チャイニーズ・ニューイヤー
( Lunar New Year )
多民族国家シンガポールの人口で一番多い民族が中国系の人達です。ですからシンガポールのチャイニーズ・ニューイヤー(旧正月)は、とても大切なイベントになっています。

中国歴によって日程が決まるので、1月20日〜2月20日の間のいつになるかは毎年変わります。
クリスマスが終わると、すぐにこのチャイニーズ・ニューイヤーの飾りに早がわりします。写真はタングリン・ショッピングセンターの巨大な中華系の人。(この飾りは、クリスマス・シーズンには巨大なサンタだった!)
いろいろなビルが旧正月になると飾り付けされてきれいです。
シンガポールでは一番きらびやかになるのは、なんと言ってもチャイナ・タウンの一帯です。正月用品を売る屋台が多くでて、買い物客も増え、活気に満ち溢れています。クライマックスは大晦日です。たくさんの人達がチャイナ。タウンに集ってお祝いします。
元旦は、町に繰り出すのではなく、親戚や友人の家に年始のあいさつをしに行きます。
あいさつは「恭喜発財」(コンシーファーサイ) 「新年飼快楽」(シンネンクワイラー)などの言葉を交わし、正月料理に舌つづみします。
初詣は、お寺に行きます。最も有名なのは、トアパヨにある雙林寺とミドルロードにある観音寺です。
「福」の字を逆さまにして飾ってあるお店がある。意味は「”福”がそこに留まるように」とのことだ。最初見た時に、漢字を知らない人が飾ったのかしら?と思ってしまった。(もう少しでお店の人に注意しようと思ったけど思いとどまって恥をかかずに済んだ)
日本と同じようにお年玉もあります。ただし子供だけではなく結婚前の人にも、渡さなくてはいけないのです。結婚して1人前ということなのでしょうね。お年玉袋は、「紅包」(ホンパオ/アンパオ)という赤い袋です。

参考:紅包

この時期の花屋さんには、黄色い実をたくさんつけたキンカンの木やミカンの木の鉢植えが売られています。黄色い実は、お金を表しているのでお金持ちになるようにと自分で買ったり、知人に送ったりします。
そしてキンカンの木やミカンの木に、紅包の袋を吊らして飾りをつけている家もあります。
前は、この期間には、ほとんどのお店が閉まるので、食料の確保が必須でしたが、だんだんと開いているお店も増えてきています。

たんぽぽ談

お店のバックミュージックもお正月用のおめでたい派手な音楽になります。
テレビでもラジオでも中国系では、歌劇などを流し、ライオンダンスなどのおめでたいダンスの番組が見れます。
私が好きだったのは、中国系のテレビ番組でやる「ライオンダンスの競技会の裏話」です。どういう風に練習を積み重ねてきたか、今年はどのチームが優勝するかワクワクしながら見ていました。他に、七福神に扮した人達が、歌を歌ったり、日本の紅白のように(規模は小さいし別に点を競うわけではないのですが)シンガポールの有名な歌手がたくさん集って歌を歌う番組が好きでした。
これらはグレート・ワールド・シティ内で行われたライオン(お獅子)ショー

       
ショッピングセンターやデパート、ホテルなどでもこのショーをしている所があります。場合によってはコンドミニアム内でも見れます。私が住んでいたPandan Valley Cond.でも見れました。
関連:うちの中にもライオンが〜
Hamper

日本で言えばお歳暮のようなもの。赤いリボンが付けれているもが多い。食べ物が多いが、ミカンの木などの植物も贈ることがある。

関連:チャイナ・タウン


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