今よみがえる京福電鉄福井支社の時代

北陸の福井県福井市から郊外へと路線を伸ばす「えちぜん鉄道」は、かつて「京福電鉄」と呼ばれる私鉄であった。
大正３年（1914）の開業後、路線の総延長は98.3キロに達したものの、昭和43～49年（1968～74）の間に不採算路線は次々と廃止され、残った路線も平成12年（2000）以後に相次いだ事故により、ついに平成14年（2002）で全線廃止となってしまったが、平成15年（2003）には地元の強いバックアップにより、「えちぜん鉄道」として再スタートした鉄道である。
本書では、そんな「京福電鉄（福井支社）」時代だった昭和36（1961）～平成22年（2010）までの懐かしい写真を各形式ごとにまとめ、丁寧な解説を加えており、当時の様子を知るための貴重な内容となっている。