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早 稲 田 |
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広々とした大塚駅前でゆっくりと擦れ違う7500形と8500形. |
右に左に体をくねらせて、駅前の大きなS字カーブを抜け、山手線の下にある大塚駅前に到着。雑踏をかき分けるように走る電車。ここは併用区間であるか否かの如く、人と電車が渾然一体となった独特の風情がある。
築100年を誇るレンガ橋台
古いレンガ橋台が見えてくると大塚駅前. 開通時から 100年近くもJR山手線を支えてきた巨大なレンガ橋台. 荒川線の上を走る山手線は、古いレンガ橋台に支えられている。おそらくこれは明治36年(1903)の池袋〜田端間開通時から使用されている橋台であろう。その当時、山手線はまだ日本鉄道という私鉄であった。明治39年(1906)国有化され、山手線に電車が走り出すのは明治42年(1909)になってから。長い間、風雪や地震・戦災にも耐えたそのレンガ橋台は、まもなく建造から百年を迎えようとしている。このレンガ橋台脇から小さな電車が飛鳥山に向けて走り始めたのは明治44年(1911)。この電車が荒川線の前身となった王子電気軌道である。