冷えています。
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2021年12月27日(月) |
天狗岳(1) |
行く手に道はありません
テント場には私のテントだけ |
久しぶりに縦走登山がしたくなり、天狗岳から小淵沢まで抜ける計画を立てました。
12月9日(木)、高尾始発の各駅停車で茅野へ向かいます。昨日の悪天で山には雪が降り、車窓からは南アルプスと八ヶ岳の眺めが見事でした。茅野からタクシーで渋ノ湯へ向かいましたが、なんと途中でオーバーヒートしてしまい、御射ヶ池で代車を待つことになり、30分ほどのロス。
渋ノ湯でコンビニのサンドイッチを食べてから出発。トレースが全くなく、最初から足首のラッセルでスタート。八方台分岐で雪が深くなり、ワカンを着けました。ところが、すぐに右足のワカンのナイロンテープが切れてしまいました。ザックのストラップで応急修理し、再び歩き出しましたが、またすぐに左足のワカンもテープが切断。こちらもストラップで応急修理。一人ラッセルでペースが上がらず、日があるうちに黒百合平まで届くか不安を感じながら、黙々と足を前に出します。日なたは気温が上がり、頭上の枝から雪や水が落ちてきます。
唐沢鉱泉分岐まで来ると、鉱泉のトレースがしっかりついていました。ここでワカンを外してひと休み。トレースのありがたさが身に染みます。ここからはコースタイム通り1時間で黒百合平に着きました。
テントを張っていると急に冷え込んできました。時間があれば天狗ノ奥庭に上がって撮影したかったのですが、あっという間に日没となりました。テントに入っておしるこを作り、ひと息ついてから水作り。外の温度計はマイナス10度を指していました。夕食の後、靴紐でワカンを補強修理しました。テントと星空を撮影するため外に出ると、マイナス15度まで下がっていました。20時30分にシュラフに入りました。
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2021年12月25日(土) |
立山・室堂(4) |
有明山 北アルプス稜線は雪雲の中 |
11月23日(火)、撮影会最終日は本格的な風雪となりました。朝食を食べて、しっかり着込んでみくりが池温泉を後にしました。膝まで積もった新雪を踏んで室堂ターミナルに着くと、ちょうどトロリーバスが出る時間で、慌てて飛び乗りました。黒部ダムまで下っても雪が降っており、うっすらと雪化粧していました。扇沢で仲間と別れて帰途につきました。
安曇野は晴れていましたが山は雪雲に包まれ、有明山が凄い迫力で聳えていました。
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2021年12月24日(金) |
立山・室堂(3) |
一瞬のドラマ |
11月22日(月)、どんよりと曇っています。朝食後に様子を見にサンダルで外に出てみました。東の雲がほんのりと赤い感じがしたかと思うと、みるみる凄い朝焼けとなりました。部屋にカメラを取りに戻る時間もなく、スマホで撮りまくりましたが、あぁ、悔しい!
予想外のドラマが終わると、もはや撮るものはありません。この天気だとライチョウが見られるかもしれないと思い、暇つぶしに、室堂山荘まで散歩に出ましたが、みくりが池温泉のすぐ前で1羽見かけただけでした。
昼前から雨が降り始め、午後は本降りになりました。談話室でスライドを見たり、メンバーの自己紹介をして過ごしました。雨はやがて雪へと変わり、積もり始めました。
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2021年12月23日(木) |
立山・室堂(2) |
朝の撮影
龍王岳付近からの眺め |
11月21日(日)、朝食前に撮影に出ました。立山の向こうから太陽が昇ると、凍りかけたみくりが池の氷紋がまるで金属のように美しく輝きました。
一旦宿に戻って朝食を食べた後、Oさんと二人で浄土山へ登ることにしました。室堂平の雪原を横切り、浄土山の北西斜面につけられたトレースを登ります。肩から急な岩場を150メートルほど登ると広々とした頂上に到着。南側の展望が開け、薬師岳から槍ヶ岳まで北アルプスの山々が連なっていました。足下のカールの先にそそり立つ雄山の眺めも新鮮でした。龍王岳近くの富山大学立山研究所の建物の陰で風を避けて休憩し、下りは一ノ越経由のコースでみくりが池温泉に戻りました。
天気は下り坂なので、撮影はたぶん今日でおしまいです。温泉でゆっくり温まった後は、部屋でお酒を飲みながらメンバーと親交を深めました。
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2021年12月22日(水) |
立山・室堂(1) |
凍りかけのみくりが池
閻魔台からの夕日 |
会の撮影会で、立山室堂へ。
前夜に扇沢の無料駐車場で車中泊し、11月20日(土)朝、黒部ダム行き電気バスの乗り場へ。ここで名古屋から参加のメンバーと合流しました。黒部ダムでトンネルから外に出ると、素晴らしい天気です。ダムの堰堤で早速カメラを出し、ぐるりと取り囲む山々を撮影。黒部川下流の谷の向こうに天狗ノ頭が大きい。好天続きで立山東面の雪が少ないのが残念です。
地下ケーブル、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継ぎ、室堂の雪原に下り立ちました。久しぶりの広大な雪景色に、自然と顔がほころびます。ターミナル前の石の上に腰掛けて腹ごしらえをしてから、室堂山荘からみどりが池を散策し、今回の宿泊地で集合場所のみくりが池温泉へ向かいました。
宿の前のベンチで仲間が寛いでいました。チェックインして部屋に荷物を置き、閻魔台で夕景の撮影。明日の晴天を約束するような夕日に、雪山が美しく染まりました。
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2021年12月13日(月) |
日留賀岳 |
紅葉の中を登る
すっかり雪景色に |
東北道を那須塩原へ車を走らせます。冬型の気圧配置で晴れていますが、山の方には雲が多い。那須塩原ICを下り、塩原温泉を抜けて白戸集落の奥にある登山口の小山さん宅へ向かいます。声を掛けて車を置かせてもらい、歩きはじめました。
気温が低く、日が射したり雨がパラついたりと微妙な天気です。樹林の中をしばらく登ると、古い林道に出ました。水平に比津羅山を巻くと林道は終わり、再び登山道となりました。紅葉帯に入りましたが色づきはいまいちです。登るにつれて雨から雪になり、みるみる雪景色へと変わってしまいました。風も強くなり寒い。ほとんど休憩をとらずに登り続けました。
山頂は開けていましたがガスで何も見えません。祠の前でスマホで記念撮影をしてから、少し戻った所で風を避けて小休止。ゆっくりお湯を沸かす余裕はなく、軽く行動食を腹に入れてから山頂を後にしました。
下り始めて間もなくガスが切れました。霧氷をまとった木々が美しい。時折、雲間から日も射すようになりました。何度も立ち止まって初冬の風景を撮影しました。下るにつれて季節は秋に戻り、登山口周辺の木々はまだ緑色でした。
塩原温泉で冷え切った体を温泉で温め、帰途につきました。
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2021年11月9日(火) |
紅葉の槍沢(3) |
豪華絢爛な槍沢の紅葉
天狗池からの槍ヶ岳 |
10月5日(火)、4時半起床。今日も素晴らしい天気です。朝食を食べていると、対岸の斜面の紅葉に朝日が当たり始めました。テントから首を出して撮影。テントを撤収し、出発。
平坦な道を20分ほどで大曲。ここで初めて見渡せる槍沢の上部は、紅葉が輝いていました。紅葉地帯に踏み入れば、何度も何度も立ち止まってシャッターを押さずにはいられません。
天狗原分岐を左に入り、紅葉したナナカマドの真っ赤な帯を横切って登ってゆくと、天狗原に出ました。ここまで上がって来ても紅葉はまだ見頃で、期待通りの庭園のような素晴らしい光景が広がっていました。天狗池に映る槍ヶ岳の定番写真も撮影できました。
今回、ちょっとしたアクシデントがあり、残念ですがここで引き返すことに。来た道をババ平まで戻って1泊し、6日に上高地へ下山しました。稜線まで上がれませんでしたが、見事な紅葉を満喫できたので、良しとしましょう。
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2021年11月8日(月) |
紅葉の槍沢(2) |
朝の木漏れ日が美しい
紅葉の前穂高岳東面 |
10月4日(月)、5時起床。吐く息が白いくらい冷え込んでいます。朝食を食べていると明るくなってきました。清々しい朝です。テントに夜露が降りていなかったのが嬉しい。のんびり撤収して、出発です。
横尾への道は、平日だというのに登山者が途切れることがありません。さすが紅葉シーズンの北アルプス。時折左の樹林が切れて、明神岳や前穂高岳が見えますが、稜線付近が綺麗に色づいているのが分かります。横尾で昼食休憩。日向は暑いので、途中で木陰のベンチに移動。大勢の登山者で賑わっていましたが、ほとんどが涸沢へ向かうようでです。
槍沢への道に入ると、これまでの混雑が嘘のように静かになりました。道幅も狭くなり、やっと山懐に入ってきた感じです。槍見河原で初めて槍ヶ岳に対面。一ノ俣谷とニノ俣谷を渡ると、道はいよいよ上り坂となり、間もなく槍沢ロッジに到着しました。ここでテントの受付を済ませ、ビールを買い、ババ平まで最後のひと頑張り。
ババ平から上は紅葉が見事です。綺麗なトイレと水場が整った快適なテント場です。意外に混み合っていましたが、何とか場所を確保しました。夕食を食べ、19時半にシュラフに入りました。
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2021年11月7日(日) |
紅葉の槍沢(1) |
静寂の田代池
稜線が色づく霞沢岳 |
緊急事態宣言が解除されましたが、今年は南アルプスは入山しずらい状況が続いているため、以前から一度行ってみたかった槍沢から天狗原を経て南岳、そして槍ヶ岳を巡るコースを計画しました。今回は家内と二人です。
10月3日(日)の朝自宅を出発し、昼頃上高地入り。すぐに小梨平へ向かいます。河童橋周辺は大変な賑わいでした。キャンプ場で受付してテントを張ってから、田代池まで散策に出かけました。河童橋を渡り、梓川右岸の歩道を歩きます。対岸のはるか上の方、六百山と霞沢岳の稜線がいい具合に色づいていました。静かな田代池を味わい、来た道を河童橋まで引き返します。まだ時間があったので、岳沢湿原を往復しました。
16時過ぎにテントに戻り、入山初日は豪勢にすき焼きの夕食。テントの前のベンチでゆったりとビールを飲みながら、静かな夕暮れの時間を楽しみました。食後は熊対策で全ての食料を食料庫に片付け、20時にシュラフに入りました。
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2021年8月13日(金) |
北岳(4) |
夜明け
北岳トラバース道のシナノキンバイと間ノ岳 |
7月21日(水)、3時起床。よく晴れています。コーヒーを飲んでから撮影に出ます。北岳方向へ15分ほど上った岩の上に三脚を立て、朝日に染まる間ノ岳を撮影しました。
朝食を食べ、テントを撤収。北岳トラバース道へと向かいます。トラバース道に入るとシナノキンバイの群落が出迎えてくれましたが、ちょうどこのタイミングで頭上に雲が湧き、光が無くなってしまいました。ここは単独行の気楽さで、時間が許す限り待つことにしました。30分ほどで雲は消えて日差しが戻りました。間ノ岳や富士山をバックに、盛夏のお花畑を撮影できました。キタダケソウの咲き残りを探しましたが、さすがに見つかりませんでした。予定していた撮影を全て終え、満足して八本歯のコルへ向かいます。ハシゴ場を慎重に下り、大樺沢に降りる手前の岩稜上で昼食休憩。大樺沢はまだ雪渓が残っていましたが、左岸の登山道を問題なく歩くことができました。二俣から広河原までは、14時発のバスの時間を気にしなが歩き、15分前に到着。ゆっくり顔を洗うこともできず、そのまま乗車しました。
灼熱の芦安駐車場で車にザックを放り込み、温泉に寄ってさっぱりして帰途につきました。
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2021年8月12日(木) |
北岳(3) |
間ノ岳へ続く3000mの稜線
北岳山荘にて |
7月20日も3時起床。寒風が吹いていましたが良い天気です。星の撮影に出ましたが、カメラをセットして1枚目を撮影した時には早くも東の空が白み始めており、写真はNG。今の時期は日が長すぎて、星を撮影すると体を休める時間が確保できません。一旦テントに戻ってココアを飲んで一息入れ、改めて朝の撮影。天気が良すぎて難しい条件でした。撮影後にゆっくり朝食を食べてからテントを撤収しました。
北岳へ向かって登り始めて間もなく、眼下の肩の小屋にヘリが上がってきました。ヘリを真横から眺められる位置に居たので、面白い写真を撮ることはできました。ゆっくり花を撮影しながら北岳頂上へ。大展望を楽しみながらひと休み。
北岳山荘への下りも、状態の良い花を探して撮影しながらゆっくり歩きます。吊尾根分岐を過ぎ、間ノ岳を正面に眺める岩の上で昼食休憩。全く時間を気にせずにのんびり山を味わう贅沢な山行です。
北岳山荘にテントを張ってから、中白峰山へ撮影に向かいます。中白峰を越え、間ノ岳とのコルまで足を延ばしました。所々にお花畑があり、新鮮な構図の間ノ岳を撮影できました。
テントに戻り、たっぷり水分を摂って体を休めました。夕食時にビールを飲みましたが今日は頭痛も起こらず調子は良好。夕方は、やはり西の空が雲だらけで北岳は陰ったまま。雲間から射す光芒しか撮影できませんでした。日没後、テント場は濃いガスに包まれてしまいました。
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2021年8月11日(水) |
北岳(2) |
白根御池の朝
肩の小屋付近からの仙丈ヶ岳 |
7月19日(月)は3時起床。ゆっくり朝食を食べ、テントを撤収する頃、山に朝日が当たり始めました。北岳が池に映る様子を撮影してから出発。
草すべりの急坂をぐんぐん登ってゆきます。花を期待していましたが、もう咲き終わってしまった雰囲気です。右俣コースの合流点付近でようやくシナノキンバイの群落がありましたが、やはりいつもより花は少なく感じられます。小太郎尾根分岐で休憩していると、軽い立ちくらみを感じ、いきなりペースダウン。高山病でしょうか。ゆっくり写真を撮りながら歩き、肩の小屋に着いた時には結構ヨレヨレになっていました。
テントを張り、早速ビールを飲んだところ、やはり頭痛が始まってしまいました。久々の3000メートルだからか、単に歳のせいなのか? 頭痛薬を飲を飲み、しばらくで薬が効いてスッキリしたので夕食を食べ、その後夕景の撮影に出ました。西の空は積乱雲が太陽を隠してしまい、良い光がありません。仕方なく、変化する雲を日没後まで追いかけ続けました。
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2021年8月10日(火) |
北岳(1) |
静かな白根御池 |
2年ぶりの北岳です。昨年はコロナ渦による完全閉山で登ることが出来ませんでした。
7月18日(日)、6時過ぎに家を出て、甲州街道を甲府へ向かいます。日曜日の国道は空いており、10時半に芦安に到着。目論見通り、バス停に一番近いの駐車場に入ることができました。
11時の広河原行きバスはガラガラでした。広河原山荘の前で弁当を食べてから歩き出します。久しぶりに重たいザックなので意識してゆっくり歩きますが、たちまち汗が噴き出してきます。急登だけあって順調に標高を稼ぎ、2ピッチで白根御池に着いてしまいました。
日曜日の夕方なのでテントは数張りしかなく静かなもの。鳥のさえずりが山に響いていました。ビールを飲んでから夕食を食べ、早めにシュラフに入りました。
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2021年7月17日(土) |
花咲く東北の山へ(2) |
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2021年7月16日(金) |
花咲く東北の山へ(1) |
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2021年7月4日(日) |
平標山~仙ノ倉山 |
咲いたばかりのハクサンイチゲ
煌めく芽吹きの中を下る |
5月30日(日)、会社の仲間との山行です。今回も車で迎えに来てもらいました。関越道は空いており、月夜野からの国道17号線もガラガラ。快調にとばして7時に登山口に到着しましたが、駐車場には既におびただしい数の車が止まっていました。さすが人気の山です。
曇り空の下、松手山目指して急な階段を上ってゆきます。標高を上げるとガスの中に入りましたが、時折ガスの中に日が射してきて幻想的な雰囲気です。松手山で樹林帯を抜け視界が開けましたが、稜線は雲の中。何回来ても同じ天気です。シャクナゲの花を見ながら標高を上げ、またガスの中に入りました。今回は花が少ないと思いながら歩いていると、平標山の手間に一ヶ所だけ咲いたばかりのハクサンイチゲの群落がありました。
平標山頂はガスに包まれ展望はありませんでした。腹ごしらえをしてから仙ノ倉山を往復します。楽しみにしていた鞍部のお花畑は、まだ全く花が咲いていませんでした。今年は雪解けが異常に早かったですが、おそらくその後でまた積雪があったのでしょう。仙ノ倉山ではやはり何も見えず、一時雨も降り、収穫がないまま平標山へ戻りました。
平標山ノ家へ下る途中からガスが切れ、天気が回復してきました。平標山ノ家からブナ林の中を下ります。輝く新緑とツツジ、ムシカリの花が美しく、今日のハイライトとなりました。
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2021年7月3日(土) |
ツツジ咲く桧洞丸 |
新緑にツツジが映える
トウゴクミツバツツジの向こうに富士山が |
5月26日(水)、例年より花が早く気持ちが焦りましたが、なかなか都合がつかず、やっと行けることになりました。登山口の駐車場が混雑するとの情報があったので、3時半に家を出発。5時40分に登山口に着きましたが、既に数台分のスペースしか残っていませんでした。
車の中で朝食を食べてから出発。曇り空の下、歩きに専念してツツジ新道をぐんぐん登ります。標高1400メートルのベンチ付近からツツジの花が目につくようになり、撮影開始。しっとりとした新緑、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジのコラボレーションが素晴らしい。
桧洞丸山頂は霧に包まれていました。ベンチで早めの昼食を食べ、犬越路を目指します。少し下ると雲の下に出ました。花のピークは過ぎていましたが、所々に鮮やかなトウゴクミツバツツジとフレッシュなシロヤシオが残っています。トウゴクミツバツツジを撮ろうとして気がつけば、背景に富士山が顔を出していました。ゆっくり撮影しながら縦走を楽しみ、犬越路のベンチでひと休み。用木沢へと下りました。
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2021年5月16日(日) |
湯殿山・月山 山スキー(2) |
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2021年5月15日(土) |
湯殿山・月山 山スキー(1) |
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2021年5月14日(金) |
生藤山~陣馬山 お花見山行 |
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2021年5月9日(日) |
巻機山・米子沢 山スキー |
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2021年5月8日(土) |
丹沢・不動尻へミツマタを見に |
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2021年5月7日(金) |
守門岳(袴岳) 山スキー |
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2021年5月6日(木) |
尾瀬・アヤメ平 山スキー |
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2021年5月5日(水) |
乙妻山 山スキー |
尾根の上りから見た高妻山
雪庇と藪
乙妻山まであと少し、でも時間切れ
目の前に北アルプス全山
妙高山に向かって滑る |
この山スキーシーズンは毎週のように出かけたため、記録の掲載が滞っていました。これから少しずつ掲載してゆきます。
3年前に敗退した乙妻山へ行くことになりました。
2月24日(水)、家で朝食を食べてから8時半頃に出発。高速代節約のために下道を走ります。国道17号線の道の駅「おおた」まで来たところでもう昼になってしまいました。354号線経由で高崎を通り、18号線を横川まで来たところで、カーナビはなぜか旧道からの碓氷峠越えの案内。せっかくなので眼鏡橋を見学。軽井沢で雄大な浅間山を眺め、浅間サンラインを上田へ。意外に市街地が連続しておりスピードが上がらず、どんどん時間が過ぎてしまいます。長野市街で帰宅ラッシュにつかまり、待ち合わせ場所の道の駅「しなの」に18時に到着。結局9時間半かかってしまいました。
独り宴会の準備をして、もうすぐ鍋が出来上がるころにTさんも到着。それぞれの車で飲み食いして、21時頃シュラフに入りました。
2月25日(木)、4時半起床。予報通りの晴天です。朝食を食べ、6時に道の駅を後にして大橋へ向かいます。標高を上げるにつれ気温が下がり、大橋ではマイナス12℃になりました。
意外に新雪は積もっておらず、ガリガリの雪の林道からスタート。佐渡山のコルへの急な登りはクトーを着けてジグザグに登り、コルの標高まで登ったところで左にトラバースしてコルに出ました。シールを外して氷沢川に滑り込みます。すぐに傾斜がなくなり、大カツラの前で休憩。再びシールを着けて緩やかに下り、標高1430メートルで左から合流する沢を渡り尾根に取り付きました。
ブナ林の急な尾根のジグザグ登高が続きます。1906m標高点付近は尾根上が藪っぽく、左に藪を避けたいところですが、左側は大きな雪庇となっており、少々やっかいです。時間が過ぎるのが早く、引き返そうかと相談しましたが、とりあえず藪を抜ける所まで行ってから考えることにしました。なんとか藪を抜け、目の前の急な雪壁を抜けると、稜線が思ったよりも近くに見え、頑張って登ってしまおうということになりました。登るにつれて傾斜が緩くなり、標高2200メートル付近から右にトラバースしてゆくと、ドロップポイントの鞍部に着きました。
乙妻山はもう目の前ですが時間が押しており、残念ですが今回は諦めることにして、ここで大展望を楽しみます。ずらりと北アルプス全山が見渡せ、振り返れば頸城の山々と遠くに越後三山、燧ヶ岳まで一望の下。すぐ隣には、小さな雪庇を前景にした高妻山が美しい。
シールを外し、広大な谷に滑り込みます。日が傾き谷が日陰になってしまったのが残念ですが、タップリのパウダースノーを満喫しました。写真を撮り合いながら、登りの苦労は何だったのかと思うほどあっという間に氷沢川まで下ってしまいました。
再びシールを着け、地図に載っていない左岸の林道跡を上流へ向かいます。林道が終わった所で川に降り、日没時間を気にしながら佐渡山のコルを目指します。コルに着いたのはちょうど日没の頃。あとはシールを外して滑るだけですが、冷え込みで雪面がクラストしており、長い行動時間で疲れた足にかなりきました。横滑りとボーゲンを多用しヨレヨレになった頃林道に出ました。林道も長く感じられましたが、何とかヘッドランプを使わず真っ暗になる前に下山しました。
まずは日帰り温泉まで車を走らせ、今日一日の汗を流しました。すっかり遅くなってしまったので、買い物をしてから道の駅「しなの」に引き返し、もう1泊することに。夕食は20時を過ぎてしまいましたが、ビールが格別でした。
翌朝は6時頃起床。チラチラと雪が舞い、車にもうっすらと積もっていました。朝食を食べ、Tさんとはここで解散。往きに時間がかかったので、帰りは松本経由にしましたが、長野から松本までの聖高原越えに予想以上に時間がかかり、塩尻で昼になってしまいました。あとは国道20号線をひた走り、結局10時間かかって帰宅しました。 |
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2021年2月4日(木) |
上河内岳敗退記(4) |
下山日の朝、天候回復の兆し
西沢渡付近で上河内岳の稜線を振り返る |
1月10日(日)も4時起床。今日は天気が回復するはずですが、まだチラチラと雪が降っています。気温は相変わらずマイナス18度。ゆっくり朝食を食べ、テントを撤収。
薊畑まで上り返したところで急に頭上のガスが切れ始めたので、ザックを下ろしてしばらく様子を見ます。西側から青空が広がり始めたので大いに期待が高まりましたが、上河内岳の雲が取れる気配は無く、撮影を諦めて下ることにしました。苔平辺りまで下った頃、急速に青空が広がりましたが、樹林帯なので山を見ることができません。けれども、雪を纏った樹林の間を氷の粒がキラキラと舞う様子が美しい。危険地帯を慎重に通過し、西沢度に着いたところでひと安心。悪天が続きましたが、やはり山麓はほとんど積雪がありません。流れの凍結がかなり進んでいたのに驚きましたが、歩いて渡れるほどではなく、帰りも籠渡しの重労働となりました。便ヶ島への軌道跡から、青空の下に真っ白な稜線を初めて望むことができました。便ヶ島からは崩壊地の通過に注意しながらのんびりと林道を歩きました。
車で下栗まで上ると真っ白な聖岳と、目の前に加加森山が望まれました。今回初めて見るピークに、車を停めて写真を撮りました。神楽の湯に寄り、諏訪湖SAで夕食。緊急事態宣言の影響か高速はガラガラに空いており、22時過ぎに帰宅しました。
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2021年2月3日(水) |
上河内岳敗退記(3) |
厳しいラッセル
一瞬の光 |
1月9日(土)、4時に目覚ましで起きましたが、雪が降っているので二度寝して6時にシュラフから出ました。気温はマイナス18度まで冷え込んでします。南アルプスでここまで冷え込むのは珍しいことです。明日の晴天予想は変わらないので、予定通りテントを移動することにして朝食を食べました。
テントを撤収し、ワカンを着けて出発。昨日つけたトレースほ所々で消えていましたが、ルートが分かっているので順調に進みます。聖平からはいよいよ重荷でのラッセルです。視界がないので、地図とコンパスでルートを確認し、樹林の間のできるだけ堅い雪面を探しながら登ります。2383メートル標高点から一旦少し下りますが、急に雪が深くなりました。鞍部で休憩を入れ、ここから空身でラッセルしながら先の様子を見ることにします。少し登ると、灌木の上に積もった雪の上を進まざるを得なくなり、加えて雪が付着した樹林が所々で多い被さるようになってきました。単純なラッセルであればもうしばらく頑張れると思うものの、先が見えない状況に心が折れてしまい、Iさんと相談し、ここで引き返すことにしました。
2383メートル標高点への上り返しで少し苦労しましたが、やはり帰りは早い。テント場を改めて真っ平らに聖地し直しテントを張りますが、途中でテントが突風に煽られ、フレームが折れてしまいました。針金とガムテープで補修し何とか設営することができました。テントに入り片付けをしていると、Iさんが「あれー、こんなになちゃった」と薬指を見せてくれましたが、先端が真っ白になっていました。完全に凍傷です。明日は天候が回復してここで撮影できる可能性がありますが、Iさんの指の方が大事なので明日の下山を即決し、指の応急処置をしました。(下山後、軽傷との診断でひと安心。)
明日下山と決まれば食料が余るので、豚汁と煮込みハンバーグの豪華な夕食にしました。腹一杯食べ、夜は特にやることもないので早めにシュラフに入りました。
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2021年2月2日(火) |
上河内岳敗退記(2) |
美しい森をゆく
幕営地付近の樹林 |
1月8日(金)は4時起床。雪が降っていますが、積雪は少ない。心配した風は弱く、予定通り登ることにします。朝食を食べてテントを撤収しているうちに明るくなってきました。
尾根の前半に危険地帯の通過があるので、今回は初めからアイゼンを着けて出発。順調に標高を上げ、危険地帯は記憶していたほど怖さを感じることなく通過しました。といっても、万一スリップすれば止まらない傾斜です。苔平付近は雪が付着した森がなかなかいい雰囲気です。積雪が深くなってきましたが、かすかに古いトレースの凹みが残っており、ルートを外すことなく進むことができました。Iさんはゆっくりですが確実に付いてきているので、先行して登ってゆきます。薊畑直下から雪が深くなり、最後の急斜面のトラバースは緊張しながらトレースを付けました。樹林を抜けると薊畑です。稜線は風はあるものの強風というほどではありません。風下側に少し下ると風はほとんど無くなり、前回と同じ場所にテントを張ることにしました。
20分ほど遅れてIさんが到着。雪を踏み固めてテントを張り、一旦中に入って休憩した後、明日のためにトレースを付けに行きます。ワカンを付けて聖平へ向かいますが、なかなかルートが分からず、スマホの地図とGPSを頼ってみましたが夏道と現在地との位置関係が今ひとつ信用できません。右左へと多少彷徨ったが、結局、自分の勘を頼りに大雑把にルートを決めて進んだのが正解でした。テントへの戻りは上ることになりますが、やはりトレースがあるので早い。
水を作り、軽く酒を飲んでから夕食を食べ、今日も早めにシュラフに入りました。
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2021年2月1日(月) |
上河内岳敗退記(1) |
雪降る林道で |
遅くなりましたが、正月明けの山行の報告です。
1月7日から、写真仲間のIさんと二人で、南アルプスの上河内岳を目指しました。6日出発の予定でしたが、第一級の寒気が南下していたため、7日に遅らせました。
7日(木)の朝、Iさんに迎えに来てもらいました。平日の中央高速は空いており順調ですが、非常に強い寒気の影響で山は雲に包まれていました。全く雪の上を走ることなく、昼前に芝沢ゲートに到着。駐車場に車は我々だけ。雪がチラチラと舞っています。
昼食を食べてから出発。歩き出してすぐの林道崩壊地点は、綺麗に修理が終わっていました。30分ほど歩いたところで雪が本降りになったため、ジャケットを着ました。仏島で軽く休憩。易老渡の手前で、新しく側壁が崩落してる場所がありましたが、落石防止ネットの内側に入って土石の上を乗り越え、無事通過。便ヶ島では屋根の下で休憩し、西沢渡へ最後のピッチ。軌道跡の崩落状況は昨年と同じでした。西沢渡では、なんとか籠渡し(手動のロープウェイ)を使わずに渡れないか河原を観察しましたが、流れを飛び石伝いに渡れる所は無く、仕方なく大汗をかきながら対岸に渡りました。
昨年と同じ場所にテントを張りました。水を取りに河原へ降り、流れからカップで水をすくうとシャーベット状でなかなか水筒に入りません。凍っていない場所の水をすくっても、やなりシャーベット。どうやら過冷却状態になっている水がカップの中で瞬時に凍っているようです。手がかじかんでしまい重労働でした。豪勢な寄せ鍋の夕食を食べ、早めにシュラフに入りました。 |
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