<シンガポール日本人小学校へ転入予定の方へ>
2001年3月2日(金)現在
シンガポール日本人学校のホームページ
項目
3月下旬2001年香港からシンガポールに転勤でこられるI・Tさんからシンガポール日本人小学校(正式にはシンガポール日本人学校小学部 1.チャンギ校 と2.クレメンティ校)にお子さんを通学させるつもりなので情報を知りたいと質問を受けたのでその方にお答えしたものを載せます。
ちなみにうちの上の娘Sは、クレメンティ校へ4年間、続いてチャンギ校へ2年間通いました。下の娘のCは、クレメンティ校へ1年間、チャンギ校へ2年間通いました。
私は、2000年の3月に本帰国してしまっているのでお役に立てるか不安がありますがわかることなら・・・と思って下記がお答えしたものです。
<2校ある小学部>
シンガポール日本人学校は現在2校あります。クレメンティ校とチャンギ校です。学区域が住む所によって決まります。
それぞれよいところがありますがクレメンティ校は校庭が土で熱くならず自然でよいとする人と近代的設備の整った新しい校舎のチャンギ校がよいとする人がいます。
チャンギ校の運動会(校庭にて) |
クレメンティ校は、もうすぐなくなりチャンギ校だけになってしまうということが言われていますがどうなるかまだ決まっていないようです。
しかも兄姉がいる人は中学校がクレメンティにあるのでクレメンティ校を選ぶ人がいます。
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<1.スクールバス>
一番の問題は、人気のあるコンドミニアムはスクールバスが満員で乗れないことがあるので住所が決まったらすぐにバス委員に予約をとらないと近くでは乗れずに乗れるバス停までずいぶんと歩くことになってしまいます。
(下手をすると1年間住んでいるコンドミニアムに来るバスに乗れないこともあります)
バス状況はその都度変わってしまうので直接バスの事務局へ問い合わせた方がよいでしょう。 電話番号:5429600
もし住みたいと思ったコンドミニアムがみつかったらとりあえず事務局に電話を入れてその住みたいコンドのバス委員さんの電話番号を聞いてバス委員さんに予約を入れたほうがいいですよ。
もし予約を入れてから違うコンドへ住むのが決まった場合はすぐに取り消しを入れるのがマナーだと思います。(予約が満員であきらめてしまう人もいるので。)
シンガポールでは10分〜1時間ほどスクールバスに乗ります。
スクールバスの料金は、遠くても近くても、クラーありなしに関わらず同一料金のためよくもあり悪くもある・・・という感じでしょう。
(日本人幼稚園は距離によりバス料金が違ってきます)
迎えに来る時間も転々とコンドを回るので最初のバスが来るのが午前7時ごろで最後は7時40分とかにコンドへ迎えに来ます。
最初のコンドと最後のコンドではえらい時間が違いますし、チャンギの近くに住んだとしてもぐるぐるといろんな所を回るので朝早くに迎えにくるコンドもあります。
コンド内も自分のビルの下まで迎えにきてくれる(雨に濡れない)バスとコンド内だけど別のビルまで歩いて行く所、コンド内にはバスが入ってくれないので外の通りまで集団で行きその場所まで親が当番制で送り迎えをしなければいけない所。
さまざまです。
最初に私の住んだ所は、1.クレメンティ校まで最後のバスストップだったので乗車時間10分で7時45分に集合、ビルの下まで来るので雨に濡れない、当番制なしだった。(引越ししてから皆来ているかチェックするのが当番制になったそうですが)帰宅の迎えはなし。
次に住んだコンドは2.チャンギ校まで最初のバスストップ乗車時間35分ぐらいで7時10分集合、コンド内の別ビルだった、1週間に1回朝のチェックの当番制だった。
(ただし今はコンド内に1台から2台に増えたのでどうなったか不明)帰宅の迎えはなし。
<2.コブラ>
娘達に聞いた話ですがチャンギ校では、
1.草むらにボールが入ってしまったらぜったいに自分で取らず先生に言うこと。(コブラが出ると悪いので)別にチャンギ校だけにコブラが出るわけではなくどこでも草むらは要注意です。
きっとクレメンティ校へ行っても同じ注意があると思います。
2.地面に空いている穴をむやみにほじることや手を突っ込むのはコブラの穴だと危険なのでぜったいにしないこと。
3・コブラは、皮膚の色が何色だったかで血清が違うので万が一にもかまれてしまったらコブラの色は覚えていること。
以上3つは、お子さんがシンガポールに着いてから教えてあげてください。
あまり早くから脅かすようなことを言うといやになってしまうのでしょうから。
ブラック・コブラと遭遇
ちなみに私が1メートルほどの黒いコブラとでくわしたのは6年間の滞在で、ただの1度だけ。しかも来星して半年もたたないころでした。
コンドミニアム内にあった幼稚園まで下の娘を送っていく途中のこと。
(たかが1メートルというなかれ自然に出くわしてとっても怖かった〜〜〜)場所はどんよりと曇った日でコンドミニアムの中にある池の近くでした。(曇りや雨の日はコブラが出易いそうです)
コブラのホルモン漬け
クレメンティ校ではにわとりを飲み込んだコブラがつかまりホルマリン漬けにされて校長室においてあるそうです。
(娘が見たホルマリン漬けのコブラはにわとりを吐き出されていてシナシナだったそうですが)
どうにかして〜〜〜
私も最初の授業参観のときに「コブラが朝プールを泳いでいた」と娘から聞いていたので「危ない所は困るのでコブラは確保していただけたのでしょうか?」などと質問しました。
担任の先生や他の大部分のお母さんは苦笑いしていました。私と一緒に困り顔なのはまだ来星まもない人達だけでした。
たとえ1匹捕まえたところで自然にたくさんいるからきりがないのだ・・・とわかったのはだいぶたってからでした。(ゴキブリをすべて日本からなくしてほしいと同じことだったようです)
日本人会の会報で「日本人会の外にあるごみ箱から4メートルもある巨大な蛇がいたのでシンガポール動物園から捕まえる人が来ました」という記事を見たときにはどうかシンガポールにいる間に自然の大蛇に出くわさないようにと思ったものでした。
毒がないへびは平気で、私はシンガポール動物園で大蛇を首に巻いて
写真をとったこともあります。
<3.毛じらみ>
毛しらみは、今は日本でも学校で検査がありますがシンガポールでも毛しらみはいます。とくにスクールバスが日本人学校だけでなくシンガポールでは学校が足りず早朝と昼の2分制になっているので6時ごろ最初にバスが使われ次に日本人学校その次にまた昼は現地校と日に何度も同じバスが使いまわされるため現地の子から
うつされると考える日本人の方がいるようです。実際は、現地の人が毛じらみをうつすかというとそうとも言えず、まさかうちの子が、しかも男の子がと思っているうちに毛じらみを退治せずに充満させるのは、日本人の方だ・・・とも言われています。
気候が暑いから頭がかゆいのが、しらみなのか、わからないし、シラミを見たことが
ないのでわからないという人が多いと思うので近所の人に聞くのもいいし恥ずかしいなら
内科などの医師に聞いてみてもいいと思います。
ちなみに多くの現地の学校は、しらみをみつけるとその子の頭からシラミがなくなるまで
学校に来てはいけないことになっていますが日本人学校はシラミが頭にいても
登校させています。
<4.デング熱>
”カ”を媒体としてうつるデング熱は高熱が1週間ぐらい続いてしまう病気です。
1度目は、めったに死にはしませんが2度目にかかるとショック死する人もいるので
要注意です。
私の知る限りでは、大人の方が2度かかりたいへんな目にあわれていました。
”カ”を自分の家に発生させていないかコンドミニアムによってはセキュリティの人と共に政府からの役人が家の中に入り見回りに来ます。
植木鉢の下に敷いている皿に水が溜まっていて、もしその時”カ”がいたりしたらたいへん!散々殺虫剤をたっぷり撒きに来てしっかりお小言をもらうことになります。(たくさんのカがいたら罰金にもなるときがあります)
ペストコントロールとして私が住んでいたコンドミニアム 二ケ所は、毎週やっていました。一番は”カ”であとはごきぶりやドブねずみのためでしょう。ものすごい煙なので最初は13階に住んでいたので音だけ聞こえていましたが次は6階だったので少しだけくさかったです。(そのためかどうかわかりませんが7階以上の方が家賃も高めになっています)
2階に住んでいた友人宅ではその日はダストシュートをガムテープでふさいでいたそうです。くさいのもあるけどごきぶりが非難してぞろぞろとダストシュートからはい出して来たそうです。(そのときはとても恐怖だったそうです。)
3階までの人はその日(週に1回)は洗濯物もくさくなるのでベランダには干さないと言っていました。でも所によってはそんなに強い薬をまかないので1階に住んでいてもなにもしたことがないという人もいましたが。
デング熱は予防注射は残念ながらありません。”カ”がたくさんいる所に行くときには虫除けスプレーをかけてから行くことをおすすめします。
”カ”がいる所に行った帰りは自分の部屋に行くエレベーター前でスカートや服をバサバサと動かして”カ”が一緒について来ないようにしてください。
<5.家の交渉>
住宅事情としては子供さんの勉強机を持っていない場合は交渉しだいでオーナーが買ってくれます。
うちの場合は、最初のコンドではよくわからず、2段ベットを自腹で買ってしまい後で 「頼めば買ってあげたのに」とオーナーから言われてガッカリしました。契約後だったのでベットを買い取ってはくれなかったけど。
2年後の更新の時に古いエアコンを新しいものに替えてもらいました。
次のコンドミニアムでは新築でエアコンが埋め込み式だったのでエアコンの交渉はせず勉強机を2つ買ってもらいました。
後からわかったことは、埋め込み式は自分でそうじできず業者に頼むのですがほかの方がエアコンの業者に頼むそうじ代も家賃に含んでもらったと聞いたのでガッカリ。交渉は冷静に。やみくもにあれもこれもと頼むと家賃もそれなりに上がってしまうので、駆け引きは慎重に。
お友達と遊ぶときはタクシーで送り迎えしてもよいとお考えなら日本人がすくないコンドミニアムでもかまわないと思います。しかしうちは二人娘がいるので二人を別々のコンドミニアムの子と遊ばせるために送り迎えは難しいと考えて日本人がたくさんいる所に住んでいました。
ですから娘達は自分でかってに帰宅後はコンド内の友達の家に遊びに行ったり来たりしていました。
でも逆に日本人の少ないコンドミニアムで外国人(シンガポール人以外の)の友人を作るのもいいかもしれませんね。
シンガポールの小学生は2部制なので日本人の子供となかなか顔を合わせることがないし、小学校4年生ぐらいでストレートで大学へいけるかどうか決まるテストがあるので大体が家庭教師などをつけて必死に勉強させている家庭が多くあります。ですからなかなかシンガポールの子供の友達をみつけるのは難しいことです。
ただし義務教育がまったくないので小学生ぐらいの子供達が親と一緒に働く姿も見られます。(義務教育をさせようという動きはでていますが)
参照:<シンガポールで家を借りる時の注意> シンガポール国内の引越し
<6.地下鉄MRT>
両方の小学校は地下鉄の駅から離れているので地下鉄からバスかタクシーに乗り換えないと行けません。
バスおよび地下鉄共通カードを使うと現金よりもバスは安くしかも一定期間という時間制限がありますが、続けて乗り換えるときたとえばバスからバスでもバスから地下鉄でもその逆でも運賃が割引されます。
参考記事:MRT
<7.蟻>
コンドミニアムが古いと古いだけ蟻はいるようです。”蟻みつ”という日本の薬が効くという人や現地の物が効くという人もいていろいろ薬が売っているのでどれが効くか試してください。
<8.やもり>
新しくても古くてもしつこくも現れるのがやもりです。
やもりのおしっこは目に入ると失明すると言われているので寝ているときにおしっこを天井からかけられたらどうしようと思ったのですが失明した人がいるとは聞いたことがありませんでした。気味が悪いと思う人は安い現地の防虫ナフタリンをタンスの上などに置くのがよいそうです。昔日本でも防虫のために”くさいナフタリン”があったけどそういうほうが効くそうで日本製は、くさくないので効果なしだそうです。
関連:ヤモリの話
<9.毒まいまい>
でかい巻貝のかたつむりででかいので来星まもない人はペットにして毒があるのを聞いてあわてて捨てるという人が多くいます。ほんとうに毒があるのか知りませんが・・・なぜか日本人の間では毒まいまいと
呼ばれています。
<10.子供の習い事>
水泳はプール付のコンドを選ぶかYMCAの水泳教室までのバスがコンドへ来ている所を選ぶといいでしょうね。近くのコンドミニアムに歩いて習いに行く方法もあります。もしテニスも習わせようと思うならテニスコート付のコンドミニアムを選んだほうがよいでしょう。
運動としては、有名なのはソフトボール(うちの娘が習っていた)、YMCAのサッカーで後は剣道、地元でのテコン道、カンフーなどでしょう。
娘達はテニス、ソフトボール、ピアノ、フラワーアレンジメント(リジュウッドの花屋さん))お絵かき教室、英会話。すべて同時期ということはなく週1〜2回が習い事だった。
このページを見てシンガポールに住むのは嫌だなぁと思われた方がいたらごめんなさい。
しかし、私達家族はいつでも、またシンガポールに戻りたいと思うほど
シンガポールに住みたいと思っているぐらいとてもいい所がある国です。
あなたのご家族皆が
「シンガポールは”住めば都”」 となるように祈っています。
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