優勝者　平沼　慶子さんの感想
　争奪戦当日の朝に生理になり、あまりの腹痛に朝から何も食べられず、道場に行くことすら無謀な 最悪のコンディションでした。なんとか薬を飲みながらも、１本離すごとに倒れそうになりながら、何度 棄権を考えたことでしょうか。しかし、自分が逆境に強いことを改めて自覚しました。もしくは、追い込まれ ないと力を出せないのでしょうか。同期との競射を経て、例年より少ない的中数ではありましたが、杯を 獲得した瞬間の感動は忘れられないものです。
　しかし、その夜の飲みにおいては、お腹の激痛の上に酒のまわりもひどく、過去最悪な体調ですぐに 潰れてしまい、月輪杯を盛り上げることができなかったことが、今も悔やまれます。
　とはいえ、歴代初の女性月輪杯獲得という歴史を残したことが、時が経つほど美しい思い出になって くれればと思います。

管理人からのコメント
　初の女性月輪杯獲得者となった平沼さん、本当におめでとうございます。優勝の際の的中数は、 そのときの周囲の調子に左右されるので、あまり気にしないでください。上記の感想にありますように、 体調があまりすぐれなかったにもかかわらず、本当にがんばっていました。弓道は体調ではなく、気力や 精神が大切であることを改めて思い知らされました。月輪杯に名を刻んだ平沼さんに拍手。