ムーンケーキ・フェスティバル(中秋節) (Mooncak Festival )

 陰暦 8月15日、新暦 9月16日
中秋節とは陰暦8月15日の満月を祝うお祭りで、日本では十五夜のお月見にあたります。古来、この日は月が最も地球に近づき、大きくて明るく美しい満月が見られるとされています。中秋節のいわれには、次のような昔の中国の伝説があります。という弓矢の名人がという美しい妻をめとり、8月15日の夜に服用すると不老長寿が得られるという仙薬を手にしました。が、夫の留守中にうっかりその薬を飲んでしまった妻は、途端に体が浮き上がり、とうとう月までたどり着いてしまいました。そこで妻が咳をすると薬が口から飛び出しましたが、それは薬からウサギの姿に変わってしまいました。妻は、そのウサギに臼を使って餅を作らせてそれを食べて月で暮らすことにしました。一方夫は、苦労の末に太陽に行く力をくれるという仙菓(これが月餅の起源)と年に一度月に通う事のできる護符を手に入れました。こうして毎年8月15日の夜には愛らしい妻のいる月を訪れるようになったということです。この伝説には、いろんな節がありますが、日本には『竹取物語』の元になったと言われています。
 シンガポールでの中秋節の様子は、まず提灯です。ランタンフェスティバルとも呼ばれ金魚や龍、人気キャラクターなどさまざまな色や形のものがあり、提灯で街が飾られ、品評会などもあります。チャイニーズ・ガーデンで数百個の工夫を凝らした提灯が光を放つ光景は一見の価値があります。


この期間中、月餅は友人同士などで贈り合い、15日当日はザボン(ポメロ)・スイカ・乾肉・線香などと共に祭壇に供えられます。
月餅の皮で作られた、なにもあんなどの中身を入れないで豚とかいろんな形のものを子供達に配るようなものを売っています。
月餅の中身には、月に見立てた卵黄、スイカの種、アヒルの塩漬け、蓮の実のあん、小豆の案に包まれて入っています。ドリアン味もあります。
月餅には、またこういう話も伝わっています。中国が元(モンゴル)に支配されていた頃、その圧政に苦しんでいた人々は何とか力を合わせて政権を転覆させようと、厳しい監視下のもと「8月15日夜総攻撃」と書いたメモを月餅の中に入れて、関係者の家に秘密裏に配ることができました。反乱は、見事に成功し、元を追い出すことができ、人々は月餅を食べて勝利を祝ったというものです。

たんぽぽ談:月餅で私はスイカの種を入れたものが好きです。日本でもかぼちゃの種を食べますが、その味に似ています。(スイカの種を取るスイカは近年改良されて中身よりも種の方がびっしりとある種取り用のスイカがあるそうです。中国産のスイカの種を使用するとのこと。)中秋節のころになるとデパートや地元の菓子屋では月餅の予約が始まります。どこのお店がおいしいか競い合っています。月餅のダイレクトメールも届きます。

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