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今から約100年前の明治37年(1904)。現在の横浜駅がまだ神奈川駅と呼ばれていた頃、ここから走り始めた小さな電車が、その後、市内を縦横無尽に走ることとなる横浜市電であった。関東大震災や戦災からも力強く立ち直り、長年市民の足となって走り続けた市電も、昭和30年代前半をピークに、その後は乗客数の減少と交通渋滞の悪化に悩まされ、昭和40年代に入るや毎年のように路線の縮小を行い、昭和47年(1972)3月31日を最後に全廃となってしまった。
この市電とヨコハマの街をこよなく愛し、市電を最後の日まで撮り続けた天野洋一と、今から30〜40年前に撮影されたその素晴らしい作品群を目の当たりにし、現在の街並みの変貌ぶりをカメラに収めた武相鉄研OB会。両者の出会いから生まれた新旧比較写真集が、当会最新刊の 『懐かしの 横浜市電 -あの頃の市電通りへ-』 である。あの頃の市電通りへ。一人ひとりのあの頃の景色を存分に堪能して頂きたい。ホームページでは、新旧比較写真集 『懐かしの 横浜市電 -あの頃の市電通りへ-』 に未収録の作品をご覧ください。
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