チャイニーズ・シアター



翡翠の腕輪 (Picking The Jade Bracelet)

このチャイニーズ・オペラは劇場で見られるものの抜粋です。物語は、村の乙女と町の優秀な若者との一目ぼれから展開されるものです。

ある晴れた日、村の乙女が母の留守中に、家の雑用をしている。そこにひとりの優秀な若者が通りかかり、彼女の美しさに一目ぼれをしてしまう。彼は、乙女と知り合うきっかけとして、彼女のうちのニワトリを買いたいという口実を作り、彼女と話すことができたのです。乙女は、「母は、夜にしか戻らないし、自分では、なにも決められないので立ち去ってほしい」と彼に頼む。若者は、彼女を好きになってしまっていたので帰ろうとはせず、自分の気持ちをどう彼女に伝えたらいいかと考えるのでした。

 
昔の中国では、見知らぬ者同志が、知り合うきっかけや、ましてや愛を受け入れるなどは考えも及ばぬことだったのでした。
 悩み抜いた末に、若者は自分に対する乙女の気持ちを知る方法を考えつき実行にうつしたのでした。その方法とは、彼女の家の外に彼の翡翠の腕輪を落としてみることでした。もし乙女が拾ってくれれば、自分を好きなことがわかり、プロポーズしようと思ったのでした。実のところ、乙女も彼のことをひとめぼれしていたので、恥ずかしがってはいたが、やっとの思いで腕輪を拾いあげることができた。そして、その時を待っていた彼は、彼女の前に飛び出して行って、プレゼントを受け取ってくれるように懇願するのであった。

 このオペラでは、小道具なしに、いろいろなことが、すばらしく表現できることがわかっていただけるでしょう。多くの身振りだけの踊りで芝居が進められます。たとえば、ニワトリのえさまき、はりや糸がないのに、だんだんと糸が短くなっていく縫い物をする様子などは見ものです。女優がどのように若い少女が恥ずかしく腕輪を拾い上げるかなどオペラ的な足使いなども注目しながら見てほしいものです。

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