今よみがえる京都N電の時代
〜日本初の電車が走った66年間(1895〜1961年)〜



A5版・32頁
写真点数63点
(カラー19点・モノクロ44点)

本体価格1000円


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内容見本
長年、京都市民から「N電」の愛称で親しまれた北野線が廃止されたのは、昭和36年(1961)7月末のことでした。それからすでに、60年近い歳月が経過し、京都堀川沿いに古めかしい小さな路面電車が走っていた時代のことも記憶の彼方へと過ぎ去ろうとしています。そんな「N電の時代」を貴重な写真と資料でまとめたのが本冊子です。
明治28年(1895)私鉄の京都電気鉄道(株)により「日本初の電車」が軌間1067mmで京都市内に走り始めました。
その狭い線路幅から「N電」(ナローのN)と呼ばれ、明治時代からの古めかしいダブルルーフの車両を最後まで使い続け、当時でさえもクラシカルな雰囲気を漂わす路線でした。
本書では、京都駅前〜西洞院通〜四条通〜堀川通〜中立売通を経て北野天満宮へ至る全路線18ヶ所で撮影した懐かしいN電の姿63点を、貴重なカラー19点を交えて楽しむことが出来ます。また、戦災にあうこともなく、明治からの家並みがそのまま残っていた時代の沿線風景とN電の姿を懐かしむと共に、歴史的にも貴重な画像資料となることでしょう。N電の時代を知らない地元世代にとっては、現在の景色の激変ぶりにも驚かれるはずです。
本書を手に街歩きを楽しまれて下さい。堀川に架かっていた「ななめ鉄橋」の橋台跡や線路脇の鳥居などに当時の痕跡を見出せます。