JR王子駅の開業は古く明治16年(1983)。現在地に王子電気軌道の駅が出来たのは大正14年(1915)。そして、この小さな電車にのしかかるように造られた新幹線の高架橋が、昭和60年(1985)に完成。辺りの景色は一変してしまった。
<25年前の王子駅前へ>
王子駅前は昔の雰囲気をよく残した郊外電車の駅のようで,次々とやって来ては発車して行く電車と,乗り降りする人々とがほどよい賑わいを見せていた.画面左には,懐かしい信号塔や赤羽方面に分岐していた線路の跡が残る.(昭和48年4月)
<現在の王子駅前>
昭和60年の東北・上越新幹線の開業で巨大な高架橋が頭上に出現するや,雰囲気は何となくいつも薄暗い駅に変わってしまった.
トワイライトな時刻に顔を並べた7500形7515号と6000形6080号.6080号は現在飛鳥山公園に保存されている.
かつて車体側面に取り付けられていた行き先方向板 32系統・荒川車庫〜早稲田 27系統・三ノ輪橋〜王子駅