■全日本山岳写真協会について

私が所属している全日本山岳写真協会を紹介します。
具体的な事は協会の公式ホームページに譲り、ここでは私の主観を込めて書いてみたいと思います。


◆会員にはどんな人達が居るの?

世間からは若干敷居が高いように思われているかもしれませんが、ひとことで言ってしまうと「山と写真が好きな大人のサークル」です。
純粋に山好きが高じて写真を撮り始めた人、山岳写真に憧れて登山を始めたという人、定年後の楽しみとして写真を始めたという人、プロにも負けないくらい山岳写真に熱心な人など、様々な人が居ます。勿論、写真で生計を立てている人=プロも居ます。


◆全日本山岳写真展について

当然の事ながら作品の内容も人それぞれでバラエティに富んでおり、毎年開催している全日本山岳写真展では展示作品数が多い割には変化があって見飽きないと思います。バラツキが大きくレベルの低い写真があるという陰口もたまに聞こえてきますが、プロ集団ではありませんし、入場無料=自分たちで費用を負担して作品を発表させていただく場なので、多少のバラツキは許していただきたいと考えています。勿論、個々の会員が自分の作品を冷静に分析し、次への努力につなげてゆくべきであることは言うまでもありません。来場者から寄せられる甘口辛口のご意見が我々の次への活力につながってゆくのです。
  


◆会に所属する意味

写真という趣味は一人でもできるものですが、わざわざ会に所属するメリットは何でしょうか。

第一に楽しいです。価値観が近く共通の話題を持つ仲間と一緒に居て楽しくないわけがありませんね。例会が終わった後の飲み会では月例コンテスト作品の感想を言い合ったり、山のみやげ話、撮影機材の話、技術の話、さらには次の山行に誘いあったりで大いに盛り上がります。
  
飲み会の話が先になってしまいましたが(笑)、例会の場が写真の勉強になることはいうまでもありません。
例会では事務局からの連絡や、メーカーさんからのPRを兼ねた勉強会などがありますが、メインとなるのは月例コンテストです。投票により順位がつけられ、会員の中から過去の実績に基づき選ばれた複数の「選考委員」が講評を行います。特定の「神様」が講評するのと異なり、様々な視点から意見を聞くことができるため、とても勉強になります。選者により評価が分かれることもあります。また、初めのうちは自分では絶対の自信作が票を集めずがっかりしたり、思いがけない作品が評価され悩んだりすることが多いですが、次第に作品を見る目が養われ、自分の作品が上位に入るようになってくると、それがまた次への励みになるものです。勿論、漫然と参加していても駄目で、人の作品と自分の作品をじっくり考えながら見つめること、自分の考えに固執せずに人の話を聴く姿勢、そして貪欲に撮影に出かけることが大切です。
選考委員を務めること自体も大変勉強になります。人の作品を全員の前で講評するには、単に「何となく良いから」で済ませるわけにはいきません。何故良いのか、どうしたらさらに良くなるかを論理的に、聞いている人が納得するように解説する必要があります。そのためには、個々の作品をじっくり鑑賞し、自分の考えを整理する必要があります。実は選考委員自身が一番勉強になっているのかもしれません。
  
上記の様々なイベントや写真集の制作等が全て会員のボランティアによって成り立っていることが我々の特色であり、誇りでもあります。積極的に会の運営に参加することで自分の意見を反映させるチャンスが生まれ、充実した時間を過ごすことができます。私にとっては、今や生活の中の一つの大きな要素になっているといっても過言ではありません。

これからも一緒に活動する仲間が増えることを心から願っています。
   


全日本山岳写真協会公式ホームページへ

TOP